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日中友好会館美術館 0-8848m 地上の紋 [東京]

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日本と中国の関係が緊張化してからだいぶ経ちました。その間に新型コロナウイルスなどの蔓延もあり、正常化とは程遠い状態にあります。

そもそも、国力のある中国がこの数百年の間第一線に登場しなかったのがおかしなくらいです。清末期から西欧諸国に侵略されはじめ、それがやっと元に戻ってきたということでしょう。経済、科学、様々な分野で中国が西欧諸国を猛追しています。日本国内にも中国を信用していいのかと訝しむ声もあります。政治体制が違うことを理由としますが、おそらく潜在的な驚異を危惧していることと、いまいち中国の真の姿が分からないことに起因するでしょう。これには中国側が秘匿しているだけでなく、日本側も中国を知ろうとする意識が低いことが原因だと考えられます。実際、固定観念の中国像はありますが、実際のところどんな文化なのか、考え方、自然など殆ど知らないことだらけのような気がします。だからこそ、知る努力が必要です。

そこで、中国に関する展示を日中友好会館美術館で見てきました。そこには全く知らない世界が広がっていました。

この展示では中国の奥地から海岸際までの様々な地域のドローンなどを使った空撮を公開しています。国土が広い分、場所により全く違う顔を見せます。ちなみに0mは海岸線として、8848mとういのはチョモランマの標高です。

山奥の空撮は合成写真と見紛うほどのカラフルな自然の姿が紹介されていました。砂漠などの黄色だけでなく山岳地帯では赤い岩や青い池などが鮮やかでした。こんな異質な空間が地球上にあったのかと思うほどです。標高が下がって丘陵から平地に入ると、人々の活動によって街はカラフルに彩られています。

例えば、下のような写真がありました。これは何でしょう。

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テキスタイルのように見えるこの写真ですが、実は車庫の列車です。様々な色をした列車が車庫に集うとまるでアートのような見え方をします。

本当にたくさんの鮮やかな写真がありました。そのどれもが日本では見ること、撮ることができない風景です。今回は風景という目で見て楽しむものでしたが、文化や歴史という観点から捉えればもっとたくさんの魅力的な事象があるはずです。

ともすれば、アメリカは~だった、フランスは~していた、などの発言を目にするように、日本文化の比較対象として欧米諸国はよく登場します。この例から分かる通り、現時点では中国のほうが欧米よりも日本人の心の距離が遠い気がします。しかし、これは不自然です。もっと中国についての情報があふれていていいと思います。良い面も悪い面も、現代の中国の実情をメディアは積極的に伝えるべきです。お互いの情報が少なければ、いつまで経っても両国が理解し合うことは無いでしょう。両国に幸のあらんことを。



日中友好会館美術館 日中友好会館美術館 0-8848m 地上の紋

~2/26(月休) 10:00~17:00 無料

最寄り駅は総武線などの飯田橋駅です。

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