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推しの子展 in 浦和パルコ [埼玉]

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今年前期のアニメ話題作の一つは「推しの子」です。アニメ初回が90分という作りが話題にもなりましたが、何よりも話題になったのが、主題歌として採用されたYOASOBIの「アイドル」でしょう。アメリカでもランキング1位を取り、アニメに興味がない人も注目したのではないでしょうか。かく言う筆者も実は当初見る気はなかったのですが、色々と偶然が重なり見るに至った口です。芸能界をテーマにしたアニメは少なくないですが、綺麗事で片付けないところが変わっているかもしれません。最近のアニメは1クール12話で1期が終了してしまうため、今後どうなるか分かりません。既に続編の制作は決まっているとのことですが、最終的に何話まで続くでしょうか。

そのようなわけで、アニメが好評なため特別展が開催されたのでしょう。アニメで特別展が開催される事自体は珍しくないのですが、今回一番驚きを感じたのが、会場が浦和パルコであるということです。こうした展示をこれまで行ったことはあったのでしょうか(物販の開催はたくさんあります)。

展示は密を避けるため完全予約制です。ただし、空きがある場合のみ当日入場が可です。さすがに、開催開始数日はどの時間帯も完売となっていました。しかし、後半ともなると空きが目立ちます。時間が合わせられないため、今回は当日券での入場を行いました。当日券でも次の指定入場時間まで待機するのですが、人がいない時間だったので列形成もなく自由でした。

肝心の内容ですが、驚くほど中身がありませんでした。それはそうですね。アニメも話が進んでいませんし、展示すると言っても何が出せるのかという話。適当な場面写をペタペタと、それだけです。そして、中央にはステージが配置され劇中歌が流れていました。確かに「サインはB」で盛り上がらないことはないのですが、多くが求めるのはYOASOBIの主題歌ではないのかと思われましたが仕方がないことです。

このように中身の無い展示でしたが、使用された技術には新しいものが散見されました。まず、イヤホンガイドですが、受付でQRコードを読み込み、自身の端末で再生して聞く方式です。これなら端末を用意して貸し出す手間がありません。またコロナが流行ってからは、イヤホンは無償提供する方式も流行っていました。ただし、デメリットはQRが読み取れるスマホユーザーではないと利用できない点です。今回は若者が対象となる展示だったため採用できたのでしょう。ガイドはAとBの2種類が用意されていました。1回で全て聞けないとは、リピートを期待してのことでしょうか。

次に、ARのような不思議な映像処理が体験できました。

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劇中でビデオメッセージを残した場面の再現で、会場に用意されたスマホには登場人物のアイの姿が写っています。しかし、実はこの映像は現在の展示を投影していて、実際にソファーに座るとその姿がスマホに反映され、アイと共演できます。原理としては2層の映像を重ねているのでしょうが、なかなか洒落た取り組みであると感じました。

結論からいうと、今回の展示は展示内容を楽しむものではなく、展示技術を楽しむものであったと捉えました。20時の最終の回の入場チケットは容易に手に入りますが、時間制限で展示が見られないのではないかと危惧される方がいるかも知れません。安心してください、およそ30分で見られます。最終の回でも十分に楽しめます。


推しの子展 嘘とアイ in 浦和パルコ

~9/4 10:00~21:00 一般1000円 音声ガイド+500円

最寄り駅は宇都宮線などの浦和駅です。

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岩槻人形博物館 中村信喬展 突然エヴァも [埼玉]

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先日、大宮駅で行われていた埼玉観光イベントで岩槻人形博物館のチケットが当たりました。岩槻人形博物館は設立の段階から揉めていたため開業のニュースは耳にしていましたが、あまり人形に注目することがなかったため行かず仕舞いでした。ですが、招待券が当たったのですからこれが訪問する絶好のタイミングなのでしょう。

できたばかりですから施設は新しいです。入ってすぐの部屋は人形の街岩槻を代表する雛人形の製造工程などが紹介されています。2部屋目は収集された人形コレクションの展示のようです。展示料が少なく、点が線になりきれていない展示に正直感じるところはありませんでした。この人形を展示することで、見る人に何を訴えたかったのでしょうか。そのようなわけで3部屋目の特別展の中村信喬展に入る前に既に重い気持ちになっていました。

