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美樹本晴彦展 だけじゃない! [栃木]

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小山駅前のロブレの一角でアート展が開催されました。展示即売会を兼ねているために、入場は無料です。事前登録するとグッズももらえます。ロブレでこのようなイベントが開催されたことがあったでしょうか。

きっかけはインターネット広告が出てきて近場だからと参加したのですが、後で周りの話を聞くと、絵を売りつけられて大変とのことを聞きました。確かに、百貨店の画廊などは訪れたことはありますが、こうしたイベントは初めてです。戦々恐々としながらもせっかくですので行ってみました。主催はアールビバンという、結構この道では大手の会社のようです。

会場はいつものイベントスペースです。受付をすると何かの暗号が書かれたネームカードを渡されました。それを持って会場に入ります。中は想像以上に人がいました。ロブレで美術展が開催されることが珍しいので多くの人がやってきたのでしょう。老若男女、家族連れもいました。そして、ここで大きな事実に気づいたのです。申し込んだのは美樹本晴彦展でしたが、この会場は4種類の絵画展の合同だったのです。一番人が集まっていたのは天野喜孝などの作品の並ぶファンタジーアート展でした。ここが人気だった理由は、ファイナルファンタジーの絵が書かれていたためです。やはり知名度のある作家は違いますね。一方の美樹本晴彦も知名度では負けないでしょうが、今回は版権のあるキャラクターの絵は一つも展示されていませんでした。あるのはオリジナルの作品です。そんなに簡単にアニメ会社が許可をしないでしょうから、これは想定の範囲内です。

販売されている作品(飾られている作品)は版画です。と言っても古典的な版画ではなく、現代の技法で作られた鮮やかなもので、50~250枚くらいの数が刷られているようです。そして、その版画の上からラメをまぶしてキラキラさせています。これがいいかどうかは人によって分かれそうです。一部作品には更にスワロフスキーが埋め込まれていました。相場は40~60万程度が多く、中には100万超えもザラでした。特に高かったものは天野喜孝作品です。需要と供給の価格が実にわかりやすく感じました。

すでに何枚もの作品が売却済とされていました。会場で商談もしていました。結構売れているようです。来場者の多さと商談が進行している事情もあって、特にしつこい売り込みはありませんでした。

美樹本晴彦展が目的だったのですが、今回の展示で一番印象に残ったのはmochaさんという方です。イラストレーターとして幻想的な多数の作品を書いている人ですが、主催者イチオシのアーティストなのか作品数も一番多かった気がします。グッズ展開もたくさんありました。せっかくなので、記念に仕掛けファイル、絵葉書、アクリルチャームを買ってきました。絵のテーマはよくありそうなものなのですが、何かをきっかけに今後伸びるかもしれませんね。版画ではなく、実際の絵画として美術館できちんと観覧券を買ってゆっくりと見てみたいです。

いい社会勉強になりました。この展示は全国で巡回しているようで、美樹本晴彦展も複数箇所で同時開催だったようです。版画で複製がたくさんありますから、こうしたことも可能なのですね。ロブレの方も味をしめたのか、今後すぐに別のアーティストの展示即売会が開催されるようです。今回の方々もまた作品が更新されたら是非開催して欲しいです。しかし、主催者は売れなければ意味を成さないので次があるかどうかは今回の売り上げ次第でしょう。自分のような無料入場者は厄介払いされそうです。


美樹本晴彦展 その他3つ

2/16~19(終了) 10:00~18:00 入場無料

最寄り駅は宇都宮線などの小山駅です。

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敦賀昆布切符 in さいたまマラソン [福井]

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今年の3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸します。それを好機と捉え、福井県は観光アピールに力を入れています。特に東海道新幹線からではなく、北陸新幹線経由で福井にアクセスする地域に重点的にアピールしているようです。例えば、北陸新幹線の新しい終点となる敦賀市では、昆布で作った乗車券を作成し、長野県と埼玉県で約1000枚配ったそうです。

