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推しの子展 in 浦和パルコ [埼玉]

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今年前期のアニメ話題作の一つは「推しの子」です。アニメ初回が90分という作りが話題にもなりましたが、何よりも話題になったのが、主題歌として採用されたYOASOBIの「アイドル」でしょう。アメリカでもランキング1位を取り、アニメに興味がない人も注目したのではないでしょうか。かく言う筆者も実は当初見る気はなかったのですが、色々と偶然が重なり見るに至った口です。芸能界をテーマにしたアニメは少なくないですが、綺麗事で片付けないところが変わっているかもしれません。最近のアニメは1クール12話で1期が終了してしまうため、今後どうなるか分かりません。既に続編の制作は決まっているとのことですが、最終的に何話まで続くでしょうか。

そのようなわけで、アニメが好評なため特別展が開催されたのでしょう。アニメで特別展が開催される事自体は珍しくないのですが、今回一番驚きを感じたのが、会場が浦和パルコであるということです。こうした展示をこれまで行ったことはあったのでしょうか(物販の開催はたくさんあります)。

展示は密を避けるため完全予約制です。ただし、空きがある場合のみ当日入場が可です。さすがに、開催開始数日はどの時間帯も完売となっていました。しかし、後半ともなると空きが目立ちます。時間が合わせられないため、今回は当日券での入場を行いました。当日券でも次の指定入場時間まで待機するのですが、人がいない時間だったので列形成もなく自由でした。

肝心の内容ですが、驚くほど中身がありませんでした。それはそうですね。アニメも話が進んでいませんし、展示すると言っても何が出せるのかという話。適当な場面写をペタペタと、それだけです。そして、中央にはステージが配置され劇中歌が流れていました。確かに「サインはB」で盛り上がらないことはないのですが、多くが求めるのはYOASOBIの主題歌ではないのかと思われましたが仕方がないことです。

このように中身の無い展示でしたが、使用された技術には新しいものが散見されました。まず、イヤホンガイドですが、受付でQRコードを読み込み、自身の端末で再生して聞く方式です。これなら端末を用意して貸し出す手間がありません。またコロナが流行ってからは、イヤホンは無償提供する方式も流行っていました。ただし、デメリットはQRが読み取れるスマホユーザーではないと利用できない点です。今回は若者が対象となる展示だったため採用できたのでしょう。ガイドはAとBの2種類が用意されていました。1回で全て聞けないとは、リピートを期待してのことでしょうか。

次に、ARのような不思議な映像処理が体験できました。

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劇中でビデオメッセージを残した場面の再現で、会場に用意されたスマホには登場人物のアイの姿が写っています。しかし、実はこの映像は現在の展示を投影していて、実際にソファーに座るとその姿がスマホに反映され、アイと共演できます。原理としては2層の映像を重ねているのでしょうが、なかなか洒落た取り組みであると感じました。

結論からいうと、今回の展示は展示内容を楽しむものではなく、展示技術を楽しむものであったと捉えました。20時の最終の回の入場チケットは容易に手に入りますが、時間制限で展示が見られないのではないかと危惧される方がいるかも知れません。安心してください、およそ30分で見られます。最終の回でも十分に楽しめます。


推しの子展 嘘とアイ in 浦和パルコ

~9/4 10:00~21:00 一般1000円 音声ガイド+500円

最寄り駅は宇都宮線などの浦和駅です。

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