富岡製糸場 [群馬]
富岡製糸場が世界遺産になった時はだいぶ賑わいました。
多くの人が感じたように、「あの施設が世界遺産?」と思いましたが、日本人が考えるより世界での評価が高いということでしょう。
指定直後のフィーバーが落ち着き、今は比較的ゆとりを持って見ることができます。
もっとも、これでも以前の状態に比べればだいぶ人が多いのでしょうが。
施設が世界遺産指定を受けたため整備が急ピッチで進められています。
展示施設内も空調が効き、夏でも穏やかに見て回れます。
もちろん昔の機械を展示している施設にはそうした空調は備えられていませんが、解説ビデオは大画面で複数の場所に置かれていました。
そして、何よりも東京都心で導入されるようなハイテクなシステムがたくさんあります。
涼しくするためのミスト発生装置もあちらこちらにありますし、解説ツアーの発券機は無人の自動発行機です。
門前の商店街も華やかに変わりつつあるようで、また数年経てば様相が一変しそうです。
富岡製糸場は想像通りに観光客の年齢層の高い施設ですね。
展示解説も難しいですし、もともと工場ですから。
歴史の移り替わりごとに増改築され今の姿になりました。
上の写真の首長館は富岡製糸場設立に関わったお雇い外国人のポール・ブリュナの住居だった場所で富岡製糸場でも屈指の古い建物です。
庭を挟んで直ぐの所には鏑川が流れ、一番景色のいいところに建てたものと想像されます。
ポール・ブリュナは上州のからっ風をどう感じたのでしょうか。
それ以外にも診療所や男子寮など通常の主要な見学コースから外れたところも面白いもので溢れています。
もちろん、生糸関連の実演もあり生糸を紡ぐ様子や生きた蚕を見ることができました。
個人的には蚕の幼虫よりも成虫を見たいのですけれど。
季節や時期が違うとまた違った様子が見られそうですし、どんどん整備もされているようですので再度訪れても十分楽しめそうです。
ただ、世界遺産指定を受けて海外からの観光客が大量に来ているとは思うのですが、あまりに外国語の案内が無いことが心配です。
解説ガイドが貸し出されるようですが、それでもパネル展示くらいには英語案内を付けたほうが良いとは思うのですが。
富岡製糸場
9:00~16:30 一般1000円 高大生250円
最寄り駅は上信電鉄の上州富岡駅です。
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