熊本城の桜 [熊本]
今年はどこもかしこも桜の開花が早いですね。
熊本城の桜も既に5分咲きを過ぎていました。
最近出来た桜の馬場城彩苑は、その名の通り行幸坂沿いの桜を見つつお土産を買ったり食事が出来たりと便利な施設になっています。
また、歴史文化体験施設(湧々座)では「よみがえる熊本城 武将が守った名城を歩く」という作品の上映が始まりました。
これは江戸時代の熊本城をCGで立体的に再現した作品で、非常に綺麗な映像で本当にその場に建っているような緻密さです。
かつてはジオラマで昔の城や町の様子を再現することが行われていましたが、このデジタルな時代にあってはCGで再現するのがこれからのスタンダードになるのかも知れません。
さて、桜の馬場から頬当御門を目指して進むとやがて大天守と小天守を備えた熊本城の威容が見えてきます。
それと同時に、積み上げられているいくつもの石垣が行く手を阻みます。
その非日常的な光景は、積み重ねてきた歴史と加藤清正や細川家の偉大さを感じさせるものでした。
熊本人が熊本城を愛するのが分かります。
特に今回は天守へ至る道の全ての桜が見頃を迎えていて、海外から来たと思われる観光客も歓声を上げて喜んでいました。
お城に桜は映えますね。
桜の時期のせいかはわかりませんが、城の中も外も結構な賑わいでした。
そんな中でオススメは櫨方門を通るルートです。
前述の通り桜の馬場の施設が出来たことやバスの発着点があったり駐車場があったりすることから、観光客の多くが頬当御門を通って本丸へと向かう流れになっています。
また、 櫨方門のところで馬具櫓を再現する工事が行われていて、入口が分かりにくくなかなか足を向けようという気になりません。
しかし、櫨方門のルートは桜の木も多く、見所の石垣(二様の石垣や積み増した石垣) もたくさんあり、熊本城を何倍も楽しむことが出来ます。
今回も本丸周りはかなりの人がいたにもかかわらず、櫨方門からのルートはひっそりとしていて桜の木を前景に熊本城を好きなだけ撮ることが出来るスポットになっていました。
天守は鉄筋コンクリートによる再現ですが、建築方法が重要なのではなくそこに熊本城が建っているという事実が大切な気がしました。
急な階段を再現してしまい限られた健脚の人しか最上部まで行けない城よりは、普通の階段で多くの人が眺望を楽しむことが出来る施設であることも城を愛して貰うためには重要なのかも知れません。
かといって、エレベーターを設置してしまう城はさすがに好きにはなれませんが。
歴史文化体験施設 湧々座 よみがえる熊本城 武将が守った名城を歩く
8:30~18:00 300円(城との共通券の取り扱いあり)
最寄りバス停は熊本城周遊バスの城彩苑前です。
湧々座の入場券の半券が桜の馬場での飲食の割引チケットとなるとのことなので先に行くことをオススメします。
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