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東の飛鳥シールラリー 2023 [栃木]

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下野市は飛鳥時代の遺跡が多いことから「東の飛鳥」として街をアピールしています。その一環として、現在、資料館や飲食店を巡るシールラリーが開催されています。対象店舗で商品を買うとシールがもらえ、それを集めていきます(資料館は受付でもらえます)。スポット(16か所)は旧3町に散らばっていて、毎度お馴染みの店もあれば、なかなか登場しない店もあるなどバリエーション豊かでした。このシールを8枚集めるとノートがもらえます。中は方眼目のノートでした。そして、8枚のうち4つ以上飲食店でシールをもらうと先着200名にオリジナルトートバッグももらえます。おしゃれなドット柄で、草間彌生の作品にも見えてきます。


スポットの中からいくつか紹介します。

① コッペパン専門店JOURNEY

最近できた石橋公民館隣のパン屋です。甘いものからご飯系コッペパンまで色々あります。期間限定のものもあり頻繁に通っても飽きることがなさそうなラインナップです。

② SANDO×SANDO

自治医大駅前のサンドイッチ屋です。サンドイッチはサンドイッチなのですが、パンがメインではなく、中の具が溢れるのを防ぐためにパンで持ち手を作っているような作りです。とてもボリュームがあります。

③ Fall of the leaf

小金井駅東口にあるおしゃれなカレー屋さんです。数年前に出来ましたが、いつ行っても大盛況です。テイクアウトも対応しており、季節限定のバレンタインキーマカレーを頼んでみました。イチゴも乗ってるキーマカレーでした。バレンタインというくらいだから甘いのかと思いきや、スパイシーなカレーでした(汗が止まらない)。だが、それがいい。満腹になります。


スポットになっていると、行ったことのない店でも行くきっかけになります。

しかし、8枚というのは結構巡るのが大変でした。始まってすぐに「まだまだ時間はあるから」と思っていたら、もうこんな時期です。3ヶ月あるような気になっていましたが、実質1ヶ月とちょっとです。やはりハードルは高いのでしょうか。ゴールのオアシスポッポ館には、まだ先着分のトートバッグはあるようです。この分だと年度末まで期間延長してもいいかもしれませんね。

面白いことに、このシールラリーの主催は商工観光課ではなくて文化財課です。なんか儲かる仕組みを作って、遺跡発掘の原資としてほしいものです。


東の飛鳥シールラリー 2022-2023

~2/11

シールの台紙は各店にて声を掛けるともらえます。

各店は駅前にあるとは限りませんので、レンタサイクルが便利です。

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川口市立博物館 すごいぞ!元素展 [埼玉]

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理系分野の人材を増やそうという意気込みは多々聞かれますが、精神論に留まっている感があります。既に理系好きの人に対して研究発表などを表彰する取り組みはたくさん目にするようになった気がしますが、その人達は既に理系なので果たしてこうした取り組みが底上げになっているのかどうか。本当に理系に人を増やしたいなら、小さいときの科学への接点を増やすことが重要になると思います。

そのためには各地の科学館が重要です。小さい頃から科学に触れ合い、楽しいと思える環境づくりが必要です。その下地ができている自治体がどれほどあることでしょう。施設はあっても中身が伴わない、楽しくないというところもあります。記念物、資料を展示だけしてるところは論外です・

川口市立博物館はさほど大きなものではないのですが、たくさんの体験型の危機が設置されていて充実した施設です。何が起きているのだろう、どうしてだろう不思議だな、と考えることが科学の入り口です。そうした意味ではたくさんの化学の入り口にあふれていました。しかもインストラクターが実演してくれるので大人も楽しく見られます。

生物や化学に比べて、物理学は学問の内容を説明することが難解です。しかし、この施設ではむしろ物理学にかかわる波や光や力学について、体験を通して学べる機器が充実していました。