敦賀は江戸時代に北前船が立ち寄った関係から昆布産業が盛んで、特産品としておぼろ昆布が知られています。そこで、昆布に印字した昆布切符の登場となりました。新幹線延伸後にこれを敦賀市の施設に持っていくと、割引などの特典が得られます。期間は1年間なので、大事にとっておかねばなりません。しかし、よくよく見ると昆布の賞味期限は・・・6/30です。食べられなくなっても切符としての有効期限は切れていないので注意が必要です。ちなみに、さらによく見たところ、昆布切符の製造者は茨城県大子町とのこと。福井県じゃないのかい!そして、茨城の中でも内陸の街で加工しているのかい!と、ツッコミどころの多い切符でした。なお、同封されていたおぼろ昆布の方はきちんと敦賀市製です。

埼玉県での配布会場はさいたまマラソンのマラソンフェスティバル会場内でした。フェスティバルでは子供の様々なスポーツ体験やキッチンカー、企業ブースなどが出店していました。体験スポーツはサッカー、野球のメジャーなものだけでなく、バスケットボール、ラグビー、ラクロス、ボッチャなど色々あり、賑わっていました。昆布切符は敦賀市のブースで配布するということだったのですが、PRタイムの終了後の14時からの開始でした。開始時間に並んでいた人は100人以上いたでしょうか。新聞にも載ったため、知っている人も多かったのでしょう。敦賀市の担当者も楽しい人でしたし、昆布切符を企画実行するなど、観光はこのような人たちが担うべきだと心から思いました。

敦賀は今から20年前によく行きました。当時は食パン電車こと419系が走っていました。レンタサイクルで国道を爆走して鞠山藩の跡を訪問したこともありました。当時はインターネットなど無かったので、少ない情報の中、この辺りかなと自分で納得して帰ってきました。インターネットの隆盛とともに情報も簡単に得られるようになり、同時に遺跡整備も随分と進んだ気がします。マイナースポットも日の目を見るようになったことが原因でしょう。また、機会があれば敦賀市の新たなスポットを目指したいところです。


さいたまマラソン (さいたまスーパーアリーナ)

2/12(2024年実績) 昆布切符配布14:00~

最寄り駅は京浜東北線などのさいたま新都心駅です。

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自動運転バス 自治医大病院線 [栃木]

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各地で様々な企業、様々な自治体が自動運転バスの取り組みを行っています。昨年、埼玉スタジアムで試乗した自動運転カートは誘導線を地面に埋め込むタイプでした。しかし、最近多くの場所で行われている自動運転は位置情報とカメラによって障害物を避けながら目的地へと運行するタイプです。最もレベルの高い自動運転は福井県永平寺町で行われていますが、事故と冬季休業の影響で運行再開は3月となっています。

栃木県でも多くの自治体で自動運転の試みが行われています。今回は下野市で約1ヶ月間の実験が予定されています。これまでの自動運転バスはフランス製のNAVYAや中国のBYD製の電気バス、そしてMAYUベースの自動運転バスが使われてきました。今回は通常の路線バスと同タイプの中型バスのエルガミオが使われています。

運行するのは歩いて15分程度の短い距離で、途中のバス停は1箇所です。車内には運転士の後ろの壁にセンサーの様子が投影される画面が設置されていました。また運転士がハンドルを操作していないことがリアルタイムで分かるモニターもありました。刻一刻と変わる結果に近未来を感じさせます。乗車時間5分程度なのでほとんど実感はないのですが、これだけでもものすごいプログラムが組まれているのでしょう。比較的交通量のある道なので、少しのミスも許されません。自分で運転できない分、運転士は気が気でないのではないでしょうか。

平日は通常の運賃が必要です。休日はアンケート回答で無料体験させてもらえます。アンケート回答後は市の案内などの記念品や記念乗車券がもらえました。

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なお、実証実験の最中に会った担当者の人に、前半と後半で少しシステムが変わるとの情報をもらったので2回乗って乗り比べてみました。その結果、運転士右脇に機器が追加されているようです(赤丸)。話を聞くと、運転士に状況を知らせる装置とのことでした。

既に5年近く行われている開発試験ですが、実際に運行されるようになるのはいつのことでしょうか。人手不足が解消されるとのことですが、結局、運転士とは異なる乗員を乗せることにはなりそうです、そうすると、掛かる人数は変わらない気がするのですが。確かに二種免許のような特殊な免許が必要にならなくなるので、乗務可能な人間の総数は増えるでしょう。しかし、アルバイトのような雇用では少し怖い気もします。結局のところ、人手不足解消というよりも人件費抑制が主眼の気がします。対外的に聞こえが悪いので、「人手不足解消」と表現しているのかも知れません。

