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大恐竜パークinとちぎわんぱく公園 [栃木]

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最近また恐竜ブームなのでしょうか。おもちゃや博物館のテーマとして恐竜をよく目にします。いやむしろ、恐竜をテーマにしたおもちゃが品を変え登場したり、毎年どこかで博物館のテーマになるため、ブームだと錯覚しているのかも知れません。特に夏休み。また、この春休みは北陸新幹線延伸で福井県が注目されたこともあり、特に恐竜を目にしたのでしょう。

正直、恐竜は詳しくありません。子供の頃に名前を知っていた恐竜が、最近の展示では登場しない気がします。もちろん、ステゴサウルスやトリケラトプスは見ます。ところが、アロサウルスとかブロントサウルスは見かけない印象があります。流行り廃りなのかもしれません。沢山の種類がいるようですし、覚えられません。

そんな広い知的世界を持つ恐竜の新しい施設が壬生のわんぱく公園の中に誕生しました。大恐竜パークと言うもので、どうやら様々なところに似たような施設があるようです。せっかくなので、向学の一環として入場してみました。まずまずの人気で、入口で少し列ができていました。中に入ると、木立の下のエリアに複数の恐竜がいました。だいたい全て同じ大きさで、2~3mくらいでしょうか。実物大かどうかはわかりません。近づくとセンサーで感知して動き、鳴きます。常時動いていないなんて、なんとSDGsの理念に則った素晴らしい施設なんでしょう。施設の範囲は入口から見渡せる位の量です。所要時間はだいたい10分でしょうか。

展示している恐竜はプテラノドンやティラノサウルスなど知名度の高いものもいます。しかし、アルゼンチノサウルスやマメンチサウルス、スピノサウルスなど初めて聞くものが多数います。写真はケラトサウルスという名前だそうです。ケラトとは「角」のことで、確かに鼻の上に角がありますね。トリ“ケラ”トプスと同じ語源です。勉強になります。

回ろうとすれば一瞬で出てこられるわけですが、この施設の真の楽しみ方は2種類のアプリとの連動にあります。まず1つ目は恐竜ゲットアプリ「恐竜アドベンチャー」です。これは、最低限入れないと楽しめません。恐竜の前にある説明板のQRコードを読み込むと、恐竜をゲットできます。そのようにして、エリア内の恐竜を集めていきます。時折クイズも出題され、正解するとスタンプが押されます。どうやらクイズが出る恐竜はランダムのようなので、リピートしても楽しめるかも知れません。なお、わんぱく公園内にある他の恐竜像2体にも対応しているので、公園散策の際にも楽しめます。

もう一つのアプリは恐竜ARアプリ「ロストアニマルプラネット」です。これは、もっとゲーム性の高いもののようです。特定の写真を読み込むとARとして恐竜が現代に復活します。また、地面を掘ると化石が現れ、恐竜がゲットできます。しかし、エラーなのか分からないのですが、情報にあるところで写真を読み込んでも恐竜が現れない場所がありました。他の参加者も同じような状況だったようなので、何らかの不具合があったのかも知れません。ただ、わんぱく公園内の案内に書かれていたり書かれていなかったり、記載の統一が図られていなかった様子もあったので、もしかしたら、案の一部がそのまま刷られてしまったのかも知れませんが。公式ページにもエラーの詳細がなく、真相は不明です。

最近のイベントはデジタルとの融合が著しいですね。デジタルで読み込めば大量の情報が現れますが、どの程度参加者はきちんと読んでいるのでしょうか。このようなところも情報の氾濫を感じる部分です。提示する情報の取捨選択を間違えると、結局読まないので難しいところです。

施設境界のフェンスが仮説であったり、恐竜自体がすぐに移動できる状態になっていたところから恒久的な施設ではないかも知れません。いくつかの都市をキャラバンすることを前提に作られているのでしょう。そう考えると、早く訪れないと早々に栃木県から無くなってしまいそうな予感がします。行きたいかどうかは別ですが。


大恐竜パークinとちぎわんぱく公園

9:30~16:00(月休) 800円

800円が高いという話が各所で上がっていますが、最近の美術館などの特別展が2000円することを思えば、妥当な金額かと思われます。なお、コストコの会員証などを提示すると100円引きになります。

最寄りバス停は壬生町コミュニティバスのおもちゃ博物館です。

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鉢形城主 北条氏邦 埼玉県立歴史と民俗の博物館 [埼玉]

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戦国時代末期、北条氏はあっという間に関東地方を手中に収めていきました。室町時代から続く関東管領上杉氏も古河公方の足利氏も北条氏に屈して関東から追いやられる、もしくは乗っ取られるような状態でした。いかにも下剋上の戦国時代という感じです。北条氏がここまで強かった理由は、一族の結束が硬かったからでしょう。今回の展示の中心の北条氏邦は北条氏政の弟ですが、この兄弟にはそれ以外にも北条氏規、北条氏照と有能な武将がいました。同様な下剋上で大きくなった家は織田家も伊達家も毛利家も、兄弟でのお家騒動が起きたことを思うと、一族が仲睦まじいのは結構稀なのではないでしょうか。

