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水星の魔女 in GUNDAM FACTORY YOKOHAMA [神奈川]

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ガンダムが動く、そのような触れ込みで新しい実物大ガンダム像が作られたのは数年前でした。しかしながら、一向に終息しない新型コロナウイルス禍のせいで、なかなか見に行けずじまいでした。そうこうしているうちに、動くガンダム終了の噂がチラホラ出てきました。動かしている分、長い期間の運用は難しいのかもしれません。終わる前になんとかして行かねば、ということで強行して見に行ってきました。

お台場に最初にガンダムが立ってから何年経つでしょうか。今回のガンダムは確かに目の前で手や足を動かします。ですが、前評判通り、動きが遅い印象もあります。しかし、明らかに年月を経るに連れて像ができることが多くなっているのは間違いありません。

11/24からは現在放送中の「水星の魔女」をテーマにした演出が始まりました。写真の通り、水星の魔女のポスター通りの格好をしてくれています。初めは格納されているところから始まります。それが前に出てきて、YOASOBIの「祝福」に合わせて手や足を動かしていきます。その様子には先日放送されたカウントダウンTVでYOASOBIがガンダム像の前で歌ったときのような高揚感がありました。ライトアップも冬の演出っぽくキラキラしていました。最後にはシェルユニットを模した赤い光なんかも有り、凝っていました。その後は上記のような格好を20分近く維持してくれるので、その間に写真は取り放題です。

水星の魔女の演出は日に3回あります。今回は日中の回を見ましたが、ガンダムをきれいに写真に納めるには昼間の方がいいでしょう。しかし、ライトアップなどの演出を楽しみたいのなら夜になってから見たほうがきれいですね。もちろん、チケットは入場したあと退場するまで有効なので、ずっと待っていることは可能です。カフェや展示もありますし無理ではないかもしれません。

しかし、この冬は1回見るのでさえ過酷です。横浜の街に吹き付ける海風の寒いこと。演出が始まってもカフェから出ない人も多数いました。温かい飲み物を飲んでもすぐに体が冷えてしまうような状態です。ゆっくり楽しみたいのなら暖かい時期に越したものはないですね。夜の演出を見ようとするなら尚の事防寒対策をしなければなりません。

しかし、どんなに過酷な状況であろううとも、動くガンダムと水星の魔女の演出が見られたことに満足です。そして、動くガンダムの次に待つものはどのような技術なのか、水星の魔女のお話は今後どうなっていくのか、楽しみはつきません。


GUNDAM FACTORY YOKOHAMA

11:00~19:00 入場料1650円(空きのある場合は当日現地で購入できます)

敷地外からも塀越しにガンダムの上半分くらいは見えますが、そこまで行ったのですから中に入ることを推奨します。

水星の魔女の演出は15:20~、17:20~、19:20~の3回です。

最寄りバス停は横浜市営連節バスの山下ふ頭です。

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栃木市武徳殿 [栃木]

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栃木市の住宅街に用事があって歩いていると、ふと古い建物があることに気づきました。栃木市内には多くの古い家があるため個人の住宅か何かだと思ったのですが、よく見ると中で面をかぶった人影が動いています。これは武徳殿でした。

一見して古い建物だと分かりますが、現役の剣道場です。調べたところによると1911年の建築で100年以上の歴史があります。それが昨今大きな転換点を迎えていました。

昨年、栃木市は老朽化などの理由から武徳殿を廃止し、剣道練習は代替施設で行うよう通知しました。確かに、かなり施設が古い様子です。練習している人の使用感はどうなのでしょうか。快適なのでしょうか。新型コロナウイルスが心配される昨今ですが、自然と窓の隙間から換気ができるようなイメージです。

ただ、建築物としては非常に美しいものです。入り口の屋根やそこから両脇に広がる窓など堂々とした印象を受けます。文化財登録を受けてもいいのではないでしょうか。

一方で、屋根も古くからの瓦造りですし、大きな地震が来たら倒壊してもおかしくありません。しかし、逆に考えると、東日本大震災を乗り越えた建物ですし、もしかすると栃木市が災害が少ないからこそこうして残っているのかもしれません。

結局、栃木市の方針転換で当面の存続が決まった武徳殿ですが、今後はどのように活用されていくのでしょうか。大事に使って後世に伝えていってほしいものです。


武徳殿

最寄りバス停は栃木市コミュニティバスの市役所前です。

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群馬県立館林美術館 かこさとしの世界展 [群馬]

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毎年新しい絵本が発刊されますが、戦後すぐからの歴史あるシリーズ物の絵本もたくさんあります。もちろん、外国で描かれたものもありますし、日本で作られたものもあります。そこには独自の世界観と魅力的なキャラクターが登場することが多いです。

たとえば、アンパンマンももともとは絵本です。誰しもが知るキャラクターはほぼ右に出るものはないでしょう。それ以外にも馬場のぼる氏の11匹のねこや岩村和夫氏のノラネコぐんだんなど多数が思い出されます。今回展示のテーマになっている、かこさとし氏も長いキャリアのあった絵本作家で、だるまちゃんシリーズやからすのパンやさんが人気シリーズとなっています。

しかしながら、かこさとし氏はもともと絵本作家を目指していたわけではないんですね。驚くことに東大出身で初めは化学系企業に就職していたそうです。初期の作品は本業の傍らで副業として生まれたものなのだとか。それが戦後すぐの福祉活動で子どもたちと触れ合うことに生きがいを見つけ、絵本作家として作品を作るようになりました。

かこさとし氏のだるまちゃんシリーズの作品は日本に伝わる伝説をテーマにしたものが多いのが特徴です。雷神が現れたり、天神が現れたりして、独特のストーリーが展開していきます。子供に対して分かりやすい物語を作ろうと思うと、だいたい似たようなテーマになってしまうため、先に優れた作品を発表した人は強いですね。このシリーズは人気作品となりたくさんの続巻が作られました。

展示ではこうした有名作品だけでなく、マイナーな作品も展示されています。水についてや土についての絵本もあり、自然が大事なものであることを子どもたちに訴えています。SDGsをもてはやす今の社会には最適な作品かもしれません。

絵本はその背景に伝えたい何かがあるのだと思います。特にかこさとし氏は賢い人であるので、キャラクターが楽しいストーリーを展開しているその裏に、特別な思いが込められているように感じます。今回の展示を通して氏が何を考えて、社会に何を訴えたかったのか少し伝わってきたように思えました。


群馬県立館林美術館 かこさとしの世界展

~12/25(月休) 9:30~16:30 一般830円 高大生410円

最寄りバス停は広域公共路線バスの県立館林美術館前などです。

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