ところが、いざ部屋に入ってみると、そこは違った世界が広がっていました。前の部屋までのタッチとはガラリと変わり、優しい表情の人形が並んでいます。天正遣欧使節や法隆寺の女官などさまざまなテーマの人形がありました。その作品は特徴的で、中村信喬の世界が形作られています。会場にはありませんでしたが、福岡に行くとKITTEのポストや福岡動物園のゴリラの椅子などの立体物もあるようです。しかし一番興味深かったのは、毎年祇園山笠に人形を提供しているということです。有名な造形作家ともなると博物館に展示するための作品しか作らない様になってしまうイメージですが、中村信喬は山笠の人形を作ることで一般の人との距離が近いところに居ます。これから先、ひょんなところで中村信喬作品に出会うかもしれません。

しかし、今回の展示の一番の目的は上記写真の中村信喬作のエヴァンゲリオンです。これは映画(2021)の公開を記念して作られたそうで、異色のコラボレーションです。人形作品にすると正面だけでなく様々なアングルから見ることができます。後ろからの姿もなかなかのものでした。ただ幾分窮屈かも。

しかし、中村信喬展にエヴァンゲリオン像があることは意外です。チラシにもニュースにもそんな情報はなかった気がします。ホームページには紹介されていました。もっと前面に出せば、岩槻人形博物館や中村信喬への心理的ハードルが下がる気がするのですが、やはり本質ではないということで抵抗感があるのでしょうか。ちなみに、このエヴァンゲリオン像は有料区域外にあるので、見るだけなら無料で見られそうです。

中村信喬は人形の伝統を伝えるだけでなく、エヴァンゲリオン像や立体造形など人形の新しい世界を切り開いていく先駆者の一人なのかもしれません。


岩槻人形博物館 人形 未来へのまなざし 中村信喬作品展

~9/10(月休) 9:00~16:30 一般500円 高大生250円

最寄り駅は東武野田線の岩槻駅です。

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学校給食歴史館 [埼玉]

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小学校や中学校で給食が一番の楽しみだという子供は結構いた気がします。給食を食べていた時代は遠い過去となってしまいましたが、今の給食は昔と違うのでしょうか。北本市にある学校給食歴史館では、そんな給食の歴史について紹介しています。

学校給食歴史館は埼玉県学校給食会の敷地の片隅にあります。外からはただのプレハブに見えますが、中に入ると展示が盛りだくさんで給食の変遷が分かるようになっていました。給食の歴史は山形県に始まるそうです。その後、戦中・戦後と給食は内容を変えて提供されます。特に戦後の脱脂粉乳とコッペパンはよく語られますね。昔はパン食がほとんどでしたが、今はご飯が主流になっていると聞いたことがあります。昭和から令和まで各時代の代表作や賞を取った給食メニューが並んでいました。中には懐かしく感じるものありました。

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今となっては一人分の給食の量でよく足りていたなと感じます。展示の内容は多少脚色されている部分があるかも知れませんが、左の1975年の給食のほうが、右の2001年の給食よりも豪華に見えるのは気のせいでしょうか。最近では、給食費を抑えすぎて満足なものが提供できないと聞いたことがあります。確かに、給食費が払えないような家庭があることは承知しています。しかし、そのために多くの児童がお腹をすかせてしまうのでは本末転倒です。そのようなことを思うと、給食費の値上げは率先して行ってもいいように思います。

展示の中には埼玉県150周年記念メニューなどもありました。特別メニューはいつの時代も楽しみです。そういえばクリスマスか学年最後の給食にはケーキが出たような覚えがあります。ソフト麺、潰したはちみつパン、など給食の思い出はたくさんあります。今の子供達にもいつまでも記憶に残る給食が提供され続けてほしいものです。

ところで、展示には食器の変遷は多少紹介がありましたが、“先割れスプーン”が全く取り上げられていませんでした。給食の異質感の一つはこの先割れスプーンだと思うのですが、黒歴史化してしまっているのでしょうか。今の子供達には馴染みが薄くなっているのかも知れませんが、是非取り上げて欲しいと思います。

