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ピクニックマルシェ at ロブレ小山 [栃木]

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連日暑い日が続きます。夏休み真っ只中であるせいか各地で夏のイベントが開催されています。高校野球も開幕しましたね。しかし、日中感じることは、ただ暑いということだけ。とても屋外のイベント等行けません。

このような状況でありがたいのは建物内で行われるイベントです。小山駅直結のロブレでもピクニックマルシェが開催されています。

チラシを見る限り、通常は小山市役所脇の御殿広場で開催されているのでしょうか。それが今回はロブレ内の空きスペースで開催です。もちろん、スペース内全て冷房完備です。炎天下の日中のイベント参加でも苦になりません。このようなことがあると、ロブレに店舗が満床じゃなくて良かったなどと思います。

イベントのメインは各種クラフト体験です。500円~の料金を払うと、様々なクラフトを作ることができます。髪飾りやインテリアやおもちゃまで色々ありました。中にはデコドーナツの作成もありました。もちろん作成後は食べられます。面白いですね。そして、小さな子供には縁日が行われていました。イエローマンというヒーロー(?)も登場し盛り上がっていました。元気なスタッフの声が会場に響いていると活気づきますね。もしかすると主催なのでしょうか。とにかく、盛り上げ役は大事です。

しかし、一番注目すべきは「謎解きウォークラリー」です。受付でシートをもらいロブレ内の問題を探します。どうせ、お茶を濁す程度の簡単な謎なんだろうと高をくくっていたら、何ということでしょう、解けません。それくらい難しいのです。しかし、それがちょうどいい。答えが分かるとスッキリします。ロブレマニアでないとスムーズに回れないかもしれません。もちろん途中で投げ出さないようにヒントはあります。最近では最も頭の使った謎解きで大満足でした。なお、上のチラシ内にもあるように、当初はこの謎解きイベントは親子や低学年の子供が対象と書かれていました。しかし、おそらく柔軟な思考で解くのは難しいでしょう。そのためか、今の対象は「謎解きが好きな人」に変更になっています。そのため、大人だって安心して大手を振って参加することができます。謎解きクリアの景品が目当てなのではなく、謎を解くのが楽しいのです。自信のある方は参加してみてはいかがでしょうか。もちろんヒントを見ずに。

前半は終了しましたが、8/18から後半が始まります。クラフト体験などは日によって参加するブースが異なるようですので、もしかすると期間中毎日行っても楽しいかもしれません。


ピクニックマルシェ at ROBLE 4F

8/4~6,18~20 クラフト体験や謎解きは有料、入場は無料。

最寄り駅は宇都宮線などの小山駅です。

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西堀酒造 ジャパニーズ・ウイスキー [栃木]

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日本酒は伝統的な飲み物という印象がありますが、最近は新しい取り組みに挑戦するところが増えてきています。アルコール飲料の売上が下がってきているため、他と違うことをしないと生き残れないのでしょうし、通販で全国各地のお酒が手に入るようになったのも大きいでしょう。全国の酒がライバルです。原料や製法を変えて新しい銘柄で売っている酒造もありますし、同じ銘柄でも様々な限定酒を造って販売をしているところもあります。酒造が元気になると酒屋も元気になりますね。

小山市にある西堀酒造は様々な限定の銘柄を販売していることはもとより、日本酒以外のアルコール飲料づくりに挑戦しています。

先日クラウドファウンディングを介してウイスキーづくりに挑戦するとのお知らせが流れてきました。最近ウイスキーもブームですから面白い試みですね。ということで、一枚噛んでみました。そして、最近返礼品のボトルが届きました。

箱自体から気合いの入った出来です。お洒落な装丁にボトルも凝っています。早速、飲んでみました。まず、ウイスキーでありながら写真のように完全にクリアであることに驚きます(アルコール度数60度)。グレーンウイスキーだからでしょうか。未開封状態を写真に撮り忘れてしまったので、写真は開封後です。このウイスキーの特徴は、原材料を完全国産にしたジャパニーズウイスキーだということです。こうしたコンセプトは大事ですね。日本酒の酒造ですから原材料は酒米です。

味の方は、と言うと・・・想像していたウイスキーとはだいぶ違う味でした。米由来だからでしょうか、複雑な味というよりはさっぱりとした風味です。むしろ焼酎です。飲み慣れた人が飲めば隠れた風味に気付くのかも知れません。もっとも、「焼酎」とか「ウイスキー」とか名前などはどうでもよく、気に入ればそれでいいかと思われます。

