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おおみや盆栽春まつり [埼玉]

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ゴールデンウィーク後半、連日いい天気が続いています。高速道路の状況を見るに、多くの人が遠くの観光地に出掛けているようです。一方で、気候のいい時期のため市街地でもたくさんのイベントが開かれています。大宮駅周辺も新緑のいい時期であるのを理由に、盆栽春まつりが開催されていました。

大宮は盆栽の歴史のある街です。特にまつりの期間中の5/3は駅前の銀座通りにブースが設けられて賑わっていました。すずらん通り寄りに本部が置かれ、それに続く形で飲食ブースが続きます。市内外の変わった食べ物を提供するテントが多くありました。特にナポリタン推しだったのは、大宮という土地柄でしょう。そして、飲食販売のその奥にはクラフト体験ブースが設置され、畳コースターや着物キーホルダーなどの変わったものが作れるようになっていました。子どもたちがメインで参加していましたが、大人も十分楽しめます。

駅前だけでなく様々な場所で盆栽にまつわる出店が行われています。盆栽村の中の盆栽四季の家はメイン会場の一つで飲食出店や芸人などによるステージがあります。氷川神社では舞殿前に豪華な盆栽が4基程度飾られていました。大宮門街では盆栽のフリマが行われていました。盆栽は木だけで見ると大したことのない数センチのものも、そこに工夫を凝らすことで何倍の価値が生み出されます。特に苔などをきれいに設置されたものが2~3000円で売られていたことに驚きます。才能の世界です。購入したとしても、その世界を維持していくことが自分にできるのかどうか怖くなってしまいます。

そんなわけで盆栽一色の大宮駅東口だったのですが、特に盛況だったのが、「大宮盆栽ウィークからの挑戦状」というスタンプラリーでした。これは、決められたスポットに設置してあるスタンプを押し、且つ与えられた問題の正しい答えを現地を訪れて解答し、用紙を受付に持っていくというものです。正解者の先着200名にはなんと盆栽がプレゼントされます。せっかくなので参加しました。といっても、クイズ自体は難しいものではありません。

スタンプを押して11時引き換え開始の“まるまるひがしにほん”に向かったところ、開始10分前だというのに入口に10人以上の列が形成されていました。焦って、並びましたが最終的には11時前に50人以上が集まっていたようです。大人気です。盆栽は順番に5種類程度から選ぶことができました。盆栽に詳しくないので受付の人になんという植物なのか尋ねたところ、分からないと言われてしまいました。受付の職員として引き換えを任された担当の人ですから仕方ないですね。心中察します。とりあえず紅葉と松があり、後は不明でしたが、自分のもらった盆栽を調べたところ、ベニシタンのようです、多分。大切にお世話したいと思います。

先着200名の内訳は不明です。引き換え2会場に均等に分けたのか、引き換え期間は3日あるが、2日目3日目には回らずに終了ということはあり得るのか。間違いないのは引き換え開始と同時に並ばないと、好きなものはもらえないということです。それだけの盆栽に対する熱意が試されています。

全体的にまばらな感じの人出でしたが、それが盆栽がテーマだったせいか、皆遠くに出かけてしまっているためかは分かりません。でもこれくらいの人数が物を買うにも快適でした。


おおみや盆栽春まつり

5/2~5 (3日)11:00~16:00 (2024年実績)

最寄り駅は京浜東北線などの大宮駅などです。

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鉢形城主 北条氏邦 埼玉県立歴史と民俗の博物館 [埼玉]

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戦国時代末期、北条氏はあっという間に関東地方を手中に収めていきました。室町時代から続く関東管領上杉氏も古河公方の足利氏も北条氏に屈して関東から追いやられる、もしくは乗っ取られるような状態でした。いかにも下剋上の戦国時代という感じです。北条氏がここまで強かった理由は、一族の結束が硬かったからでしょう。今回の展示の中心の北条氏邦は北条氏政の弟ですが、この兄弟にはそれ以外にも北条氏規、北条氏照と有能な武将がいました。同様な下剋上で大きくなった家は織田家も伊達家も毛利家も、兄弟でのお家騒動が起きたことを思うと、一族が仲睦まじいのは結構稀なのではないでしょうか。

北条氏邦は主に武蔵から上野方面を治めていた武将です。藤田康邦の養子となり、鉢形城から北関東方面に睨みを効かせていました。真田氏との名胡桃城を巡る諍いから小田原征伐が起こったことを考えると、北条氏邦も深く関わっていた可能性があります。