話は変わりますが、今回のエルガミオは宇都宮市で作られている「made in栃木」の車両です。栃木県産として県が盛り上げていかなければなりません。ところが、つい先日、栃木で一番のバス会社である関東自動車の電気自動車の採用に中国のBYD製の電気バスが選ばれました。今後百台以上の導入を試みるとのことです。国産バスの価格が高いのでしょうが、生産地のバス会社が採用しないというのはなんともお粗末という印象しかありません。今は将来のスタンダードを築くことができるかどうかの大事な時期です。長い目で技術を培っていかなければなりません。


自動運転バス 下野市実証実験

~2/19 関東自動車の自治医大病院線の日中の一部バスが自動運転バスになります。運賃190円

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秩父鉄道豆まきトレイン で鬼も出勤? [埼玉]

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今年の節分は土曜日に当たったため、各地の節分イベントへの人出は多かったのではないでしょうか。秩父神社の節分祭(鬼やらい)に合わせて運行される秩父鉄道の豆まきトレインも大盛況でした。インターネット上の情報ではゆとりのある牧歌的な豆まきが載っていましたが、それは平日開催の話で、今回は各車両とも混雑していました。混み具合は日中の山手線並みです。やはり子供連れが多く、大人は少数派でした。このような状況ですので、終点の秩父駅まで2時間の立ち覚悟です。もっとも、一番心配なのはトイレでしたが、なんとか大丈夫でした。電車の本数も少なく、路線も長いのにトイレがないのは非常事態に恐ろしく感じます。

豆まきトレインの出発は11:30です。そのおよそ30分前から受付が開始され、一人3個の豆パックをもらえます。ホームに降りるとすでに長い列がありました。時間になって車両が入線してくると、上記のように最終的に半数くらいの人が立ちになる混雑具合になりましたが、むしろよくぞ納まったという気がします。

電車が出発すると、行き違い電車を待ちつつ鬼の出てくる駅を目指します。1箇所目は小前田駅でした。「次はオマエダ」で少し有名な駅ですね。駅に到着すると上の写真のような鬼が待っていました。なんか弱そう?華奢な体型な鬼が子どもたちに豆を投げつけられています。大したことのない鬼だなと思ったのですが、この鬼はレベル1の鬼だったのです。

その後、何事もなく電車は寄居駅、長瀞駅と停車をして途中からの乗客を乗せていきます。途中から乗車をしても係の人が豆と乗車記念券を渡していました(券は途中で枯渇したようです)。そして、電車が和銅黒谷駅へ到着すると再び鬼が待っていました。再度豆まきが始まります。しかし、今度の鬼は様子が違います。赤鬼だけでなく緑鬼もいますし、形相も怖く暴れています。実はこの鬼は秩父神社の鬼やらいの鬼なのです。子供たちは負けじと豆を投げつけ、最終的に退治できたか・・・と思いきや、記念写真に収まりつつ、一緒に電車に乗りました。吊り革に掴まる鬼の様子はシュールです。鬼の出勤風景そのものです、実際これから秩父神社でのイベントに参加しますし。鬼と写真を取ったり自由時間を過ごしていたら、あっという間に終点の秩父駅でした。

秩父駅で電車の扉が開くと・・・えぇっ!?と驚くほどにホームは鬼で溢れていました。2~30体いたのではないでしょうか。子どもの鬼もいました。この秩父駅が最後の豆まきスポットです。「おには~そと」の声とともに豆をまき、鬼を退治・・・せず、皆で和気あいあいと秩父神社に移動しました。街は一時鬼だらけです。

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鬼もきちんと横断歩道を手を上げて渡ります。法律はきちんと守るんですね。というわけで、あまりの人出に心配されましたが、大盛況な楽しめるイベントでした。

その後、秩父神社でお参りをし、テラスから撒かれる豆を取ろうと試みましたが、残念ながら取れませんでした。豆まきの豆を取るなら、前の方で陣取らないと駄目ですね。節分イベントでしたが、鬼と仲良く楽しむイベントでした。


秩父鉄道 豆まきトレイン

2/3(2024年実績) 11:30出発 参加費無料 別途乗車券必要

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