はたして、広く展開していく商品となるでしょうか。個人的には癖の強い酒のほうが印象に残りやすく、販路を広げるには適当ではないかと思います。


西堀酒造

今後ウイスキーは一般販売されるようですが、価格は現時点で未定です。

酒造の最寄りバス停は、小山市コミュニティバスおーバスの西堀酒造前です。

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ご当地ヒーロー大集合 in ロブレ [栃木]

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先日の加須の市民平和祭で、久しぶりに「稲穂戦隊スイハンジャー」がショーをしていると書きましたが、新型コロナウイルスによる行動自粛明けで他にも様々なヒーローが復活しているようです。小山駅前のロブレでもたくさんのご当地ヒーローが集まるイベントが開催されました。

ゴールデンウィークですから小山駅構内も結構混んでいました。あしかがフラワーパークなどへ行った観光客の乗り換えでしょうか。いつも以上の賑わいを感じながら、改札を出て、隣のロブレに行きましたが、さすがロブレのイベントです。建物入ってすぐのスペースでご当地ヒーローが一堂に会した状態での写真撮影会が行われていましたが、集まっていた客はおよそ10人程度でした。それでも偶然に居合わせたちびっ子には大盛況ですね。真ん中に入って写真を撮っていましたが、そんな状況はそうそうあることではありません。羨ましい限りです。威圧感も結構あったので泣いてしまう子供もいましたがそれも御愛嬌です。ちなみに上の写真の中央はロブレの店長です。子供の写真は出すわけにはいきませんが、店長ならいいですよね。

しかし、近隣にこんなにもご当地ヒーローがいたとは。

左からハックガイア(下野市)、オークジャック(立川市)、ブレイバーン(小山市)、店長、ナスライガー(那須塩原市)、クロウリー(坂戸市)、プラグオン(宇都宮市)黒妖姫(那須塩原市)、訛之助(大田原市)、鴉天(那須塩原市)。中にはヒーロー以外もいますが、まあそれはそれで。とにもかくにも、これだけいれば小山市も安泰です。

最近は特撮ヒーローというとウルトラマン、仮面ライダー、戦隊ヒーローくらいしかいません。昔はその他にもたくさんの特撮ヒーローがいたのですが、今は殆ど見かけません。その有象無象を知る人が大人になり、ご当地ヒーローとなっているのでしょうが、今の子供達は出来上がった特撮ヒーロー以外を知りませんから、大人になったときには多種多様なヒーローは生まれないかもしれませんね。まさか、ご当地ウルトラマンとかをするわけにもいきませんし。ご当地ヒーローは平成~令和にかけての一過性の地域文化なのかもしれません。だからこそ、いま会えるご当地ヒーローを大事にしたいですね。

ちなみに、上記ご当地ヒーローにはネット上の情報が殆ど無い者もいるので、今も昔もヒーローは謎に包まれた状態であるというスタンスは守られているようです(ただのサイトの未整備なだけな気もしますが…)。

そういえば、那須塩原のタタミマンは元気でしょうか。


ロブレゴールデンウィークスペシャル ご当地ヒーロー大集合

5/5,6(2023年実績) 11:15~、13:15~

ロブレの最寄り駅は宇都宮線などの小山駅です。

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自治医大駅開業40周年 [栃木]

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東北線内でも新しい部類に入る自治医大駅が4月27日に開業40周年を迎えました。新しいと言っても40年の歴史があります。平成でさえ30年の歴史があったのですから、月日はあっという間です。

近くにある自治医大は50周年ということなので、その頃がこの街の誕生した時期なのです。開業からの40年、街は変わったのでしょうか。住宅が増えたような増えていないような、商業施設が増えたような減ったような、評価は難しいです。もちろん自治医大開学より前は畑や森ですからその頃からは人が集まっていますが、自治医大駅は現状で栄えているのか衰退しているのか判断に困ります。

