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奇跡の一本松 [岩手]

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東日本大震災からもうすぐ3年。

日常生活で徐々に話題にのぼらなくなりつつあるものの、被災地は以前過酷な環境でした。

しかしながら復興は少しずつ着実に進み、街は姿を変えつつあります。 

奇跡の一本松として話題になった陸前高田の松原も同様です。 

震災時に残った松もやがて枯死してしまい今は保存処理をしたモニュメントとなっています。

しかし、当時の凄まじさを考える上ではどんな形であれ無くてはならない物だと感じます。

松の孤独感も胸を打ちますが、いまだ存在している背後のユースホステルの残骸も衝撃的な光景です。

訪れたときは真冬日になるような空気が凍てついた日で、少しの風も露出した肌に刺さるようでしたが、一本松には入れ替わり立ち替わり人が訪れていました。

 

前述しましたが、今陸前高田は姿を変えつつあります。

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一本松の手前では巨大な建造物の工事が進んでいます。

これは一見すると高速道路あるいは橋のように見えますが、実は巨大なベルトコンベアーで南側の山を崩してその土砂を使って津波に襲われた土地を底上げする目的で造られています。

ダンプカーで運ぶのに比べると工期の短縮が図れるそうです。

その名も「希望のかけ橋」。

1年後、5年後、そして10年後。復興成った陸前高田の街はどのようになっているのか想像できません。

ただ、大きく変わることは間違いないでしょう。

山を動かしてしまう、人の執念にも似た取り組みを今後も目が離せません。

 

最寄り駅は大船渡線BRTの陸前高田駅ですが距離があります(2014年1月現在)。

臨時の奇跡の一本松駅は2013年11月をもって運行を終了しています。