それと、展示を見ていて思い出したことがあります。給食の牛乳です。展示では埼玉県内の牛乳勢力図が書かれていました。地域ごとにたくさんの牛乳屋さんがあるのですね。何故か県南に茨城県のトモヱ乳業の勢力があるのも面白いものでした。では、自分の時代の牛乳はどこのものだったのかと思い出してみたところ、おそらく「村岡牛乳」だったと思われます。現在の勢力図には記載が無く、おそらく廃業したものと思われます。

様々な給食のことを知ることができる面白い施設でした。なお、この施設の給食は埼玉県下のもののみ取り上げられています。


学校給食歴史館

平日のみ 9:00~16:00 無料

最寄りバス停は川越観光自動車のワコーレ北本です。

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川口市立科学館 チョコレート展 [埼玉]

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チョコレート展を企画するタイミングとしてはバレンタインデーにかこつけることが多い気がするため、川口市立科学館がこの時期に開催するのは珍しい感じがします。展示はチョコレートがどのように作られるかを中心に、様々な情報が示されていました。

体感型の取り組みが多く、チョコレートの原料であるカカオ豆の産地ごとの匂いの違いや、実際にカカオを砕いて広がる匂いを感じたりできます。産地毎の匂いは大きく違う印象はなかったのですが、鼻のいい人が嗅いだら分かるのかも知れません。酸っぱい匂いが強いものと香ばしさが強いものなどがありました。最近では八丈島でもカカオが作られているとのことで実は味の方も地域差があるのかも知れません。さすがに会場で試食はできませんが。

日本では江戸時代に初めて輸入され、森永によって初めて国内製のチョコレートが生産され、普及して今に至ります。今回の展示では森永の協賛はありませんでしたが、ネスレ(キットカット)やロッテ(コアラのマーチ)の協賛があるようです。

知らなかったのですが、チョコレートとココアは別物なんですね。てっきりチョコレートを溶かしたらココアになるものだと思っていました。製造の過程でできたカカオバターがチョコレートになり、残りがココアになるようです。残り物を再利用するという点では、今流行りのSDGsの走りかも知れません。チョコレートは身近な食べ物ですが、産地が遠いということも含めて考えるべきことの多い食べ物です。

パネルメインの展示でしたが、成分のテオブロミンなども含めて、もう少し科学的な踏み込みがあっても良かったと感じます。特別展限定チョコレートも欲しかったですね。館の規模を考えると仕方ないことなのかも知れませんが。


川口市立科学館 チョコレート展

~7/9(月休) 9:30~16:30 一般210円

最寄りバス停は国際興業バスの川口市立高校です。

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埼玉スタジアムクリテリウムと自動運転カート [埼玉]


最近自転車が注目されることが多いです。この春からヘルメットの着用義務が法律で決まり、街なかで被っている人をチラホラ見かけます。埼玉県は自転車競技が盛んなところで、さいたま新都心周辺でクリテリウムも行われていますし、自転車競技のチームもあります。平野部が広く、比較的起伏の少ない地形が好まれているのかも知れません。

そんな自転車イベントですが、今回初めて埼玉スタジアムでも開催されました。その名も「埼玉スタジアムクリテリウム」と言います。「さいたまクリテリウム」と名前が似ているので今年はスタジアムで開催なのかと思っていたら、別物でした。

第一回ということもあり、人出はいまいちだったようです。当日の天気が雨模様だったのも一因かもしれません。レースには埼玉を始め、栃木や大分のチームが参加していました。栃木県は県庁前の大通りでクリテリウムが行われたり、那須地域にたくさんチームがあるなどこちらも自転車熱が盛んです。

クリテリウム競技は決められたコースを何周もするため、見る方は何度も目の前を通るので応援しがいがありますが、参加する方は風景に刺激がなく、それでいて急カーブを何度もこなさなくてはならないので大変です。時折雨が降る中のレースだったということもあり、滑って落車した選手もいるようでした。自転車に乗るので楽なように見えますが、かなりの持久力が必要とされるでしょう。

そんなわけで自転車イベントに顔を出し、キッチンカーでご飯を堪能したりしていましたが、実は今回の目的はこれではありません。目的は並行で開催されている自動運転カートの試乗体験です。

