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自動運転バス 自治医大病院線 [栃木]

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各地で様々な企業、様々な自治体が自動運転バスの取り組みを行っています。昨年、埼玉スタジアムで試乗した自動運転カートは誘導線を地面に埋め込むタイプでした。しかし、最近多くの場所で行われている自動運転は位置情報とカメラによって障害物を避けながら目的地へと運行するタイプです。最もレベルの高い自動運転は福井県永平寺町で行われていますが、事故と冬季休業の影響で運行再開は3月となっています。

栃木県でも多くの自治体で自動運転の試みが行われています。今回は下野市で約1ヶ月間の実験が予定されています。これまでの自動運転バスはフランス製のNAVYAや中国のBYD製の電気バス、そしてMAYUベースの自動運転バスが使われてきました。今回は通常の路線バスと同タイプの中型バスのエルガミオが使われています。

運行するのは歩いて15分程度の短い距離で、途中のバス停は1箇所です。車内には運転士の後ろの壁にセンサーの様子が投影される画面が設置されていました。また運転士がハンドルを操作していないことがリアルタイムで分かるモニターもありました。刻一刻と変わる結果に近未来を感じさせます。乗車時間5分程度なのでほとんど実感はないのですが、これだけでもものすごいプログラムが組まれているのでしょう。比較的交通量のある道なので、少しのミスも許されません。自分で運転できない分、運転士は気が気でないのではないでしょうか。

平日は通常の運賃が必要です。休日はアンケート回答で無料体験させてもらえます。アンケート回答後は市の案内などの記念品や記念乗車券がもらえました。

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なお、実証実験の最中に会った担当者の人に、前半と後半で少しシステムが変わるとの情報をもらったので2回乗って乗り比べてみました。その結果、運転士右脇に機器が追加されているようです(赤丸)。話を聞くと、運転士に状況を知らせる装置とのことでした。

既に5年近く行われている開発試験ですが、実際に運行されるようになるのはいつのことでしょうか。人手不足が解消されるとのことですが、結局、運転士とは異なる乗員を乗せることにはなりそうです、そうすると、掛かる人数は変わらない気がするのですが。確かに二種免許のような特殊な免許が必要にならなくなるので、乗務可能な人間の総数は増えるでしょう。しかし、アルバイトのような雇用では少し怖い気もします。結局のところ、人手不足解消というよりも人件費抑制が主眼の気がします。対外的に聞こえが悪いので、「人手不足解消」と表現しているのかも知れません。

話は変わりますが、今回のエルガミオは宇都宮市で作られている「made in栃木」の車両です。栃木県産として県が盛り上げていかなければなりません。ところが、つい先日、栃木で一番のバス会社である関東自動車の電気自動車の採用に中国のBYD製の電気バスが選ばれました。今後百台以上の導入を試みるとのことです。国産バスの価格が高いのでしょうが、生産地のバス会社が採用しないというのはなんともお粗末という印象しかありません。今は将来のスタンダードを築くことができるかどうかの大事な時期です。長い目で技術を培っていかなければなりません。


自動運転バス 下野市実証実験

~2/19 関東自動車の自治医大病院線の日中の一部バスが自動運転バスになります。運賃190円

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