西側は下野市役所ができたので、だいぶ好印象に変わった気がします。もっとも、こちらに日光街道があるのですから、より栄えるべきは西口なのですが。

これから先さらに自治医大駅はどう変わるのでしょうか。


なお、この開業40周年を記念して駅には記念のオブジェが飾られ、入場券を買って駅員に提示すると記台紙をもらうことができます。自治医大駅らしくこじんまりとしたイベントです。そもそも、ゴールデンウィーク中で近隣では様々なイベントが開催されているので目立ちませんね。小金井駅の周年イベントのときは大々的なイベントを行っていましたが、JR大宮支社もこの時期の自治医大駅イベントには人手が避けないのかもしれません(単に興味がある人がおらず集客できないためだとは思いますが)。もう少し駅前店舗とかと盛り上がっても良かったですね。

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ところで、通常、駅の開業は3月のダイヤ改正などのときのイメージが有るのですが、なぜこんな日に開業したのでしょうか。


自治医大駅開業40周年記念台紙交換

入場券150円 交換可能時間 8:30~19:00 予定枚数配布とともに終了

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天平の花まつり再開 カラオケは無しよ [栃木]


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下野市の天平の丘公園で花まつりが開催されています。年間を通してこの時期だけ賑わうスポットです。今年は新型コロナによる行動制限が無いこともあり久しぶりに賑わっていました。2020年の完全封鎖から昨年の散策のみと次第に緩和されていき今年はカラオケ以外通常営業です。出店も出ていました。毎度おなじみ「ちづる」のじゃがバタもありましたし、新顔としては「fall of the leaf」もありました。新しい風で若者もワクワクできるメニューが提供されるのは大事ですね。一方で、「もとはし屋」などを見かけなかったのは新型コロナウイルスの荒波をくぐり抜けられなかったのかと心配です。

今年は春が来るのが早すぎます。いくら花の遅い八重桜とは言え、1週間以上ピークが早まっているのではないでしょうか。既にどの木も散りつつあります。しかし、その一瞬も楽しく、風が吹けば桜のシャワーを楽しめます。花びらを捕まえる遊びにも興じることができます。もっとも、毎年のことですが、ゴールデンウィークには葉桜でしょう。

通常運行ですので今年は坊ちゃん列車も運行されています。一応時刻表があるのですが、土日の混雑時は適宜発車です。初めて乗りましたが、なかなか楽しいですね。案内をしてもらいながら園内を1周します。公園の説明をひとしきりした後、国見山の下を通ったときに面白い話を聞きました。国見山は地下水を抜くための排水管が埋め込まれているのですが、そこに蛇が冬眠しているのだとか。しかもヤマカガシが。それは恐ろしいですね。下手に覗き込んではいけません。まあ、花まつりが終わってしまえば静かな公園になるので、蛇にとっての楽園なのかもしれません。

春が早いのは良いのですが、このまま夏も早くやって来ることがないことを願うばかりです。

なお、今年の駐車料金は無料です。これが永続的なのか今年だけの話なのかは分かりません。


第44回天平の花まつり

~4/30

坊ちゃん列車 10:00~16:00 大人300円 子供150円

期間中は宇都宮線の小金井駅から特別な1000円タクシーが運行されています。

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ぎょうざうるす [栃木]

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宇都宮といえば餃子の街として有名です。ところが、ここ最近浜松市に追い抜かれ、去年は宮崎市にも負けてしまいました。競うことはやめたとの話もありますが、餃子での街興しは分かりやすくていいと思います。

しかし、目的が餃子を食べることだけになってしまい、なかなか枠組みが広がらないとも感じます。つまり、「餃子+〇〇」というものになかなか出会わないのです。代わりに外にアピールするものがあればいいのですが、果たして。

そんな中、一風変わった人形が宇都宮駅に売っています。「ぎょうざうるす」です。

ステゴザウルスと餃子が組み合わさったキャラクターで、愛嬌のある顔をしています。陶器人形が売られているのですが、最近ではぬいぐるみもあるようです。一部のファンの間で有名になって、一時期入手困難となりました。現在の情報化社会を考えれば、SNSでバズればあっという間にまた売り切れてしまうでしょう。買うなら静かなうちにです。

宇都宮駅といえば、カラフルな魚の「黄ぶな」も有名なのですが、こちらも全国区の知名度があるというわけではありません。ですが、よくよく探せばあちこちに見かけますし、お土産も色々あります。そう考えると、「ぎょうざうるす」は「黄ぶな」と商品として競合するのかもしれません。