北条氏邦は主に武蔵から上野方面を治めていた武将です。藤田康邦の養子となり、鉢形城から北関東方面に睨みを効かせていました。真田氏との名胡桃城を巡る諍いから小田原征伐が起こったことを考えると、北条氏邦も深く関わっていた可能性があります。

今回の展示は、昭和52年以来の北条氏邦へスポットライトを当てたものだそうです。その後、新しくわかったことなどがあり内容が更新されているそうですが、さすがに覚えている人は殆どいないでしょう。

鎧や鞍、刀などもありましたが、展示の殆どが文字資料です。多数の元服前からの北条氏邦関係の手紙などが集められていました。

後半は修復が完了した法養寺薬師堂の木造十二神将立像などです。こちらのみ会場内で写真撮影が自由となっています。十二神将というくらいですから12体の像があるのですが、それらは十二支が元になっています。一堂に並んでいるのですが、並んでいるからこそその作りの違いがよくわかります。鎧の表現なども、制作が途中では?と思わせるものもありました。冒頭の写真は“申”です。今回の展示のチラシにも採用されている像ですが、なぜこの像が選ばれたかというと、この像の土台に「氏邦本命星(北条氏邦の生まれた年の干支です)」との墨書が残されていたからです。つまり、最も重要な像なのです。

飛ぶ鳥を落とす勢いで広がっていた北条氏の領土ですが、豊臣秀吉の登場で一気に形成が逆転し、歴史の表舞台から消えていきました。北条氏邦も前田家に預けられ、江戸時代になる前に亡くなっています。鉢形城の方も北条氏邦が去った後は破却され、江戸時代には伝わりませんでした。こうして、寄居地域に残った戦国時代の雰囲気は一気に消えていったのです。

ですが、そんな北条時代の活気を取り戻そうと、寄居町では5月に「北條まつり」を開催しています。荒川の玉淀河原で甲冑武者が戦ったり、鉄砲を放ったりする豪壮な祭りです。今回埼玉県立歴史と民俗の博物館を訪問した日は、寄居からこの祭りのアピールのための人々がやってきていました。本物の銃を持たせてくれたり、撃ち方の説明をしてくれました。

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何年も祭りに参加している人らしく、甲冑が似合っています。あたかも戦国時代からタイムスリップしたようでした。


埼玉県立歴史と民俗の博物館 鉢形城主 北条氏邦 

~5/6(月休) 9:00~16:00 一般600円 学生300円

運が良ければ、博物館最寄りの施設に割引券が付いたチラシが置いてあります。

最寄り駅は東武野田線の大宮公園駅です。

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日本の巨大ロボット群像 横須賀美術館 [神奈川]

日本のアニメ文化を牽引するジャンルの一つにロボットがあります。日本のアニメが誕生して50年以上、ロボットも多種多様なものが登場し、歴史を作り上げてきました。これらは時代背景や日本文化に大きな影響を受けています。そうしたアニメの中のロボットの変遷を作品とともに振り返る企画展が横須賀美術館で開かれています。

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日本のロボットアニメの草創期に登場したのは鉄腕アトムや鉄人28号でした。この展示でも始まりは鉄人28号です。鉄人28号は白黒アニメの時代に始まり、時代を超えて沢山の作品が作られています。一番驚いたのは鉄人28号が初めてテレビに登場したのは白黒の実写ドラマだったことです。しかも、よくある鉄人28号とは全く見た目が異なります。大きさも小さいものです。原作漫画とは全く似ても似つかないものでした。その後、アニメ版の鉄人28号が作られ、イメージ通りの鉄人が登場しました。そ90年代には続編が作られたり、21世紀にはリメイクされたりしています。こうした流れも興味深く、アニメの変遷の代表例に思えます。ヒット作は続編が作られたり、リメイクされての原点回帰はよく行われます。

その後70年代のスーパーロボットの時代になります。マジンガーZやグレンダイザー、ゲッターロボの時代です。分かりやすい色使いが特徴で、変身や合体するものの、厳密な物理的構造は反映されていません。

その後80年代になると、ガンダムやマクロス、ボトムズなどがヒットします。設定の厳密さとロボットの小型化が起こった時代でした。会場には大きさがわかるように実物大のガンダムの大きさが示されています。

そして90年代にはガオガイガーやファイブスターストーリーなどが登場します。この時代には70年代ロボットの揺り戻しが起きたようです。デザイン的に角形ではなく丸型(曲線多様型)の腕などのデザインが復活しました。また、ネタ切れにも直面した時代のようでした。

