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ニセコチーズ工房 雪花 [北海道]


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昨年夏頃、北海道のとあるチーズに注目が集まりました。テレビ番組で紹介されたその商品は、あっという間に売り切れ、その後生産待ちの状態が何ヶ月も続きました。その商品こそニセコチーズ工房が作る「雪花」です。芸術作品のような見た目は、確かに魅力的に感じます。

ずっと売り切れ状態が続き、一向に手に入らなかったのですが、半年が過ぎた最近、ホームページを覗いたところ予想外に残数表示が掲載されていました。つまり販売していたのです。残り9個くらいだったでしょうか。迷わず購入しました。

そして数日後遂に到着したのです。

一つ一つが豆腐のパックのようなものに丁寧に入れられていました。それを開けて皿に盛ると輸送中にこぼれ落ちたであろうドライフルーツがパックにたくさん残っています。それも丁寧にチーズにまとわせて完成です。

高級感ある大きなチーズです。ドライフルーツの透き通った色味がきれいですね。

しばらく鑑賞した後、実際に食べてみました。

中央のチーズは臭みがまったくなく、非常に食べやすく美味しい濃厚なチーズでした。食べても飽きが来ません。しかし、最も驚いたのは周りのドライフルーツでした。ドライフルーツと言うくらいだから硬いのだろう、と思って口に運ぶと予想を裏切って柔らかいのです。フルーツとしてはパパイヤとパイナップルなのですが、それを噛むと果汁が出てくるかのような感覚があります。ドライフルーツなので多分錯覚なのでしょうが、口の中に液体(感)が広がります。飛ぶように売れて売り切れ状態になるのも分かります。

一つ1400円くらいするのですが、それだけの価値があります。商品と同じくらい配送料がかかるのですが、それだけの価値があります。

「雪花」は今まで食べたことのあるチーズの中で一番です。なお、一番思い出深いチーズは大学時代に出会ったパルミジャーノレジャーノです。

ちなみにこれを書いている今も、ニセコチーズ工房の「雪花」は売り切れています。購入には根気よくチェックするしかなさそうです。


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北海道博物館 アイヌ語地名と北海道 [北海道]

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北海道は多くの場所で本州以南とは地名の趣が異なります。

それは地名の元になっているものがアイヌ語だからです。

北海道は明治以降に正式に日本に組み込まれ、地名には漢字を無理やり当てられました。

細かく言うと、日本語の発音体型とアイヌ語の発音体型が異なることから、漢字に引っ張られる形でアイヌ語の音が失われたものもあります。

例えば、アイヌ語「ベッ」→漢字「別」→読み「ベツ」など。

アイヌ語は子音で終わることが多々あるのですが、日本語では強引に子音+母音の言葉に置き換えられてしまいます。

もっとも、子音+母音で表記してあったとしても、実際に発音しているときには従わないこともあるのですが。

「タンパク質」→「TAMPAKUSHITSU」ではなくて「Tampakshits」だったり。


さて、アイヌの言葉が現代に残るほぼ唯一の例である地名ですが、古くから多くの人を魅了してきました。

この展示では江戸時代以降、和人が北海道に渡るようになり、記録に残された地名の記録をたどります。


江戸時代には松前藩を始めとして多くの人が交易のために北海道に渡りました。

また、江戸中期からはロシアの南下に対抗するために、江戸幕府からも多くの人が派遣されました。

その中の一人が伊能忠敬で、今回の展示の目玉である伊能図を残しています。

その当時の地名記録はほぼ片仮名です。

それが明治期に入り、漢字による当て字表記へと変わります。

そして、長い漢字の表記を嫌った政府により、漢字2文字での表記が推奨されました。

その結果、現在のような地名が出来上がりました。

簡潔なった反面、今の表記からは元のアイヌ語がわかりづらくなってしまいました。

こうした、アイヌ語による地名ですが、もっとも残念なのは、アイヌに文字が無かったため、記録が殆ど無いことです。

今たどることができるのも、本州側の記録を元にした部分のみです。

津軽海峡を隔てただけなのに、こうも文化的に異なる状態が生じていたことが不思議です。


展示構成は、始めは伊能図などの展示で、続いて地名研究家の山田秀三のノートの展示です。

正直なところ、あまり実のある内容ではありませんでした。

それも、アイヌ側の記録が無いことによるのでしょう。

山田秀三の取材記録は詳細に見ることができるので、時間があって山田秀三の業績をたどりたい人にとってはとても有意義なものなのかもしれません。

ただ、この博物館のミュージアムショップには知里真志保著のアイヌ語入門や地名アイヌ語小辞典が売っているのでそれを買うことができるだけでも来た価値はありました。



北海道博物館 アイヌ語地名と北海道

~9/23(月休) 9:30~16:30 一般1300円 高大生450円(常設展とのセット券)

最寄りバス停はジェイアールバス北海道の北海道博物館です。

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土器でタピ活 at 北大総合博物館 [北海道]

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渋谷では何故だか知らないが、タピオカがものすごく流行っています。

そして今、その流れが徐々に地方に波及しています。

社会現象ともいうべきその流行も、北大の手にかかるとものすごい作品へと変貌を遂げるのです。

北海道大学総合博物館で提供されているタピオカはなんと土器に入っているのです。


こんなこともないと北大に行く機会は無いでしょうから、博物館の企画展を見に行くついでに土器入りタピオカを試してみました。

真実は、土器入りタピオカを飲むついでに企画展を見に行ってきたのですが。


このタピオカが入っている土器、これは北大式土器を模したもので、北大構内で出土した土器を基準としていることから北大式土器と呼ばれています。

線と点が特徴的な文様で、縄文式土器のような縄目は少ないようです。

通常の土器は中の水が浸透してしまう恐れがありますが、この器はその部分をコーティングしてあるため、急いでミルクティーを飲む必要もありません。

肝心のタピオカとミルクティーの味は・・・至ってシンプルです。

完全に出落ちです。

しかし、土器で飲むという行為そのものが他では得られない体験でしょう。

おそらく、縄文時代の人々もそうやってタピオカを飲んでいたでしょうから・・・。


さて、すっかり忘れていましたが、かつての北海道では稲作は不可能でした。

つまりそれは縄文時代に続く弥生時代が到来しないことを意味します。

北海道では縄文時代に引き続き、続縄文時代~擦文時代~アイヌ文化時代と時代区分が続いていきます。

本州以南の時代区分と照らし合わせると大分様相が異なります。


今回の北海道大学総合博物館の展示は北大構内で見つかった遺跡に関するものです。

古くは上記の縄文時代のものもあり、新しいものでは明治期の病院の遺物も発掘されていました。

北大の敷地はとても広く、かつてはサクシュコトニ川という川も流れていました。

今もその名残がキャンパス内を流れています。

最初に見たときはキャンパス内の雰囲気を良くするために、小川のせせらぎをわざと作って配しているのかと思ったのですが、まさか縄文時代まで遡ることのできる流れとは思ってもいませんでした。


総合博物館にはその他にも、現在の最先端の研究の話やこれまでの歴史的資料などが展示されています。



北海道大学総合博物館 K39:考古学からみた北大キャンパスの5000年

~9/29(月休) 10:00~17:00(金曜は21時まで) 無料


タピ土器は併設喫茶「ぽらす」にて

一日あたりの限定数量があるのでお気をつけください。

1杯1600円

ただし、容器は持ち帰れます(持ち帰り用のプチプチと袋をくれます)

ちなみに、外身だけならミュージアムショップで1400円で購入できます。

ということは中身の値段は・・・。


最寄り駅は函館本線などの札幌駅です。


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