今回の展示は、昭和52年以来の北条氏邦へスポットライトを当てたものだそうです。その後、新しくわかったことなどがあり内容が更新されているそうですが、さすがに覚えている人は殆どいないでしょう。

鎧や鞍、刀などもありましたが、展示の殆どが文字資料です。多数の元服前からの北条氏邦関係の手紙などが集められていました。

後半は修復が完了した法養寺薬師堂の木造十二神将立像などです。こちらのみ会場内で写真撮影が自由となっています。十二神将というくらいですから12体の像があるのですが、それらは十二支が元になっています。一堂に並んでいるのですが、並んでいるからこそその作りの違いがよくわかります。鎧の表現なども、制作が途中では?と思わせるものもありました。冒頭の写真は“申”です。今回の展示のチラシにも採用されている像ですが、なぜこの像が選ばれたかというと、この像の土台に「氏邦本命星(北条氏邦の生まれた年の干支です)」との墨書が残されていたからです。つまり、最も重要な像なのです。

飛ぶ鳥を落とす勢いで広がっていた北条氏の領土ですが、豊臣秀吉の登場で一気に形成が逆転し、歴史の表舞台から消えていきました。北条氏邦も前田家に預けられ、江戸時代になる前に亡くなっています。鉢形城の方も北条氏邦が去った後は破却され、江戸時代には伝わりませんでした。こうして、寄居地域に残った戦国時代の雰囲気は一気に消えていったのです。

ですが、そんな北条時代の活気を取り戻そうと、寄居町では5月に「北條まつり」を開催しています。荒川の玉淀河原で甲冑武者が戦ったり、鉄砲を放ったりする豪壮な祭りです。今回埼玉県立歴史と民俗の博物館を訪問した日は、寄居からこの祭りのアピールのための人々がやってきていました。本物の銃を持たせてくれたり、撃ち方の説明をしてくれました。

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何年も祭りに参加している人らしく、甲冑が似合っています。あたかも戦国時代からタイムスリップしたようでした。


埼玉県立歴史と民俗の博物館 鉢形城主 北条氏邦 

~5/6(月休) 9:00~16:00 一般600円 学生300円

運が良ければ、博物館最寄りの施設に割引券が付いたチラシが置いてあります。

最寄り駅は東武野田線の大宮公園駅です。

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鴻沼 さいたま市立博物館 [埼玉]

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さいたま新都心近くの中山道を歩いていると歩道に昔の看板が唐突に現れ、行く手を塞ぎます。なんて邪魔な、と思いますが、その下にはかつての重要なインフラ設備があるのです。それを高沼導水路と言います。

沼が干拓されて田んぼになった場所として、さいたま市では見沼が有名です。しかしながら、見沼以外にも多くの沼が干拓されて江戸時代に田んぼへと変わりました。江戸幕府が財政難であっただけでなく、当時の食糧不足への対応も課題だったのでしょう。また、沼としての水の確保は水害を引き起こすデメリットが有りました。こうした沼から田んぼへの回収に大きく関わったのが紀州出身の井沢弥惣兵衛です。

鴻沼も井沢弥惣兵衛によって干拓された沼の一つです。かつては沼として管理され、下流は5つの堰によって水の管理が行われてきました。それを見沼代用水から水を引き込むことによって干拓化したのです。干拓の流れは見沼と同様です。見沼の場合は利根川から引き入れた代用水は高いところを流れています。その水を田んぼへ流すことによって水を溜め、その後で水は“悪水”と言われる加田屋川あるいは芝川へと落とされます。田んぼへの水の供給は重力に従って行われてます。気を付けねばならないのは、「悪水」と聞くと「汚い水」と思ってしまいますが、本当のところは「農業用水に適さない水」つまり「位置エネルギーの小さい水」ということなのです。

さて、鴻沼に話を戻しますと、鴻沼も中央に悪水である鴻沼排水路が整備されています。その両側を代用水から引き入れた水が流れています。そうすることによって、高い用水の水が田んぼへ流れて、低い排水路へと出ていきます(上図)。そのような形で新しく田んぼが誕生しました。

