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胞子紋インスタレーション 野良の藝術2023 [埼玉]

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今年はさいたま国際芸術祭の開催年です。さいたま市内のあちこちでイベントが開催されています。政令指定都市移行20年ということで、巷で大きく話題となって・・・いないです。びっくりするくらい話を見聞きしません。コロナ明けで外出の選択肢が増えたために注目度が上がらず埋没していることもあるのでしょうが、いまいち一般人には心に響かないのです。提供している側は一生懸命なのは分かるのですが、市民との溝は大きいと感じました。そもそも、邪道と言われるかもしれませんが、太陽の塔のようなオブジェを作るとか、大宮駅全体を赤く塗りつぶすとか、そうした「◯◯年は何をやった!」という記憶やモノが残る仕事が無いのが原因と感じられます。現代アートはそんなものじゃないとの反論があるでしょうが、市民の求めている芸術祭とはそういうものではないでしょうか。公的資金を投入するなら、アーティスト側のやりたいことをするだけでなく、そちらに近づけても良いとは思うのですが。

さて、さいたま国際芸術祭との関連はよく分かりませんが、さぎ山記念公園では野良の藝術というものが開催されています。11/4,5にはさぎ山記念公園のみぬま秋フェスと合わせて楽しむことができました。野良の藝術では自然の中で自然のものを使った作品などが提供されています。その中の一つに「胞子紋インスタレーション」という変わったものがありました。

胞子紋というのは、黒い紙の上などにきのこなどを湿らせて置いたときに飛んだ胞子で描かれる模様のことです。当然きのこの形に依存して模様が変わるので同じ模様は2つと存在しません。これを写真内のハウスのような建物の中に飾るアートです。ヒトが介入できない様々な模様が誕生する様はまさに現代アートですね。

胞子紋づくりは一般の人も参加でき、朝にきのこを選び、ケースの中に思い思いの形や位置でセットし、濡らしたペーパータオルをかけ、4時間程度日陰に置いておきます。その後、回収してハウス内に飾られます。当日中にできず、定着作業があるとのことで数日は見られないので成功したのかどうかしばらく分かりません。参加者の作品は掲示後にレターパックで送ってくれるそうです。

キノコが胞子で増えることは知っていましたが、胞子紋という遊びは知りませんでした。今回はしいたけでしたが、ほかのキノコでも違う模様が描けて楽しそうです。そして、シダ植物はどうなのでしょうか。

なかなかおもしろい自然と共生したアートでした。


胞子紋インスタレーション 野良の藝術2023

~11/12 10:00~日没 入場無料(胞子紋インスタレーション作成参加は500円)

最寄りバス停は国際興業バスのさぎ山記念公園です。

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