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自動運転車は様々なところで様々な企業が試走していますが、今回はゴルフ場などで走っているカートを用いた実証実験です。小型バスを用いたものよりさらに小さいもので、一度に運べる定員も4人と少ないです。今回のシステムの特徴はGPSを使わない点です。それではどのように車両が制御されているのかというと、実は地面に誘導路が埋め込まれていて、車両はその上をたどるように走ります。また、速度は同様に地面に埋め込まれた信号によって加速や停車が制御されています。この方法は車両側のコストを下げられる気がしますが、不測の事態にルートを外れられる柔軟性が無いので一長一短というところでしょうか。定員が少ないことが一番気になりますが、将来的にはタクシーの置き換えが関の山でしょう。確かに近場を目的地にするとタクシーは嫌がりますからね。無人運転でちょうどいいのです。

実は、今回のシステムが一番安定しているのか、福井県の永平寺ではこの電動カート&地上誘導方式がクラス4という完全無人化に近いクラスで運行認可されたそうです。今一番無人運転の実用化に近いのがこのカートなのです。ちなみに今回と同じ場所で行われた今年2月の実証実験のときは交差点進入や行き違いの実験もあったようですが、今回は試乗だけでした。乗っている時間はアッという間で、無人運転と感じさせるような特別なことは何もありませんでした。それはつまり安定しているということなのですが、何か物足りないですね。


埼玉スタジアムクリテリウム2023

5/20 10:00~17:00 (2023年実績)

最寄り駅は埼玉高速鉄道の浦和美園駅です。

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ジャンボこいのぼり 加須市民平和祭 [埼玉]

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事前の予想通り、ゴールデンウィークは多くの観光地が賑わっているようです。それに伴い、朝から高速道路を中心にものすごい渋滞が起きています。到着するまでに疲れてしまいそうですが、遊びに行く人は“それでも”と奮起するのでしょう。そんな混雑を回避しつつ加須へ向かう予定だったのですが、計算を誤り渋滞に巻き込まれてしまいました。その後に裏道を通って挽回したのですが、到着予定時刻が1時間近く遅くなってしまい、現地での渋滞と駐車場待ちにも巻き込まれてしまいました。結局、移動に疲れてしまったのは自分自身だったのです。

なんとか会場の利根川河川敷に到着しましたが、例年こんなにも賑わっているのでしょうか。というのも、実は加須市のこの平和祈念祭は先日の「アド街ック天国」で特集されていたのです。ゴールデンウィーク直前の放送に、混雑に拍車をかけるのではないかと戦々恐々としていましたが、今日の様子を見るとその予想は的を射たと言わざるを得ません。シャトルバスも長蛇の列です。会場も人の波です。ものすごい混雑でした。しかも、途中から晴れだして、日影の無い会場はかなり過酷な状況でした。救いだったのは、店舗の販売がスムーズだったのと、加須市の給水車が出ていたので水を摂取できたことです。特に大越郵便局が出店していた冷たい「つぶらなカボス」に救われました。利根川のそばなので風が冷たかったことも救いでした。

さて、肝心のこいのぼりの遊泳ですが、残念ながら1回目には間に合いませんでした。2回目ですが、始めは風が殆どなく鯉のぼりの干物状態で、ただ細長くぶら下がった状態になることもありました。しかし、一度下ろして仕切り直した後は見事な遊泳を見せてくれました。今年の遊泳は成功です。暑さなど様々なことに耐えた中、遊泳する姿が見られて報われた気分です。遊泳は結構長く行われました。

満足の遊泳でしたが、そこから帰りのシャトルバスの列に1時間並ぶという大イベントが待っていました。恐るべし、テレビ東京。

余談ですが、ステージでは久しぶりに北川辺のスイハンジャーがショーをしていました。もうキャリアが10年以上になると思うのですが、相変わらずアクティブですね(中の人が同じかどうかは知りません、中の人がいるかどうかも知りません)。田植えの時期ですが、今後の活躍も期待したいところです。


加須平和祈念祭

5/3 遊泳は11:30~、13:30~ 観覧など基本全て無料。

当日は東武伊勢崎線の加須駅などからシャトルバスが出ています。

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東松山市化石と自然の体験館 [埼玉]