しかしながら、時代とともに田んぼは減っていきます。今ではほとんど農地はなくなりました。上流の切敷川は直接排水路へ繋げられる回収も行われています。敷地内には新幹線さえ通っています。鴻沼の名残は全くなくなってしまったかのように見えますが、よくよく見ると東西の用水や排水路の跡が見えてきます。

そう考えると冒頭の説明板がなぜ存在するのか、さいたま新都心に突如現れた遊歩道の理由も納得できます。なおgoogle mapを使うと下落合小学校の校庭に流れる高沼導水路のクロップマーク?も見えますね。また、さいたま新都心駅からは高沼導水路の趣あるレンガ造りのアーチも見ることができます。鴻沼は意外に現在も存在感のある沼なのです。

なお、文中“鴻沼”と“高沼”の2つの表記が登場しますが、こちらは公式の表記で誤植ではありません。当時は“コウヌマ”ということが分かれば表記はどうでもよかったのでしょう。適当なのです。


さいたま市立博物館 鴻沼展

~6/9(月休) 9:00~16:30 無料

最寄りバス停は国際興業バスなどの氷川参道です。

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秩父鉄道豆まきトレイン で鬼も出勤? [埼玉]

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今年の節分は土曜日に当たったため、各地の節分イベントへの人出は多かったのではないでしょうか。秩父神社の節分祭(鬼やらい)に合わせて運行される秩父鉄道の豆まきトレインも大盛況でした。インターネット上の情報ではゆとりのある牧歌的な豆まきが載っていましたが、それは平日開催の話で、今回は各車両とも混雑していました。混み具合は日中の山手線並みです。やはり子供連れが多く、大人は少数派でした。このような状況ですので、終点の秩父駅まで2時間の立ち覚悟です。もっとも、一番心配なのはトイレでしたが、なんとか大丈夫でした。電車の本数も少なく、路線も長いのにトイレがないのは非常事態に恐ろしく感じます。

豆まきトレインの出発は11:30です。そのおよそ30分前から受付が開始され、一人3個の豆パックをもらえます。ホームに降りるとすでに長い列がありました。時間になって車両が入線してくると、上記のように最終的に半数くらいの人が立ちになる混雑具合になりましたが、むしろよくぞ納まったという気がします。

電車が出発すると、行き違い電車を待ちつつ鬼の出てくる駅を目指します。1箇所目は小前田駅でした。「次はオマエダ」で少し有名な駅ですね。駅に到着すると上の写真のような鬼が待っていました。なんか弱そう?華奢な体型な鬼が子どもたちに豆を投げつけられています。大したことのない鬼だなと思ったのですが、この鬼はレベル1の鬼だったのです。

その後、何事もなく電車は寄居駅、長瀞駅と停車をして途中からの乗客を乗せていきます。途中から乗車をしても係の人が豆と乗車記念券を渡していました(券は途中で枯渇したようです)。そして、電車が和銅黒谷駅へ到着すると再び鬼が待っていました。再度豆まきが始まります。しかし、今度の鬼は様子が違います。赤鬼だけでなく緑鬼もいますし、形相も怖く暴れています。実はこの鬼は秩父神社の鬼やらいの鬼なのです。子供たちは負けじと豆を投げつけ、最終的に退治できたか・・・と思いきや、記念写真に収まりつつ、一緒に電車に乗りました。吊り革に掴まる鬼の様子はシュールです。鬼の出勤風景そのものです、実際これから秩父神社でのイベントに参加しますし。鬼と写真を取ったり自由時間を過ごしていたら、あっという間に終点の秩父駅でした。

秩父駅で電車の扉が開くと・・・えぇっ!?と驚くほどにホームは鬼で溢れていました。2~30体いたのではないでしょうか。子どもの鬼もいました。この秩父駅が最後の豆まきスポットです。「おには~そと」の声とともに豆をまき、鬼を退治・・・せず、皆で和気あいあいと秩父神社に移動しました。街は一時鬼だらけです。

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鬼もきちんと横断歩道を手を上げて渡ります。法律はきちんと守るんですね。というわけで、あまりの人出に心配されましたが、大盛況な楽しめるイベントでした。

その後、秩父神社でお参りをし、テラスから撒かれる豆を取ろうと試みましたが、残念ながら取れませんでした。豆まきの豆を取るなら、前の方で陣取らないと駄目ですね。節分イベントでしたが、鬼と仲良く楽しむイベントでした。