さて、今回の特別展は元素です。元素も化合物の部品ではなく陽子や電子の集合体などとして捉えれば物理学の一分野です。その元素が様々なアプローチで紹介されていました。もちろん基本は体験型です。ネオジム磁石によるイライラ棒や体重から体に含まれる元素の重さを計算してくれるスキャナーなどがありました。それ以外にも輪投げ、ゴルフ、ピンボールと組み合わせた展示もありました。台を傾けて穴に電子をはめ込み、水素とヘリウムを作るゲームは難しく、展示観覧中で一番集中力を要しました。どれも凝っています。

馴染み深いところでは炎色反応も紹介されていました。リチウムが赤、ナトリウムが黄色などお馴染みのメンバーが居る中で、見慣れない「As(ヒ素)」がいました。これは何色でしょうか。実は藤紫だそうです。勉強になります。実際、他の元素にも炎色反応はあるのでしょうが、突然追加されると新鮮です。

会場では特別イベントとして放射線を見ることのできる霧箱の制作が行われていました。モナザイトとうい石を線源にしてα線を見られるというものですが、そんな簡単な検出方法があることに驚きました。流れ星のように検出できるのですが、すごいですね。こうした驚きが小さいときに蓄積されると、理系分野に進むことになんの不思議はないのかもしれませんね。(放射線は遮蔽されているので安全な検出法です)


川口市立博物館 すごいぞ!元素

~2/12(月休) 9:30~16:30 一般210円

最寄りバス停は国際興業バスの川口市立高校などです。

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日中友好会館美術館 0-8848m 地上の紋 [東京]

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日本と中国の関係が緊張化してからだいぶ経ちました。その間に新型コロナウイルスなどの蔓延もあり、正常化とは程遠い状態にあります。

そもそも、国力のある中国がこの数百年の間第一線に登場しなかったのがおかしなくらいです。清末期から西欧諸国に侵略されはじめ、それがやっと元に戻ってきたということでしょう。経済、科学、様々な分野で中国が西欧諸国を猛追しています。日本国内にも中国を信用していいのかと訝しむ声もあります。政治体制が違うことを理由としますが、おそらく潜在的な驚異を危惧していることと、いまいち中国の真の姿が分からないことに起因するでしょう。これには中国側が秘匿しているだけでなく、日本側も中国を知ろうとする意識が低いことが原因だと考えられます。実際、固定観念の中国像はありますが、実際のところどんな文化なのか、考え方、自然など殆ど知らないことだらけのような気がします。だからこそ、知る努力が必要です。

そこで、中国に関する展示を日中友好会館美術館で見てきました。そこには全く知らない世界が広がっていました。

この展示では中国の奥地から海岸際までの様々な地域のドローンなどを使った空撮を公開しています。国土が広い分、場所により全く違う顔を見せます。ちなみに0mは海岸線として、8848mとういのはチョモランマの標高です。

山奥の空撮は合成写真と見紛うほどのカラフルな自然の姿が紹介されていました。砂漠などの黄色だけでなく山岳地帯では赤い岩や青い池などが鮮やかでした。こんな異質な空間が地球上にあったのかと思うほどです。標高が下がって丘陵から平地に入ると、人々の活動によって街はカラフルに彩られています。

例えば、下のような写真がありました。これは何でしょう。

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テキスタイルのように見えるこの写真ですが、実は車庫の列車です。様々な色をした列車が車庫に集うとまるでアートのような見え方をします。

本当にたくさんの鮮やかな写真がありました。そのどれもが日本では見ること、撮ることができない風景です。今回は風景という目で見て楽しむものでしたが、文化や歴史という観点から捉えればもっとたくさんの魅力的な事象があるはずです。

ともすれば、アメリカは~だった、フランスは~していた、などの発言を目にするように、日本文化の比較対象として欧米諸国はよく登場します。この例から分かる通り、現時点では中国のほうが欧米よりも日本人の心の距離が遠い気がします。しかし、これは不自然です。もっと中国についての情報があふれていていいと思います。良い面も悪い面も、現代の中国の実情をメディアは積極的に伝えるべきです。お互いの情報が少なければ、いつまで経っても両国が理解し合うことは無いでしょう。両国に幸のあらんことを。



日中友好会館美術館 日中友好会館美術館 0-8848m 地上の紋

~2/26(月休) 10:00~17:00 無料

最寄り駅は総武線などの飯田橋駅です。

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