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化石というと遠い世界の話のように聞こえます。恐竜が発掘されるのは中国やアメリカなどのイメージがありますし、日本国内でも福井県などの一部地域でしか取れないような気がします。

しかし、化石は埼玉県でも取れるのです。しかも山奥ではない東松山市で。

東松山市化石と自然の体験館では化石発掘を体験することができます。発掘というよりも捜索に近いですが、発掘された化石は学術的に貴重なものでなければ持ち帰ることができます。

どうやらこの東松山の葛袋地域は化石が高頻度で埋まっている地層を持っているようです。数年前に其の地に開発の波が訪れました。物流団地を造成する際に、敷地内に調整池を設置したのですが、そこの掘った土に多くの化石が埋まっていることがわかりました。そこで、その土を脇に避けて、これから何年も掛けてみんなで化石を探していこうとなりました。

体験館の敷地内にはその時の土が山盛りになっています。発掘体験ではその土を少しずつもらって化石を探していきます。まだ山は大きいので今後10年以上は安泰でしょう。

化石の発掘作業は2種類あります。一つはトレイの中の土から篩で探す作業です。メインはサメの歯ですが、ウニの棘も出てきます。結構頻度よく出てくるもので、色艶から石と区別することができます。最終的な鑑別は専門の方に行ってもらい、見つかったものは袋に入れてもらうことができます。篩で探す作業はトレイ2杯までです。この作業は化石が見つかる確率が高いのですが、無心で行う地道な作業です。次から次へ行わないとすぐに制限時間になってしまいます。

もう一つが大きな石をノミで割る作業です。いかにも作業しているといった感じですが、実はかなり効率が悪くあまり出てこないようです。ただ、割れると満足感があります。楽しすぎて目的が化石探しではなく、石割りになります。いい感じの石を選ぶと緑色凝灰岩の鮮やかな断面が見られるのも嬉しくなります。そうやってハマってしまうと化石を探す時間が無くなって“ボウズ”になります。

最終的にいくつかのサメの歯を見つけることができました。サメの歯は何度も入れ替わるのでたくさん残りやすいのでしょう。でも、自分で見つけられると嬉しいですね。受付で化石保存ケースを買って、大切に飾っておきます。

参加者の中にはかなりの回数来ているリピーターの方もいたようです。しかも10個以上見つけていました。いつかは大発見があるかもしれず、近くに住んでいれば良い趣味になりそうです。是非、年に1回くらいでまた挑戦したいです。


東松山市化石と自然の体験館

要予約 80分

東松山市内在住 小学生500円 大人700円

市外 小学生700円 大人1000円

最寄りバス停は鳩山町営バスの化石と自然の体験館です。

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交通系ICカード全国相互利用10周年記念セレモニーin鉄道博物館 [埼玉]

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今では当然な交通系ICカードの共通利用ですが、全国で一枚のカードが使えるようになってから10年しかたっていません。鉄道博物館ではその10周年の記念セレモニーが開催されました。

当日は、C57を背にして10社10体のキャラクターが勢ぞろいしました。左からmanaca、PiTaPa、nimoca、ICOCA、Suica、PASMO、SUGOCA、TOICA、はやかけん、Kitacaになります。キャラクターの名前で紹介したかったのですが、実は「Suicaのペンギン」が正式名称だったりして名前が付けられていないのです。キャラクターにはすぐに名前をつけたがるものですが、この方針は面白いですね。

10体のキャラクターが集まったのですが、実は一番右のJR北海道だけ職員がぬいぐるみを持っているだけです。経営危機が言われてる中、着ぐるみを作れないのでしょう。しかし、午後のイベント時には裏返しで窓際に立てかけられていたりと結構ぞんざいな扱いでした。

PiTaPaは“ぴたまる”という忍者なのですが、その前の磁気カードのスルッとKANSAI時代は“スルッとちゃん”という魔女がキャラクターでした。代替わりでほとんど見ることはなくなりましたが、今回お土産売り場にスルッとちゃん人形が売られていたのには驚きました。

さて、10年ぶりに集まって、JR東日本の副社長の話があって、C57がカウントダウンとともに汽笛を鳴らしてイベントは終了でしたが、イベントが開催されただけでもマシです、ポストコロナを感じます。

