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ちいかわ? いいえ地衣類展です 茨城県自然博物館 [茨城]

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地衣類って何でしょう。筆者は全く気に留めたことのなかった生物です。そもそも生物の分類は高校時代の知識で止まっています。シダ植物、コケ植物、真菌類、細菌類は覚えています。地衣類は全く記憶にありません。教科書に載っているのでしょうか。そもそも地衣類のことを知っている人はどこで出会ったのでしょう。疑問がつきません。しかしながら、軽く説明を見るととても身近で、どこにでも居る生き物のようです。そこで、地衣類について勉強すべく茨城県自然博物館の企画展を見てきました。

地衣類は木や石に生えている小さな生き物で、分類的にはカビ(菌類)とラン藻類の複合体とのことです。身近ながら種類はとても多く、まだまだ新種が見つかるとか。もしかすると身近にあるものも新種かも知れません。展示ではあらゆる形態の地衣類が展示されていました。また、茨城県だけでなく千葉中央博物館や埼玉自然の博物館など、近隣の資料も合わせてたくさん公開されていたことから、博物館界隈ではメジャーな生き物なのかも知れません。

この地衣類は実は様々な特徴を持っています。光るものや食べられるものだけでなく、毒になるものもあるようです。理科で使うリトマス試験紙もこの地衣類由来ということを初めて知りました。多種多様なものがそこら中に溢れる様子にびっくりしました。実は多くの地衣類と生活を共にしているのですね。

展示の説明にありましたが、地衣類の世界を知ってしまうと、初めて訪問する土地や風景にまず地衣類を探すようになってしまうとの話が納得できます。ミュージアムショップで買った地衣類図鑑を片手に、すぐにでも家の近くの地衣類探索に行きたくて仕方ありません。初めて地衣類は奥深い世界だと知ることができました。

ちなみに、茨城県自然博物館は常設展だけでもボリュームの大きな博物館です。かなりの資料の数に、流して見るだけでもたくさんの時間がかかります。特に岩石についての展示が充実していたと感じました。茨城県の岩石群は山田川や里川を境に東西で全く異なる組成だそうです。ということは、そこに南北に走る断層があるということでしょうが、実際に地図で見てもパックリ山が割れていることがわかります。このご時世、地震が怖いですね。


茨城県自然博物館 地衣類展

~1/21(月休) 9:30~16:30 一般750円 高大生460円

最寄りバス停は関東鉄道バスの自然博物館です。

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