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JAMSTEC 一般公開 AI学習とオペレーション [神奈川]

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海洋研究を行う機関に、海洋研究開発機構(JAMSTEC)があります。海の環境の調査や北極・深海の研究を行っています。「しんかい6500」での調査を行っている機関と言ったら分かりやすいかも知れません。このJAMSTECが年に1回程度一般公開されます。今回、その抽選に受かったため初めて訪問しました。

このような研究機関はなかなか中に入る機会がありません。特にJAMSTECは横須賀の海際に隔離されているような形で存在するので、何かのついでにというわけにもいきません。なかなか馴染みの薄い場所です。

それでありながら、特殊な研究調査の結果はよく耳にするのではないでしょうか。前述の「しんかい6500」もよく話題になります。しかしながら、実際に現地に行くとそれ以外にもたくさんの機器があることが分かります。桟橋には新青丸という調査研究船が係留されていました。それ以外にも、奥の整備場にはハイパードルフィン、かいこう、じんべい、ゆめいるかなどたくさんの探索機が展示されていました。写真の「じんべい」は無人探査機で、海中内はGPSが使えないので、位置情報は機体に搭載された装置により認識されるそうです。

各種実験もデモされていました。水圧により発泡スチロールによるカップが小さくなる様子や、二酸化炭素が海水に溶けてpHが変わる実験、温度の違う水を回転させると混ざらずに渦を巻く様子を再現する実験などが行われていました。特に今回気になったものはAI学習による物体認識です。例えば、AI学習によって岩に取り付いている生物がカニなのかエビなのかを区別する実演がありました。模型でしたがきれいに識別できて、エビ・カニ以外の物は認識しないということもできていました。他に、海中ゴミの認識にも利用されていました。海中の物体が生物なのかゴミなのかをAIによって区別していました。最近の流行りなのでしょう。どちらもまだデモの段階で、実際に海洋調査で使われている発表はありませんでした。一見しただけでは、人間の方がまだ確実性が高いような気もするのですが、何千何万と計測する状況になると、人の力でというわけにはいかないのかも知れません(その場合概算でもいいと思いますが)。

とにかく、どこのブースも深い研究結果が公開されていました。素人には全てが偉業に見えてきます。話している人たちは本当に専門家なのだなと心から思いました。

全く時間が足りない一般公開で、全てのブースは回れませんでした。おそらく多くの人が同様な状況でしょう。そうなると、恐ろしいのは閉場後の帰りのバスの待機列です。スポーツの試合や音楽ライブの後には観客が一斉に帰宅するため、送迎バスに多くの人が並びます。ややもすれば数時間待つこともザラではないのですが、驚いたことにこのJAMSTECの一般公開は恐ろしいほどのスムーズなオペレーションで、あっという間にバスに乗れて帰れたのです。数百人の移動があっという間でびっくりしました。イベント慣れしているのでしょうか。それ以外にも、1か所しか無い食堂のオペレーションも素晴らしく、まさかのほとんど待ち時間無しで食べることができました。当然食券購入後の提供待ちは0分でした。席もすぐ座れました。何もかもが早いです。もっとも、ただでさえ時間が惜しいくらいですから、食堂で長居する人はいないのでしょうが。

いろいろな意味で学びの多いイベントでした。全て理解することは難しいですが、素晴らしい研究を日夜行っているのだなということは伝わってきました。

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余談ですが、会場内にはNHKのサカナ★スターの軽トラの展示もありました。ミーハーなのでこうした展示が一番興奮しました。


JAMSTEC 一般公開

5/18(2024年実績) 9:30~16:00 入場者抽選あり 無料

最寄り駅は京急電鉄の追浜駅で、そこから無料の送迎バスが会場まで運行されます。

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揚舟 谷田川めぐり [群馬]

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昨今、観光公害という言葉が流行っている通り、観光地と名が付く場所には多くの人が訪れています。特に京都。そうでなくとも、コロナ明けで観光に飢えた日本人とインバウンドでやってきた外国人が合わさって、ゴールデンウィークの観光地はどこもかしこも人だらけだったでしょう。電車も高速道路も連日混雑のニュースばかりでした。もちろん、受け入れる側としては掻き入れどきです。沢山の人に来てもらって沢山の人にお金を落としてもらわねばなりません。それが、そこに生活する人と出迎える人の相容れない面になってしまうのです。

最近の観光は有名な場所だけでなく、ネットで話題になったところが人気です。また、ドラマやアニメの聖地巡礼も流行っています。流行り廃りのサイクルが早いように思えますが、あからさまに過疎化した場所はあるのでしょうか。

5月という折角の旅行日和の陽気の日でも、観光地へ行って人混みに揉まれ、何をするのにも並ぶところから始まり、昼ご飯もままならないようでは疲れてしまいます。だからこそ、穴場スポットが求められます。というわけで、人の動きを掻い潜るように、静かな観光地を楽しんできました。

それが、板倉町にある谷田川めぐりです。これは、群馬県の東端を流れる矢田川を竿で漕ぐ舟で行く体験で、群馬の水郷という湿地帯の公園で行われています。実は、群馬の水郷に着いたときには、ものすごい台数の車が停められていて、ここも混雑かと落胆したのですが、なんとその全てが水郷内で釣りをする人たちの車でした。沼を囲むように多くの人が竿を垂らしています。皆、舟には興味ありません。しかも、結構釣れるではないですか。ほんの数分見ていただけで2匹釣る人もいました。