秩父鉄道 豆まきトレイン

2/3(2024年実績) 11:30出発 参加費無料 別途乗車券必要

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NACK5チームラン [埼玉]

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コロナ禍が開けて様々なイベントが復活しています。この冬のマラソンイベントも軒並み開催されています。FM79.5主催のチームランも今年は開催されました。これまで西武ドームで行われていたのですが、今年の会場は大宮公園です。アクセスもいいので非常にありがたいのですが、79.5スタジアムがあるという大人の事情での変更かもしれません。

コースは大宮競輪場をメインに79.5スタジアム間を往復して1周するものです。せっかくなので参加してきました。大宮競輪場の存在は昔から知っていたのですが、入るのは初めてです。このようになっているのかと興味津々です。走るのは自転車が競技をするコースそのものです。自転車競技ではコーナーは急角度の坂の方まで行くのでしょうが、流石にそこを走っている人はいませんでした。競輪場の後は狭い通路を通って外に出ます。外では右手に大宮公園野球場を見ながら、79.5スタジアムへ向かいます。そしてスタジアムの中を一周します。このスタジアムが本当に狭い。中の芝生に入れてくれないので、走れるのは外周の通路の部分だけです。狭いのでコーナーのなんときついことか。1周した後は再び競輪場へと戻ります。

結構へとへとになりましたが、競輪場と79.5スタジアムに入れたのでいい経験になったとしておきましょう。健康的なイベントでした。

なお、競輪自体は開催されていなかったのですが、他所の車券を買うことができたのでその道のおじちゃんは通常営業で競輪をしに来ていました。当然構内の売店も新聞売りも通常営業でした。昭和を感じさせる売店が長続きしているのは、それ相応の売上が得られるからでしょうね。将来の文化遺産かも知れません。

その他にも構内にはたくさんのキッチンカーがやってきていました。これが、いつも見かけるものとはラインナップが違います。広島焼き、ルーロー飯、豆乳うどん、ピザ、しいたけ焼き・・・個性豊かです。これは競輪場だから見られたのでしょうか。それとも、チームランイベントだから集まったのでしょうか。分かりません。魅力的ながらも食べられなかったものが多数なので、またどこかで遭遇したいものです。

ちなみに、競輪場で皆が走る中、外のキッチンカーエリアは静かな感じで、ゆっくりと食事ができました。そもそも真剣に走る人はイベント中に食べませんね。

競輪場が満杯になるほど盛り上がっていたので、良かったのではないでしょうか。今後のチームランはどうなるのでしょう。西武ドームに戻るのでしょうか、それとも、競輪場に固定されるのでしょうか。

同じコースを何周もするため、自分の順位が分かりづらいのが欠点です。仲間同士2チームでエントリーし、見かけ上の勝ち負けを明確にしたほうが盛り上がるかも知れませんね。


NACK5チームラン

1/28(2024年実績) 9:00~

親子マラソン3200円 チームラン4000円~

最寄り駅は東武野田線の大宮公園駅です。

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英雄 尚巴志 城西大学水田美術館 [埼玉]

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日本史を勉強していても殆ど触れることがないでしょう。沖縄を初めて統一したとされる王、尚巴志についての展示が城西大学で行われるということで訪問してきました。そもそも、なぜ沖縄か。埼玉県には海がないために、沖縄は縁遠い地域です。沖縄県をテーマに展示が開催されることは殆ど無いでしょう。このようなことが可能なのは、おそらくそこに独創的な研究を行う大学があるからです。

尚巴志は謎の人物です。正確には尚氏は謎の一族です。尚巴志の曾祖父の屋蔵大主は沖縄北部の伊平屋島出身で、その後子孫が本島の佐敷に出てきたことに始まるそうです。そこで力をつけ、尚巴志の父親の思紹が佐敷按司になりました。按司というのはその土地の有力者のことで地頭のようなものでしょうか。その後、どんどんと勢力を拡大し、首里のある中山(ちゅうざん)、今帰仁の山北(さんほく)、そして南部の山南(さんなん)を滅ぼし統一しました。初代の王として尚巴志は少し知名度がありますが、実際の統一は父親の思紹の時代から始まり、中山、山北の制覇は思紹の事績です。よほど賢かったのか、あっという間に沖縄本島が統一されました。