このように日本のアニメの中で、どのようにロボットが変わってきたのか見ることができます。惜しむらくは、その考察がおそらく20世紀で終わっているところです。個人的な考えでは、この後にエヴァンゲリオンが来ます。いままでロボット=機械といった物が多かったのですが、エヴァンゲリオン辺りから生き物の要素が取り込まれていきます。硬質なデザインだけでなく、生物的な意匠が含まれるようになりました。操縦の仕方もこれまでのレバーだけでなく、生体と連動するものも多くなります。こうした今につながるところは全く展示がありませんでした。もちろん未来の予想もありません。まだまだ今後素晴らしい作品が登場するかも知れませんし、ロボットアニメは現在進行系で発展しているでしょう。未来が楽しみです。

聞くところによると、日本のロボットアニメの異質なところは中に乗り込んで戦うところなのだそうです。アメリカのロボットはスター・ウォーズやトランスフォーマーに代表されるように、ロボットが友人としての形を取ります。日本のロボットは内部に乗り込むことから、自己の拡張を意味するのだとか。違う自分になりたい、強い自分になりたい、といった願望を叶えてくれるのが日本のアニメのロボットなのです。

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会場はとても賑わっていました。会場には宮武一貴さんの描いた大きな作品が2点飾られています。その中には機動戦艦ナデシコの中に登場するゲキガンガーもあります。劇中劇のロボットなのにもかかわらず選ばれたことに驚きます。

幅広い層の観覧者がいましたが、驚いたのは意外に女性が多かったことです。もしかすると、芸術として鑑賞するのに相応なテーマだったのかもしれません。音声ガイドはアニメの企画展らしく銀河万丈さんと水樹奈々さんの声で案内してくれます。掛け合いも楽しいので借りるしかないですね。しかし、会場での記念グッズの類が少ないのは残念でした。

横須賀美術館は併催としてジブリ展も行っています。そのおかげで美術館はとても賑わっていました。ジブリ展は完全予約制の展示で、時間まで外に待機列を作らされますが、ロボット展は随時中に入れます。また、ジブリ展に人が集まっているために、駅から横須賀美術館までのバスは臨時便が設定され、2倍くらいの量になっていました。実際にバス停には多くの人が並びましたが、臨時便が設定されているためまずまずの混み具合で移動することができます。しかし、会期はずらしてくれればいいのにとは思いますが。


横須賀美術館 日本の巨大ロボット群像

~4/7 10:00~18:00 一般1300円 高大生1100円

最寄りバス停は京急バスのラビスタ観音崎テラス・横須賀美術館前です。

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宇都宮線鉄道カードラリー [栃木]

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近頃、スタンプラリーの類が増えました。大人向けは朱印巡りであったり、子供向けは書店でアニメのキャラクターのスタンプを集めるものを見かけました。鉄道を題材にしたものもテーマを変えながら何回も行われています。18切符を駆使して集めるのがいいのでしょうが、時々利用期間外のときもあります。まあ、そんなときは休日おでかけパスを使うのがいいでしょう。

最近のスタンプラリーはデジタル化が進みます。スポットの位置情報、あるいはQRコードを読み込むことによりスタンプを獲得します。しかしながら、集めたスタンプがスマホの中にあるのが何だかしっくり来ません。確かに、手で押すよりもきれいにスタンプが集められます。しかしながら、手元に何も残らないデータであることに心が満たされないのだと思います、考え方が古いのかもしれませんが。もしかするとデジタルデータ時代からスタンプラリーに参加した人は何も違和感無く満足しているのかもしれません。

スタンプラリーではなくカードラリーというものもあります。ある条件を達成するとカードが貰え、それを様々なスポットで集めます。物が形として残るので、満足感が違います。今回の宇都宮線鉄道カードラリーもそんな中の一つです。スポットは東大宮駅、久喜駅、古河駅、小山駅のコンビニやお土産屋です。そこで一定金額以上の買い物をするとカードが貰え、全種類揃うとカードホルダーがもらえます。エリアが狭く、簡単かと思われたのですが・・・コンビニばかりそんなに買うものは無いのです。久喜駅のベックスコーヒーショップに至っては、テイクアウトに適したサンドイッチは早々に売り切れていました。同じ目的の人のせいでしょうか。そして、ハードルが上がる理由の一つとして期間がかなり短いのです。カードのテーマがテーマなので、子どもたちを含め鉄道に馴染みの無い人が喜んで参加するイベントとは思えませんが、慣れ親しんだ車両なので是非全て集めたく思います。

この企画に前後するように大宮駅周辺では185系のカードがもらえる別のカードラリーが行われていました。おそらくJR東日本の大宮支社が率先してカードラリーを行っているのでしょう。しかし、イベントの知名度的にはどうなのでしょう。チラシが配られたのもイベントが始まった後でした。

テーマが北関東の湘南色編となっているため、第2弾がありそうです。カードの印刷代はかかりますが、いい販促イベントなのでしょうね。なんだかんだ言いながら、きっと次回も参加すると思います。


宇都宮線鉄道カードラリー

~4/7 カードは各店舗おおよそ700~800円の購入で1枚もらえます。

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