それはさておき、谷田川めぐりの方はというと、待ち0でした。したがって、時間が来たらすぐに乗り込むことができました。2~3艘しか無いように見えたので、10人以上来てしまったら待つこと必至になりそうです。救命胴衣をつけて傘を被ったら準備は完了です。いざ、護岸から舟に移ると、予想外に川面が近い印象でした。少し弾みをつけたら沈みそうです。遊園地のボートとは頑丈さや安心感で比べ物になりません。しかし、その不安定さがむしろアトラクションっぽいのですが。

乗り込むと船頭さんが竿で船を進めてくれます。行った日は本当にいい気候で風も殆どなかったので快適でした。これが夏に近づくと肌が焼ける思いをしそうです。舟はモーター音などもないので、本当に静かで鳥の声もよくわかりました。進行は本当にゆっくりで川の流れに従って進む感じでした。東へだいぶ行ったら折り返して元の場所に戻ります。途中に網が仕掛けてあるのですが、実際に魚が取れるようです。網の下から空気がぷくぷく出ていたら掛かっているのだとか。さすが、ナマズなどの川魚で有名な土地だけのことはあります。

往復およそ1時間ですが、本当に静かな舟旅でした。観光公害が嘘のようです。うまく探せばこのような素晴らしい場所もまだたくさんあるでしょう。船の上で全周囲に新緑を感じられる体験は、都会のコンクリートジャングルにしか生活環境がない人に適しているのではないかと感じました。


揚舟 谷田川めぐり

春の期間は5,6月の土日のみ運行。運行時間は9時から毎時00分の計7便です。受付はそれぞれ15分前に締め切られます。

一般1000円 小学生以下500円

最寄りバス停はつつじ観光バスの原宿下です。

ゴールデンウィーク中は強風で中止になった日もあったようなので、訪問前に運行状況を逐一ご確認ください。

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おおみや盆栽春まつり [埼玉]

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ゴールデンウィーク後半、連日いい天気が続いています。高速道路の状況を見るに、多くの人が遠くの観光地に出掛けているようです。一方で、気候のいい時期のため市街地でもたくさんのイベントが開かれています。大宮駅周辺も新緑のいい時期であるのを理由に、盆栽春まつりが開催されていました。

大宮は盆栽の歴史のある街です。特にまつりの期間中の5/3は駅前の銀座通りにブースが設けられて賑わっていました。すずらん通り寄りに本部が置かれ、それに続く形で飲食ブースが続きます。市内外の変わった食べ物を提供するテントが多くありました。特にナポリタン推しだったのは、大宮という土地柄でしょう。そして、飲食販売のその奥にはクラフト体験ブースが設置され、畳コースターや着物キーホルダーなどの変わったものが作れるようになっていました。子どもたちがメインで参加していましたが、大人も十分楽しめます。

駅前だけでなく様々な場所で盆栽にまつわる出店が行われています。盆栽村の中の盆栽四季の家はメイン会場の一つで飲食出店や芸人などによるステージがあります。氷川神社では舞殿前に豪華な盆栽が4基程度飾られていました。大宮門街では盆栽のフリマが行われていました。盆栽は木だけで見ると大したことのない数センチのものも、そこに工夫を凝らすことで何倍の価値が生み出されます。特に苔などをきれいに設置されたものが2~3000円で売られていたことに驚きます。才能の世界です。購入したとしても、その世界を維持していくことが自分にできるのかどうか怖くなってしまいます。

そんなわけで盆栽一色の大宮駅東口だったのですが、特に盛況だったのが、「大宮盆栽ウィークからの挑戦状」というスタンプラリーでした。これは、決められたスポットに設置してあるスタンプを押し、且つ与えられた問題の正しい答えを現地を訪れて解答し、用紙を受付に持っていくというものです。正解者の先着200名にはなんと盆栽がプレゼントされます。せっかくなので参加しました。といっても、クイズ自体は難しいものではありません。

スタンプを押して11時引き換え開始の“まるまるひがしにほん”に向かったところ、開始10分前だというのに入口に10人以上の列が形成されていました。焦って、並びましたが最終的には11時前に50人以上が集まっていたようです。大人気です。盆栽は順番に5種類程度から選ぶことができました。盆栽に詳しくないので受付の人になんという植物なのか尋ねたところ、分からないと言われてしまいました。受付の職員として引き換えを任された担当の人ですから仕方ないですね。心中察します。とりあえず紅葉と松があり、後は不明でしたが、自分のもらった盆栽を調べたところ、ベニシタンのようです、多分。大切にお世話したいと思います。

先着200名の内訳は不明です。引き換え2会場に均等に分けたのか、引き換え期間は3日あるが、2日目3日目には回らずに終了ということはあり得るのか。間違いないのは引き換え開始と同時に並ばないと、好きなものはもらえないということです。それだけの盆栽に対する熱意が試されています。

全体的にまばらな感じの人出でしたが、それが盆栽がテーマだったせいか、皆遠くに出かけてしまっているためかは分かりません。でもこれくらいの人数が物を買うにも快適でした。


おおみや盆栽春まつり

5/2~5 (3日)11:00~16:00 (2024年実績)

最寄り駅は京浜東北線などの大宮駅などです。

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