石ノ森萬画館 超時空要塞マクロス展 [宮城]
EBeanS ヱヴァンゲリヲンと日本刀展 [宮城]
白石城と真田丸巡回展 [宮城]
伊達政宗の随一の家臣である片倉小十郎景綱とその子孫が治めていたのが白石市です。
南に重要な家臣を配置するということは敵はどちらから来るか分かっていたのですね。
実際に戊辰戦争ではその予想通りになりましたが。
その白石には天守が復元されています。
市内の小高い丘に作られた天守に向かうには適度な傾斜の道を進みます。
実際に城に登ってみると、市内が一望できました。
ただし、近年の正確な城の復元を目指した結果のせいか、天守に登るには急傾斜の石段と建物内の階段を上がらなければなりません。
小さい子やお年寄りには酷な程度の代物です。
実際に石段を目の前に、引き返すお年寄りのツアーに遭遇しました。
それでも実際に城がどのようなものであったのかを体感するにはとてもいい材料であると思います。
城は羨望の対象としての建物ではなく、生活には不便なものであることを知ることができます。
体力のある人は上がってみるに越したことはありません。
さて、城の中腹には歴史探訪ミュージアムがあり、片倉家にまつわる資料展示と映画の公開があります。
その一つ、「鬼小十郎 帰るには及ばず」 を鑑賞しました。
これは片倉重長の大坂の陣参陣の話です。
開始早々驚きました。
コーディネーターは渡辺謙なのですが、若い。
一体いつの時代の撮影なのかわかりませんが、「独眼竜正宗の主演」という自己紹介から推測するに今から30年程度昔の話でしょうか。
キャストも宍戸錠が登場したり、殺陣師として林邦史朗が参加していたりと豪華です。
それどころかストーリーが生半可な作りではなく、本当に映画として遜色ない作りになっています。
実に面白いものでした。
その中に真田幸村(信繁)の娘の話も登場します。
ひょんなところから彼女はこの白石に来ていたのですね。
NHKの大河ドラマ「真田丸」では“きり”の娘に当たりますが、放送ではどう演出されるでしょうか。
実際に、大河ドラマの中で重要な逸話として位置づけられているのか、まさに「真田丸巡回展」が城下で催されていました。
ここではパネルでの大河ドラマの説明と小道具の展示が行われています。
信繁がきりにあげた(お梅にあげた方ではない)櫛もありました。
大河ドラマも終盤戦に突入し、目が離せないですね。
白石城 および 歴史探訪ミュージアム
9:00~16:30(年末休) 各300円 武家屋敷との3館セット600円
真田丸全国巡回展 (城下壽丸屋敷にて)
~10/2 9:30~16:30 無料
最寄り駅は東北本線の白石駅です。
白石城の最寄りバス停は白石市民バスの城下広場です。
気仙沼大島から望む [宮城]
気仙沼市も先の大震災の被害を被った地域です。
その街の中心部からフェリーで20分の所にあるのが気仙沼大島です。
さほど大きな島ではありませんが、フェリーは一時間に1本程度あり、乗船客もそこそこ乗っていました。
この気仙沼大島の北側にあるのが亀山で、頂上からは気仙沼湾の様子が見渡せます。
訪れた日は溶けずに残った雪が山頂を覆い、寒さで凍った部分に足が取られる状態でした。
山頂から見える海には何か養殖している様子が見えます。
貝でしょうか。
震災当時は見えている範囲全ての設備が被害を受けたことでしょう。
それが今再び見ることができると言うことは復興が進んでいる証です。
この気仙沼大島も津波の被害を大きく受けた地です。
亀山にはかつて麓からリフトが架かっていましたが、津波の影響で今ではわずかにその形跡が認められる程度になっています。
また、浜にある松林も被害を受け、今でも錆びた漁船がそのまま放置されているところもありました。
しかし、気仙沼の本土と同様に島内も大規模な復興事業が行われ、巨大なダンプが何台も走っていました。
ちなみに、この亀山から気仙沼中心部方面を見た像はこのような感じです。
しかし、この周辺を見てまわり一番衝撃を受けたのは本吉地区の光景です。
ここは気仙沼大島内ではなく、市中心部から20キロ程度南に行ったところになります。
ここには砂浜に建物の跡がありました。
驚いたことに砂浜に建つこの巨大な施設は震災前は決して海に面して建つ建物ではなかったと言うことです。
つまり、震災により砂浜が後退し、施設周辺の土地を飲み込んでしまったのです。
これだけ地盤が落ちているのです。
震災時には既に廃墟であったために地震当日施設内に人がいなかったのが救いですが、津波の跡が生々しく見て取れる印象的な光景です。
ちなみにこの反対側には気仙沼線の線路があるのですが、ここは復興がまだ始まっていないらしく津波で線路がめくれ上がった状態で放置されていました。
重機が作業をしていない分、当たりを静けさが支配して強く心に残りました。
津波が地図を書き換えた地に立つことは非常に意義深い物でした。
気仙沼大島へのアクセス
気仙沼市内フェリー乗り場から大島汽船 400円 (一部カーフェリーあり)