SSブログ

埼玉スタジアムクリテリウムと自動運転カート [埼玉]


最近自転車が注目されることが多いです。この春からヘルメットの着用義務が法律で決まり、街なかで被っている人をチラホラ見かけます。埼玉県は自転車競技が盛んなところで、さいたま新都心周辺でクリテリウムも行われていますし、自転車競技のチームもあります。平野部が広く、比較的起伏の少ない地形が好まれているのかも知れません。

そんな自転車イベントですが、今回初めて埼玉スタジアムでも開催されました。その名も「埼玉スタジアムクリテリウム」と言います。「さいたまクリテリウム」と名前が似ているので今年はスタジアムで開催なのかと思っていたら、別物でした。

第一回ということもあり、人出はいまいちだったようです。当日の天気が雨模様だったのも一因かもしれません。レースには埼玉を始め、栃木や大分のチームが参加していました。栃木県は県庁前の大通りでクリテリウムが行われたり、那須地域にたくさんチームがあるなどこちらも自転車熱が盛んです。

クリテリウム競技は決められたコースを何周もするため、見る方は何度も目の前を通るので応援しがいがありますが、参加する方は風景に刺激がなく、それでいて急カーブを何度もこなさなくてはならないので大変です。時折雨が降る中のレースだったということもあり、滑って落車した選手もいるようでした。自転車に乗るので楽なように見えますが、かなりの持久力が必要とされるでしょう。

そんなわけで自転車イベントに顔を出し、キッチンカーでご飯を堪能したりしていましたが、実は今回の目的はこれではありません。目的は並行で開催されている自動運転カートの試乗体験です。

e-cart2.jpg

自動運転車は様々なところで様々な企業が試走していますが、今回はゴルフ場などで走っているカートを用いた実証実験です。小型バスを用いたものよりさらに小さいもので、一度に運べる定員も4人と少ないです。今回のシステムの特徴はGPSを使わない点です。それではどのように車両が制御されているのかというと、実は地面に誘導路が埋め込まれていて、車両はその上をたどるように走ります。また、速度は同様に地面に埋め込まれた信号によって加速や停車が制御されています。この方法は車両側のコストを下げられる気がしますが、不測の事態にルートを外れられる柔軟性が無いので一長一短というところでしょうか。定員が少ないことが一番気になりますが、将来的にはタクシーの置き換えが関の山でしょう。確かに近場を目的地にするとタクシーは嫌がりますからね。無人運転でちょうどいいのです。

実は、今回のシステムが一番安定しているのか、福井県の永平寺ではこの電動カート&地上誘導方式がクラス4という完全無人化に近いクラスで運行認可されたそうです。今一番無人運転の実用化に近いのがこのカートなのです。ちなみに今回と同じ場所で行われた今年2月の実証実験のときは交差点進入や行き違いの実験もあったようですが、今回は試乗だけでした。乗っている時間はアッという間で、無人運転と感じさせるような特別なことは何もありませんでした。それはつまり安定しているということなのですが、何か物足りないですね。


埼玉スタジアムクリテリウム2023

5/20 10:00~17:00 (2023年実績)

最寄り駅は埼玉高速鉄道の浦和美園駅です。

nice!(0)  コメント(0)