七日市藩陣屋跡 [群馬]
富岡製糸場から西へ少し離れた地の、商店がまばらになった所に七日市藩の旧跡である藩邸が残っています。
七日市藩は江戸時代を通して前田家の分家が治めており、建物にも前田家の梅鉢紋が見られます。
この藩邸の特徴は富岡高校の敷地内に立っているところで、高校内にありながらも観光客も自由に訪れることができます。
通常の高校の校舎が立つ敷地の北東の片隅に藩邸とそれを囲む庭が配され、それぞれの様相が異なっているのが面白いところです。
庭は手入れも行き届いており、池には鯉が泳いでいました。
高校敷地内にあることから昭和の半ばには学生の悪さによって破壊されたりしたのでしょうか。
はたまた平成初期には授業をサボった学生が藩邸に侵入して居眠りをしていたなんてことも無かったのでしょうか。
高校にあるというだけで物語が膨らみます。
ただ、綺麗に伝えられている様子を見ると、大切にされていることは窺えます。
訪れた日はたまたまかも知れませんが、学生の声の無い静かな日でした。
もしかすると、高校にある異型の存在の藩邸なのではなく、藩邸という空間にある、異質な存在の高校という方が正しい認識なのかもしれませんね。
こうした歴史的なものが身近にあることは羨ましいですね。
藩邸が登場する青春物語を、大切に持ち続けて成長してほしいものです。
七日市藩陣屋跡
拝観は高校開門時間内。
最寄り駅は上信電鉄の七日市駅です。
2016-09-22 00:31
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