沖縄の歴史は太平洋戦争の沖縄戦のせいもあり、なかなか文字資料として伝わっていません。上に登場した「按司」という言葉も役職名であり、その時代の按司が誰だったのかの特定も難しいようです。例えば、尚巴志の後ろ盾になった伊覇按司という重要な人がいるのですが、その実名さえ伝わっていません。何らかの形で、より詳細な記録が明らかになるといいのですが。

尚巴志が活躍したのはおよそ室町時代中期です。尚巴志と思紹の力で統一された沖縄ですが、その後が良くありませんでした。尚巴志の後を継いだ王は短命で、在位期間が短い王が何人も入れ替わりました。そして、王位継承問題もあり、一族が内部崩壊をしていきます。その結果、尚巴志の死後30年で尚氏の王朝は滅亡しました。

しかしながら、この尚巴志の尚氏を乗っ取ったのも尚氏でした。と言っても仮冒で、血縁関係はありません。沖縄を治める上で尚氏ブランドが便利だったのでしょう。このようなことから、尚巴志の尚氏が第一尚氏、乗っ取った尚氏を第二尚氏と呼びます。

展示では以上のような内容を、わかりやすくパネルで示してあります。尚氏を支えた重臣の懐機など面白い人物も多数取り上げられていました。ほぼ全て読み物です。肝心の博物館的展示はというと、遺跡で発掘された瓦や陶磁器の破片が少しだけ中央ケースで展示されています。実物主義の人からしたら、特別展の体をなしていないかも知れません。確かに、同じ内容なら本を読めば済む話ですからね。しかしながら、個人的には新しい知識がストーリーと共に頭に入ってくるので大満足な展示でした。尚巴志について分かった気になっています。

このほか同時開催として現代数学と切り絵アート展や城西考古Ⅱ展も開催されています。現代数学の展示は数学の数式や概念を使って非常にきれいな切り紙作品を作って展示しています。聞いたことのない法則などが出てきて全く付いていけませんでした。さすが大学です。分かる人は分かるのでしょう。


城西大学水田美術館 英雄 尚巴志展

~2/21(土日休) 9:30~16:30 無料

最寄り駅は東武越生線の川角駅です。

城西大学水田美術館は時折非常に面白い展示をするのですが、ネックは土日休館なのです。会期初期のみ限定的に土日開館しますが、そうでなければ訪問しづらいです(そもそも川角駅が遠いし)。

今回始めて城西大学を訪問しましたが、畑に突如現れる要塞的な最先端建造物然とした校舎に驚きました。

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ガマの穂爆発大実験 さいたま水族館 [埼玉]

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植物のガマは湿地帯に生えています。子供の頃はよく見た気がしますが、最近では余り無いのでしょうか。因幡の白兎の神話にも出てくるので知名度は高いと思います。写真のようなソーセージの形のようなものです。子供のときは折って遊んだかも知れません。イメージとしては剣とか槍です。つまり堅いイメージしかなかったのです。

ところが、そのガマが爆発するらしいとの情報を手に入れました。

羽生にあるさいたま水族館では、そのガマを爆発させるイベントを行うとのことでしたので、行ってみました。あわよくば体験を期待しつつ。

さいたま水族館のある羽生水郷公園は東北自動車道の羽生ICのすぐ脇です。昨年も同様のイベントを行ったところ参加者は1家族しかいなかったとか。今年はどうかと思いましたが、蓋を開けてみれば沢山の人が集まり200人を超えたそうです。確かに、自分のアンテナにも引っかかったくらいですから、沢山の人にアナウンスが届いたのでしょう。ガマの前に参加者が大爆発しました。

さて、肝心のガマの方ですが、沢山の参加者でしたが、館の人が奔走してくれたおかげで多くの人に行き渡ったようです。自分も一つもらい初めての爆発の体験をしてきました。熟した蒲の穂を握るとフワフワフワッと膨らんでいきます。ソーセージの形からは想像もつかない変化が起こりました。最も違和感があったのが、音も立てずに無音で爆発していきます。弾ける轟音が起きてもおかしくないくらいの劇的な爆発が静かに起こっていきました。

ガマは近くにあっても、このような変化を全く見たことはありませんでした。子供時代の他の人達は知っていたのでしょうか。これからはガマを見る目が変わります。体験して知識を得ることは重要ですね。ものすごい感動を覚えましたが、この知識どう応用しましょうか。とても楽しい現象ですが、生活に役立たないから子供のときに教えてもらえなかったのかも知れませんね。次に見つけたらムフムフしながら密かに爆発させようと思います。

