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国立科学博物館 毒展 [東京]

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今年は新型コロナウイルスによる規制が無い冬なので、各地でイベントが通常通り行われています。博物館・美術館の類も休館することなく特別展が開催されています。

国立科学博物館も通常どおり特別展が開催されています。今回のテーマは「毒」です。どうして毒は毒なのか、誰しも興味があるところです。したがって、大人気の展示です。しかも新型コロナウイルスの影響で完全事前予約制のため、前もってチケットを購入しなければなりません。しかしながら人数制限があるためすぐに定員が埋まってしまいます。そのため、希望の時間帯の入場チケットを手に入れるために、パソコンの画面の前でキャンセル待ちをせざるを得ませんでした。

とは言うものの、意外に早いサイクルでキャンセルが出て、チケットを手に入れることができました。

チケットの段階で想像した通り、会場内は人でいっぱいでした。展示は標本などがメインです。偉いですね、観覧者の多くはきちんと列に並んで一番前で見ようとしています。しかし、この展示はほとんど説明(キャプション)がありません。実物を見せるのが博物館の役目とでも言わんとするように、ひたすら標本が並べられていました。しかし、これでは物足りない。毒の本質に迫った気がしないのです、構造的にどのような毒をもっているのか、毒は人体などにどのように作用するのか、知りたいところが明らかにならないのです。どうして、こんなにも中身が無いのかと怪訝に感じていたのですが、これは恐らく人を流すための方策なのでしょう。冒頭から沢山の人が訪れていると説明しました。その人達が説明を読み始めてしまったら、進む列も進まなくなってしまいます。そこで、中身を薄く、見ることに特化した展示にしたのでしょう。

国立科学博物館なのに大したことないと残念に感じてましたが、その印象はたちまち覆されました。それは図録(¥2400)です。なんと、物足りなく思っていた部分が文章で説明されているのです。そして驚いたことに、図録の構成が会場の構成と全く違うのです。図録は図録として分かりやすい流れでまとめられています。これは買うしか無いですね。

しかし、会場は会場でしか無いものがあります。たとえば、アイヌが用いたアマッポという毒矢の打ち方はビデオで紹介されていました。そのビデオを見れば、獲物がトラップを踏むと毒矢が打たれる様子がよく分かります。また、マンゴーの未熟・完熟の匂いの差の紹介も会場で実際に匂いを嗅ぐことができます。そして何よりも、会場には鷹の爪団がいますが、図録には全く出てきません(恐らく権利上の問題があるのでしょう)。会場に行くことも大事なのです。


毒展はお土産販売も盛況です。毒蛙や毒キノコのぬいぐるみもたくさん売っていました。毒まんじゅうもありました(何故か製造は静岡県の会社でした)。

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やはり「毒」はテーマとして面白いですね。これから先さらに毒のことが解明され、無毒化、解毒の新知見が発見されることを期待します。

それでは、タ~カ~ノ~ツ~メ~


国立科学博物館 特別展毒

~2/19(月休) 9:00~16:30(完全事前予約制) 一般2000円

最寄り駅は山手線などの上野駅です。

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