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髙荷義之原画展2023さいたま [埼玉]

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空前のプラモデルブームが来ているようですが、プラモデルの箱のアートを描いている作家の原画の巡回展が開催されています。その作家は髙荷義之氏で、さいたま市でも開催されています。会場は北区役所隣接のプラザノースです。市が後援している企画ではないためか、芸術展の類であるにも関わらず施設のホームページに情報は皆無でした。会場でも入り口扉に案内があるだけで、誘導のチラシなどは見かけませんでした。

それでも今の時代、様々なSNSからの情報で宣伝できるものですね。実際に今回この企画に気付いたのもどこかの書き込みを目にしたからです。

会場は二部屋いっぱいに原画が飾られていました。一部屋が実際に存在する陸海空の兵器の原画で、もう一部屋がアニメーション関連の原画です。アニメ関連は著作権の問題からあっても数点かと思っていただけに、たくさん飾ってあったことに興奮しました。そして、様々な作品の絵を書いていることに驚きました。

宣伝チラシにあったのでガンダムを描いていたのは知っていたのですが、それ以外にもボトムズ、ガリアン、ザブングル、FSS、ゴーグ、ダンバインとさまざまです。一風変わったところでは、先日小惑星イトカワからカプセルを持ち帰ったはやぶさ1号なんてものもありました。

キャリアの長さが50年近くあって驚きます。1960年代から2010年代までの作品があるのです。

作品の構図は、ロボットなどが一堂に会したものから、一場面を写真に撮った感じのものまで様々でした。F91の質感を感じさせる作品も好きですが、無名の少年と映るサイクロプス隊の絵も印象深いものです。また、ダンバインに登場するビルバインの顔に牙があったりするのは、新しい解釈なのでしょうか。そうした表現の揺らぎに関して、髙荷さんの作品ではむしろ深い考えがありそうで、嫌な印象はありません。

これらの作品群は図録(画集)を買うと手元でゆっくり鑑賞することができます(2000円)。もっとも、特別公開作品などの一部作品は掲載されていませんのでご注意ください。

これだけ緻密な作品を描けるということは自分の中にきちんとイメージが作られているのでしょう。その集大成を絵画展として見られたことは非常に良い体験でした。イメージを浮かべることも、それを絵として表出することもできない身としては、その才能が羨ましい限りです。


髙荷義之原画展2023さいたま

1/5~11 10:00~19:00 一般1000円

最寄りバス停は東武バスの北区役所前です。

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