しかし、依然として入館者数は制限されています。だからこそゆっくりとセレモニーが楽しめたのですが、入館には日時指定チケットが必要です。セレモニーには朝イチのチケットを購入しないといけないのですが、今回はなんとか手に入れることができました。それ以外にも、鉄道博物館内の各種イベントも抽選制です。入り口に張ってありましたが、当選率はどれも5%前後の狭き門のようです。記念イベントも応募したのですが、「落選」の文字が現れ残念な気持ちになりました。そんな中嬉しいのは「交通系ICカードキーワードラリー」だけは誰でも参加できます。館内に散らばったキーワードを集め、受付で提示すると記念品がもらえます。今回は「幼稚園」の付録の自動改札機の模型でした。紙製と侮るなかれ。最近の付録は高性能です。いずれ時間のあるときに作るとしましょう。キーワードラリーは5/7までで、景品は今後入れ変わるようです。

交通系ICカードが10周年ですか。早いようであり、もっと昔からのようであり感慨深いです。共通化前は各地域で別のカードを使っていました。その前は磁気カードですね。今では全く無くなってしまいました。交通系ICカードは一枚持っていれば全国で電車・バスに乗れるのですからこんなに便利なことはありません。もっとも、蒐集性は無くなりましたが。ちなみに筆者は共通化以前からモバイルSuica利用です。カードさえ持たないで乗車できるのでさらに便利です。

こんな便利な交通系ICカードですが、ICカード界では主流とは言いにくい状態のようです。大手流通系のICカードや後発系のICカード、バーコード決済など競合相手がたくさんあります。結局、一枚で済まない状況が作り出されてしまっているのが残念です。

次の10年で事態はどのように変化するのでしょうか。


交通系ICカード全国相互利用10周年記念セレモニーin鉄道博物館

3/21(終了) 10:30~

入館には事前予約チケットが必要です(1230円)

最寄り駅はニューシャトルの鉄道博物館駅です。

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若手の夜明け2023 福田と強力 [埼玉]

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最近、全国のクラフトビールを集めて飲み比べられるイベントが様々なところで開催されています。さいたま新都心でも毎年開催されていて、定番化しています。しかし、日本には昔から全国に日本酒の酒造がたくさんあります。そこで、その酒造の若手が同様に一か所に日本酒を集めて飲み比べようと行っているのがこのイベントです。今回は3日に分けて北海道から九州までの様々な日本酒が提供されました。

参加券(1500円)の購入方法には2種類あり、前売り券だと2杯分、当日券だと1杯分の日本酒が付きます。加えて、おちょこも付いてきます。さらに、受付で特別なスマホの画面を見せると更に1杯もらえるサービスも有りました。

参加前に状況をネットで調べたところ「受付行列」の文字を見つけました。このようなイベントは受付だけでなく、酒や食事の提供も長蛇の列になることが多く、行く前からかなり憂鬱でした。そこで、混むであろう食事時間を避けて3時過ぎに行ったところ、その読みは当たり行列は一切無く、ストレス無く入場できました。日本酒のイベントだからか、コロナ明けで警戒中なのか、騒ぐ人がおらず皆さん大人な飲み方でした。

せっかくだから日頃飲むことがない地域のお酒をと思い、まず向かったのが長崎県平戸のお酒です。始めは普通のお酒を、と選んだはずだったのですが、全く普通ではありませんでした。福田酒造の「福田 純米吟醸」はすごくフルーティーな香りと微発泡な口当たりで高級感のある酒でした。始めからこんなインパクトの強い酒を飲んでしまうと後に困ります。

次に選んだのは鳥取県若桜町の「強力」です。熱燗にしますか?と聞かれたので、二つ返事で「は、はい」と答えて渡されたのが、なんと自販機の缶コーヒーくらいの熱さの酒でした。熱燗って人肌くらいのものではなかったでしたっけ。あまり、温度を上げるとアルコールが飛んでしまいます。しかし、イベントで回転が早いならば熱々もありなのかもしれませんね。そんなわけで消化器の芯からジュワーと熱の広がる酒で、これもインパクトが有るように感じました。

