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漢字ミュージアム 身近なことばの意外な由来展 [京都]

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中国から輸入され、日本で独自の進化を遂げた漢字も日本の文化の一つと言えるかもしれません。

そんな漢字の博物館が京都に作られたことはとても意義深く感じます。


今回の企画展は言葉(単語)の由来を解説するものです。

小さく書かれていますが、特に江戸時代に作られたものについて紹介しています。

近年は日本語の語源の解説本がたくさん出ていますね。

今回はそんな中から特に漢字に繋がるものをピックアップしたような感じでしょうか。

それにしても内容が薄いというか、実例が少ないというか。

点が線になり、何らかの方向性を見い出せるようになるまでには、とにかく示す量が足りません。

しかしながら、江戸時代の辞書は「節用集」と呼ばれていたことが分かったので、それを元に他の資料を調べることができそうです。

また、杉田玄白らが翻訳した解体新書の解説から、言葉を扱うにあたって「翻訳」「意訳(義訳)」「音訳」という訳し方があることを知りました。

歴史用語の丸暗記状態の「解体新書」が、少し生きた知識に変化した気がします。


ミュージアムは新しいだけあって、体験型の展示がたくさんあります。

小学生は喜びそうな設備なのですが、小学生には難しいでしょう。

また、漢字の歴史も分かりやすく説明されていました。

それが読めるだけでも十分です。

甲骨文字から長い年月を経て今の漢字になりましたが、孔子の時代にはまだ甲骨文字に似た漢字を使っていたんですね。

それどころか、春秋戦国時代には各国家で漢字が異なる形になってしまったそうです。

それを統一したのが王朝までも統一した秦の始皇帝です。

さらに秦の始皇帝は漢字をより簡単な表記に整理したそうです。

現在に至るまで漢字は何度も改変され、現在の中国では簡体字となっていますが、簡略化の歴史も2000年以上あるのですね。

そして今、日本を含め、再び国々で使う字体が異なる事態になっています。

これを再度統一する時代は来るのでしょうか。

漢字の歴史を振り返ってみても、歴史は繰り返すものであることを痛感します。



漢字ミュージアム 身近なことばの意外な由来展

~7/1(月休) 9:30~16:30 大人800円 高大生500円

最寄りバス停は京都市バスの祇園です。

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