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打倒コロナ おばこアマビエ [秋田]

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新型コロナウイルスの影響が既に数ヶ月続き、各所に影響が出ています。

近くの飲食店は閉まり、美術館博物館も新年度の特別展を進められずにいました。

しかし、現時点での新規感染者の動向を見ると、ピークを過ぎ、何とか抑えられる気配が出てきました。

気を緩めすぎるのはよくありませんが、気持ちがホッとするのは確かです。


こんな閉塞感漂う状況ですが、少しでも打開しようと取り組む人たちも居ます。

飲食店もただ店を閉めて諦めるのではなく、テイクアウトに進出しようと新しいことを始める人も居ます。

その意気込みを応援すべく、最近筆者はそうした店でお弁当を購入するようにしています。

普段とは違うことをすると何か新しい発見があるかもしれません。


さて、鉄道事業者も乗客の減少で売上に影響が出ていることでしょう。

特に地方の観光も担う鉄道への影響は甚大です、何しろゴールデンウィークがまるまる飛んでしまったのですから。

しかし、そんな状況にめげず、新しい試みを始めた鉄道事業者が居ます。

由利高原鉄道です。


由利高原鉄道は秋田県南部の自然豊かな場所を通る鉄道です。

そんな環境を生かして、コロナ退散を願った「おばこアマビエ応援セット」を販売しました。

アマビエは疫病退散の妖怪として最近知名度が上がりましたね。

それを秋田らしく“おばこ”で表現しています。

“おばこ”とは秋田弁で娘のことだそうです。

セットの中身には、秋田の地酒となかなか食べることのない山菜が入っていました。

これは由利高原鉄道の職員が山で採ってきてくれたものです。

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せっかくなので山菜らしく天ぷらで食べてみましたが、春を感じました。

根曲がり竹は小さく太いもののほうが硬いかと思ったのですが、長く伸びた細いものの根本の方が硬くて食べられませんでした。

逆に太い方は美味しかったです。

山菜は経験がないと判別できませんから、貴重な食体験でした。


アマビエ効果で早く日常が戻ってきてもらいたいものです。



おばこアマビエ応援セット

2500円 第1弾は受付終了。今後第2弾を予定。

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八森城址 [秋田]

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安土桃山時代に豊臣秀吉の家臣として活躍した生駒氏は真田氏と同様に東西に別れることで関ヶ原を生き延び、秀吉死後も大名として存続していました。

しかしながら、江戸時代に入ると藩主が無能だったらしく改易の憂き目にあい、四国高松の地を召し上げられ出羽の矢島に流されました。

その後、大名ではなく交替寄合として幕末まで続いたとのことです。

 

そんな矢島の地は現在由利本荘市となっています。

羽後本荘駅から由利高原鉄道に乗ると終点が矢島駅になります。

鉄道の終点になっているのは名家の本拠地だからなのかなどと空想しながら30分強もすれば到着します。

乗客はとても少なく、鉄道を維持するのもさぞ大変であろうと思いましたが、その車両は窓が埃一つないほどに磨き上げられていてどこよりも丁寧に掃除されていました。

運行している人、使う人それぞれに愛着があることを感じさせます。

特に、乗り換える前のJRの特急の窓が埃まみれで車窓がいまいちだっただけに、そのギャップを痛切に感じました。

 

八森城は矢島駅を降りると直ぐ目の前の山に作られています。

現在は小学校となり、門の周辺だけ整備されて城跡の様相を呈しています。

その説明書きによれば、幕末の維新戦争においても激戦の地になったらしく、名残があるようです。

この辺りの地形はかなり変わっています。

小さなグランドキャニオンのように山のような急斜面を上るとそこには平らな台地が広がっています。

面積の広い棚田が広がっていると考えても良いかもしれません。

崖際に見える寺などにとても面白い様子を感じました。

冬の矢島はきっとたくさんの雪が降るでしょう[雪]

関東に大雨を降らせている梅雨前線はまだ秋田には到達せず、初夏は散策には良い季節でした。