新型コロナウイルスの影響もだんだん無くなってきて自由に旅行ができるようになってきたので、「ぎょうざうるす」が全国に旅立っていきやすくなったかもしれません。


ぎょうざうるす 660円

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東の飛鳥シールラリー 2023 [栃木]

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下野市は飛鳥時代の遺跡が多いことから「東の飛鳥」として街をアピールしています。その一環として、現在、資料館や飲食店を巡るシールラリーが開催されています。対象店舗で商品を買うとシールがもらえ、それを集めていきます(資料館は受付でもらえます)。スポット(16か所)は旧3町に散らばっていて、毎度お馴染みの店もあれば、なかなか登場しない店もあるなどバリエーション豊かでした。このシールを8枚集めるとノートがもらえます。中は方眼目のノートでした。そして、8枚のうち4つ以上飲食店でシールをもらうと先着200名にオリジナルトートバッグももらえます。おしゃれなドット柄で、草間彌生の作品にも見えてきます。


スポットの中からいくつか紹介します。

① コッペパン専門店JOURNEY

最近できた石橋公民館隣のパン屋です。甘いものからご飯系コッペパンまで色々あります。期間限定のものもあり頻繁に通っても飽きることがなさそうなラインナップです。

② SANDO×SANDO

自治医大駅前のサンドイッチ屋です。サンドイッチはサンドイッチなのですが、パンがメインではなく、中の具が溢れるのを防ぐためにパンで持ち手を作っているような作りです。とてもボリュームがあります。

③ Fall of the leaf

小金井駅東口にあるおしゃれなカレー屋さんです。数年前に出来ましたが、いつ行っても大盛況です。テイクアウトも対応しており、季節限定のバレンタインキーマカレーを頼んでみました。イチゴも乗ってるキーマカレーでした。バレンタインというくらいだから甘いのかと思いきや、スパイシーなカレーでした(汗が止まらない)。だが、それがいい。満腹になります。


スポットになっていると、行ったことのない店でも行くきっかけになります。

しかし、8枚というのは結構巡るのが大変でした。始まってすぐに「まだまだ時間はあるから」と思っていたら、もうこんな時期です。3ヶ月あるような気になっていましたが、実質1ヶ月とちょっとです。やはりハードルは高いのでしょうか。ゴールのオアシスポッポ館には、まだ先着分のトートバッグはあるようです。この分だと年度末まで期間延長してもいいかもしれませんね。

面白いことに、このシールラリーの主催は商工観光課ではなくて文化財課です。なんか儲かる仕組みを作って、遺跡発掘の原資としてほしいものです。


東の飛鳥シールラリー 2022-2023

~2/11

シールの台紙は各店にて声を掛けるともらえます。

各店は駅前にあるとは限りませんので、レンタサイクルが便利です。

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栃木市武徳殿 [栃木]

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栃木市の住宅街に用事があって歩いていると、ふと古い建物があることに気づきました。栃木市内には多くの古い家があるため個人の住宅か何かだと思ったのですが、よく見ると中で面をかぶった人影が動いています。これは武徳殿でした。

一見して古い建物だと分かりますが、現役の剣道場です。調べたところによると1911年の建築で100年以上の歴史があります。それが昨今大きな転換点を迎えていました。

昨年、栃木市は老朽化などの理由から武徳殿を廃止し、剣道練習は代替施設で行うよう通知しました。確かに、かなり施設が古い様子です。練習している人の使用感はどうなのでしょうか。快適なのでしょうか。新型コロナウイルスが心配される昨今ですが、自然と窓の隙間から換気ができるようなイメージです。

ただ、建築物としては非常に美しいものです。入り口の屋根やそこから両脇に広がる窓など堂々とした印象を受けます。文化財登録を受けてもいいのではないでしょうか。

一方で、屋根も古くからの瓦造りですし、大きな地震が来たら倒壊してもおかしくありません。しかし、逆に考えると、東日本大震災を乗り越えた建物ですし、もしかすると栃木市が災害が少ないからこそこうして残っているのかもしれません。

結局、栃木市の方針転換で当面の存続が決まった武徳殿ですが、今後はどのように活用されていくのでしょうか。大事に使って後世に伝えていってほしいものです。


武徳殿

最寄りバス停は栃木市コミュニティバスの市役所前です。

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下野薬師寺 唐招提寺薬師如来立像復元模刻仏像特別公開 [栃木]