イベントに参加することが納得できる酒造ばかりですね。試していない酒もきっと面白いものだったのでしょう。

しかし、日本酒です。おちょこ一杯ずつとは言え、アルコールが回ってくるのが分かります。金銭的にというよりもアルコール度数的に全種類試すことはできませんでした。それどころか、追加チケットが5杯分からなので、追加すると完全に出来上がってしまいます。

全国には知らないお酒がまだまだたくさんあります。機会があれば色々試したいところです。

ちなみに、こだわっているのは酒だけではありません。フードも充実していました。ジビエのホットドッグやイカの鉄砲焼、のどぐろ、おでんなど魅力的なものばかりです。しかもいい時間に行ったので並ぶ必要がありません。結構食べましたが、店の名前が不明です。公式にもありません。どこのお店だったのでしょう。

予想以上に楽しめましたが、やはり一人で参加するイベントではないですね。気のおけない仲間と日本酒を飲むともっと楽しめたでしょう。ただし、そうするとそのまま酔いつぶれてしまうおそれがあるので、安全に帰宅できたことを良しとしましょう。

今回のさいたま新都心のけやきひろばに限らず、各地を巡回しているイベントらしいですが、次も来てくれるでしょうか。意外に会場が静かだったことが気になります。儲からないから、さいたまはやめようとならなければいいのですが。


若手の夜明け

3/17~19(2023年実績) 

最寄り駅は京浜東北線などのさいたま新都心駅です。

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川口市立博物館 すごいぞ!元素展 [埼玉]

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理系分野の人材を増やそうという意気込みは多々聞かれますが、精神論に留まっている感があります。既に理系好きの人に対して研究発表などを表彰する取り組みはたくさん目にするようになった気がしますが、その人達は既に理系なので果たしてこうした取り組みが底上げになっているのかどうか。本当に理系に人を増やしたいなら、小さいときの科学への接点を増やすことが重要になると思います。

そのためには各地の科学館が重要です。小さい頃から科学に触れ合い、楽しいと思える環境づくりが必要です。その下地ができている自治体がどれほどあることでしょう。施設はあっても中身が伴わない、楽しくないというところもあります。記念物、資料を展示だけしてるところは論外です・

川口市立博物館はさほど大きなものではないのですが、たくさんの体験型の危機が設置されていて充実した施設です。何が起きているのだろう、どうしてだろう不思議だな、と考えることが科学の入り口です。そうした意味ではたくさんの化学の入り口にあふれていました。しかもインストラクターが実演してくれるので大人も楽しく見られます。

生物や化学に比べて、物理学は学問の内容を説明することが難解です。しかし、この施設ではむしろ物理学にかかわる波や光や力学について、体験を通して学べる機器が充実していました。


さて、今回の特別展は元素です。元素も化合物の部品ではなく陽子や電子の集合体などとして捉えれば物理学の一分野です。その元素が様々なアプローチで紹介されていました。もちろん基本は体験型です。ネオジム磁石によるイライラ棒や体重から体に含まれる元素の重さを計算してくれるスキャナーなどがありました。それ以外にも輪投げ、ゴルフ、ピンボールと組み合わせた展示もありました。台を傾けて穴に電子をはめ込み、水素とヘリウムを作るゲームは難しく、展示観覧中で一番集中力を要しました。どれも凝っています。

馴染み深いところでは炎色反応も紹介されていました。リチウムが赤、ナトリウムが黄色などお馴染みのメンバーが居る中で、見慣れない「As(ヒ素)」がいました。これは何色でしょうか。実は藤紫だそうです。勉強になります。実際、他の元素にも炎色反応はあるのでしょうが、突然追加されると新鮮です。

会場では特別イベントとして放射線を見ることのできる霧箱の制作が行われていました。モナザイトとうい石を線源にしてα線を見られるというものですが、そんな簡単な検出方法があることに驚きました。流れ星のように検出できるのですが、すごいですね。こうした驚きが小さいときに蓄積されると、理系分野に進むことになんの不思議はないのかもしれませんね。(放射線は遮蔽されているので安全な検出法です)


川口市立博物館 すごいぞ!元素

~2/12(月休) 9:30~16:30 一般210円

最寄りバス停は国際興業バスの川口市立高校などです。

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