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イベント後の会場は雪が積もったかのように当たり一面白くなっていました(全部ガマの種です)。

この後、さいたま水族館とキヤッセ羽生にも行きました。結構な人出があったように見えましたが、館の人曰く例年程度の入館者だったそうです。


ガマの穂爆発大実験

12/24 11:00~ (2023年実績) 無料

さいたま水族館の人が書いていましたが、日曜日は近隣のバスがすべて運休するため公共交通機関でのアクセスはできません。

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翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて [埼玉]

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翔んで埼玉の1作目の大ヒットを受けて、続編が作られました。今度はどのような内容になるのか、期待を込めて鑑賞してきました。今回見てきた映画館はさいたま新都心です。前回、混雑を避けるため県外で見たところ静かに鑑賞できたのですが、県内だと劇場の一体感が感じられたとのことだったので、今回は埼玉県内でも本丸での鑑賞です。なお、さいたま新都心のMOVIXでは特別なステッカーを配布していたので、なおここで見る価値があります。

ちなみに、今回の“翔んで埼玉”ですが、「2」ではないのですね。あえて付けないところに何らかのこだわりを感じます。

映画は相変わらずのテンションで進んでいきました。ただ、実は最初の方は心配していたのです。思いの外、ネタが小粒で笑うべきか戸惑いました。「路線族」とか「パンダ」とか「平和堂」とか。あるあるには違いないのですが、笑いではないのですよね。

しかし、徐々に場が温まっていきます。瀬田川洗堰での対決シーンから盛り上がった気がします。以下感想を羅列します。


・一瞬垣間見えるGACKTの“上杉謙信”。

・そういえば愛之助と紀香はリアル夫婦だった、からの産地偽装。

・白い粉危険!

・前大阪府知事のモモコがラスボスかと思ったら、そうでもなかった。

・「竹原芳子」って誰?と思ったら、「どんぐり」か。

・和歌山の姫の正体・・・想像通り。

・最終兵器があったから行田で必死にアピールしていたのか、納得。「343315」 「埼玉県民がただ田んぼアートを見るためだけにあんな物作るわけがないだろ」(そうなのか?)

・現代パートのアキラ100%がお盆を持ったので脱ぐのかと思ったら、そんなことはなかった。

・締めは「とび太」ネタ。


全体を通して言えることは、滋賀県民に対して「ディスってごめんなさい」と前情報では流れていたのですが、思ったよりも軽かった気がします。それよりも大阪府の扱いの方がとんでもなかった。謝るなら大阪府に違いない、そこが面白かったのですが。

今回も様々なタイアップが各地で行われています。十万石まんじゅうだけでなく行田のせんべい屋(戸塚煎餅)さんも「翔んで埼玉せんべい」を販売していました。ソニックシティ内の「そぴあ」もタイアップして滋賀県の物産販売をしていたので鮒寿しを買ってきました。そして写真のように、さいたま新都心ではスタンプラリーや白浜の砂の展示が行われていました。最終的に和歌山から麻実麗によって運ばれた砂はここに来ていたんですね。

ということで、今回の作品も楽しめました。第3段の噂も出ていますがどうなのでしょうか。九州だとか。さすがに九州だとあるあるに付いていけなさそうな気がします。


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胞子紋インスタレーション 野良の藝術2023 [埼玉]

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今年はさいたま国際芸術祭の開催年です。さいたま市内のあちこちでイベントが開催されています。政令指定都市移行20年ということで、巷で大きく話題となって・・・いないです。びっくりするくらい話を見聞きしません。コロナ明けで外出の選択肢が増えたために注目度が上がらず埋没していることもあるのでしょうが、いまいち一般人には心に響かないのです。提供している側は一生懸命なのは分かるのですが、市民との溝は大きいと感じました。そもそも、邪道と言われるかもしれませんが、太陽の塔のようなオブジェを作るとか、大宮駅全体を赤く塗りつぶすとか、そうした「◯◯年は何をやった!」という記憶やモノが残る仕事が無いのが原因と感じられます。現代アートはそんなものじゃないとの反論があるでしょうが、市民の求めている芸術祭とはそういうものではないでしょうか。公的資金を投入するなら、アーティスト側のやりたいことをするだけでなく、そちらに近づけても良いとは思うのですが。