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先日の栃木県立博物館で行われた特別展「鑑真和上と下野薬師寺展」で公開されていた唐招提寺の国宝の薬師如来立像の模造が下野薬師寺に贈与されました。それを記念して、3日間だけ一般公開されています。

下野薬師寺では像を安置するために改築したようです。4年前に安国寺から下野薬師寺に寺名復古してから怒涛の展開です。まさか、博物館で見た像が下野薬師寺の本堂に安置されるとは思っていませんでした。現在は造りたての白い像ですが、やがて月日が経てば年季の入った色に変わっていくことでしょう。これから何百年と続くかもしれず、歴史の始まりを目にしているのかもしれません。

寺名復古や六角堂の鑑真大和上像、そして、今回の薬師如来立像と下野薬師寺には魅力的なものが集まり変化しつつあります。それを踏まえると、今の寺院規模では釣り合わないような気がします。次に行うべき事業は建物の建築かもしれません。建築の暁には、今ある単独の本堂だけではなく、本堂や講堂・回廊を備えた荘厳なものになることを期待しています。実際、寺の正面の民家を購入し駐車場造成が行われているとのことでした。いただいた冊子には完成済みとなっていましたが、実のところまだ鋭意建築中でした。

なお、薬師如来立像公開を記念して本尊や十二神将の方も特別公開されています。

これからますます寺が発展していくことを願っています。


唐招提寺薬師如来立像復元模刻仏像 特別公開

11/21~23 9:00~16:00

最寄り駅は宇都宮線の自治医大駅です。

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栃木県立博物館 鑑真和上と下野薬師寺展 [栃木]

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この展示は栃木県立博物館の開館40周年記念展です。古代の栃木県が注目される事象の代表的な一つである下野薬師寺をテーマに各種資料を展示しています。これまで、下野薬師寺は中央政府から流されてきた道鏡と組み合わせて展示されることが多かったのですが、今回は鑑真です。道鏡も鑑真も歴史上の重要人物なので間違えてはいけません。

鑑真は中国から何度も来日しようとするものの失敗が続き、最終的に日本に来たときには目が見えなくなっていた高僧です。奈良の唐招提寺を造った人でもあります。そして、日本に正しい仏教を伝え、下野薬師寺にも戒壇を設置しました。戒壇というのは僧侶になるための資格試験を行うところで、下野薬師寺は東国の国々分を担当していました。一方の西国は筑紫観世音寺で太宰府近くにありました。今回の展示では中央の東大寺も含めて、各地の戒壇設置寺院についても紹介されています。

展示は半分以上が文字資料で、それ以外に瓦や仏像があります。鑑真和上像はレプリカが展示されていました。むしろ、今回見て印象的だったのは道鏡像の方です。この道鏡像は彩色がキレイでリアルな造りです。イケメンとの声も出ていました。それもそのはず、製作年は令和2年、製作者はせんとくんで有名な籔内佐斗司です。制作当初の仏像はこのような感じで鮮やかでイケメンだったのかもしれません。

また、重要文化財の唐招提寺の薬師如来立像も印象的です。中央の間に本物が展示されているのですが、そこから少し離れた最後の方に平成時代に造られた模造が展示されています。これは欠損している手などが補完されている姿なのですが、すごいのはコンピューター技術を使って木の特性を調べ、本物と同じ場所に木の割れが現れるように調整されているとのことです。確かにそう見えます。ただし、部屋が離れているので、確認するためには何度も往復するのが大変でした。すぐに比較できるように配置されていれば、なお良かったです。

結構、気合の入った予告だったように気がしたのですが、思いの外、印象に残るものはありませんでした。まとめ上げるには難しいテーマだったのでしょうか。資料も少ないですし、日本史の大きな出来事にもほとんど絡んできませんし。安国寺に名前が変わったあたりで、安国寺がどのようなもので何をしたのかをもう少し掘り下げたら良かった気がします。

ちなみにこの展覧会は広い展示室全てを使っているために、通常の企画展時は見ることのできる自然系のミニ展示や収集物は見ることが来ません。

今回の展示のレストランの特別メニューは「チャイニーズプレート(1200円)」です。


栃木県立博物館 鑑真和上と下野薬師寺展

~10/30(月休) 9:30~16:30 一般1250円 大高生620円

最寄りバス停は関東自動車の中央公園博物館前などです。

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