鬼ヶ城、おそるべし [三重]
ナローゲージスタンプラリー [三重]
ナローゲージというのは鉄道の線路の規格です。
一般的なJRの在来線が1067mm、新幹線が1435mmですが、ナローゲージは762mmと狭く、特殊狭軌とも呼ばれます。
現在、この規格で運行されている鉄道路線はとても少ないのですが、三重県では複数存在します。
そんな特殊狭軌(=ナローゲージ)の鉄道を巡ろうと企画されたのがこのスタンプラリーです。
対象となるのは三重県内の2路線、三岐鉄道北勢線と近鉄の内部・八王子線です。
各社内のスポットを巡るか、5つ全ての駅を巡るかをすることでバッジなどの記念品がもらえたり、産直品の応募資格が得られたりします。
上に書いたとおり線路の幅が狭いですから、このナローゲージの鉄道は車両も小振りな物となっています。
まるでバスのような進行方向に向けた一人がけの椅子や、向かい側の椅子の人に足が届いてしまうのではないかというロングシートなど、ここでしか味わえない体験ができます。
今回は近鉄の内部線に乗車してきました。
この線は今月いっぱいで近鉄が撤退し、来月からは第3セクターの「四日市あすなろう鉄道」となります。
そんな、感謝の気持ちを込めてか、 今月末まで一日乗り放題の一日乗車券が発売されています(500円)。
実は近鉄はこの路線を廃止しバス転換を図っていたのですが、辛くも廃線は免れ第3セクターとなった経緯を持ちます。
決して田舎ではない地域の鉄道ですので、潜在的な利用者はたくさんいるように感じます。
さらには魅力ある取り組みを行うことで、ここにしかない特殊狭軌の路線に乗ってみたくなる観光スポットとしても活用できる価値を十分持っていると思います。
地域の足と言うだけでなく、遊園地のアトラクションのように、利用者が楽しめる路線として長続きして欲しい物です。
新会社の腕の見せ所でしょうか。
ちなみに、もう一方の北勢線の方もかつて近鉄の経営する路線でした。
近鉄時代に一度だけ乗ったことがありますが、こちらも魅力あふれる狭軌です。
ナローゲージスタンプラリー
~3/31
近鉄の内部・八王子線の起点は四日市駅ですが、近鉄名古屋線からは改札を出て別の乗り場まで歩いていく必要があります。