さて、さいたま国際芸術祭との関連はよく分かりませんが、さぎ山記念公園では野良の藝術というものが開催されています。11/4,5にはさぎ山記念公園のみぬま秋フェスと合わせて楽しむことができました。野良の藝術では自然の中で自然のものを使った作品などが提供されています。その中の一つに「胞子紋インスタレーション」という変わったものがありました。

胞子紋というのは、黒い紙の上などにきのこなどを湿らせて置いたときに飛んだ胞子で描かれる模様のことです。当然きのこの形に依存して模様が変わるので同じ模様は2つと存在しません。これを写真内のハウスのような建物の中に飾るアートです。ヒトが介入できない様々な模様が誕生する様はまさに現代アートですね。

胞子紋づくりは一般の人も参加でき、朝にきのこを選び、ケースの中に思い思いの形や位置でセットし、濡らしたペーパータオルをかけ、4時間程度日陰に置いておきます。その後、回収してハウス内に飾られます。当日中にできず、定着作業があるとのことで数日は見られないので成功したのかどうかしばらく分かりません。参加者の作品は掲示後にレターパックで送ってくれるそうです。

キノコが胞子で増えることは知っていましたが、胞子紋という遊びは知りませんでした。今回はしいたけでしたが、ほかのキノコでも違う模様が描けて楽しそうです。そして、シダ植物はどうなのでしょうか。

なかなかおもしろい自然と共生したアートでした。


胞子紋インスタレーション 野良の藝術2023

~11/12 10:00~日没 入場無料(胞子紋インスタレーション作成参加は500円)

最寄りバス停は国際興業バスのさぎ山記念公園です。

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魔夜峰央原画展 in さいたま市立漫画会館 [埼玉]

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「翔んで埼玉」がこの秋に帰ってきます。漫画が数十年ぶりに注目され、その映画が大ヒットして、続編が再び映画として公開されることが決まりました。今回はどんな内容になるのか、原作が無い分楽しみです。

さて、一躍有名になったこの作品の作者は魔夜峰央です。魔夜峰央と言ってまず思い浮かべる作品は「パタリロ!」の人が多いでしょう。独特のタッチの漫画は印象が強く、記憶に残ります。この「パタリロ!」が実は少女漫画であることにまず驚きました。話のストーリー的に美男子が多数登場し、主人公のパタリロの言動からてっきりギャグ漫画の系譜なのかと思っていました。しかしながら、カテゴリー的には「ベルサイユのばら」の系統ということなのでしょう。言われてみれば登場人物に美男子は登場しますが、女性的フェロモンを醸し出すようなキャラはいないかも知れません。そして、もう一つ驚いたことは、この作品がいまだ連載を続けているということです。「パタリロ!」がヒットしアニメ化されたのは昭和です。したがって、「パタリロ!」を昭和の漫画として認知しているのですが、令和の今も新しい話が更新されているとなると、昭和の作品とも言うことができないのです。ですが、作中のギャグの感じからやっぱり昭和の印象なんですよね。

今回の展示は「翔んで埼玉」を記念して埼玉での開催です。もっとも、本来のテーマは魔夜峰央の画業50周年記念ということです。会場には代表的な作品の原画が公開されています。僅かな枚数読むだけでも話の楽しさは伝わってきます。ただ、魔夜峰央使用の愛用品?のコーナーは頭の中に疑問符が飛びました。そこらへんで買ったペンと消しゴムを何らかの機会に使用して、その残りを置いてあるだけではないのかと。明治期の作家の風格ある万年筆や文机が展示してあるのとは物も規模も違います。もしかして、ネタだったのでしょうか。

驚いたのは会期が半分にも届いていないのに、既にグッズは完売していました。画業を50年も続けていると熱心なファンがいるということなのでしょうか。また、会場には「パタリロ!」を始め代表作品の単行本を読める場所がありました。せっかくなので書店と組んで単行本を販売するコーナーも作れば儲かるだろうにとも思いました(パタリロ的発想)。魔夜峰央作品に触れて、買って読んでみたいと思う人は少なくないと思われます。

映画が公開されると、今度は魔夜峰央展が関西で開催されるかもしれませんね。


さいたま市立漫画会館 魔夜峰央原画展 ~パタリロ!ラシャーヌ!翔んで埼玉!!

~11/26(月休)9:00~16:30 無料 

最寄り駅は東武野田線の大宮公園駅です。

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