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交通系ICカード全国相互利用10周年記念セレモニーin鉄道博物館 [埼玉]

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今では当然な交通系ICカードの共通利用ですが、全国で一枚のカードが使えるようになってから10年しかたっていません。鉄道博物館ではその10周年の記念セレモニーが開催されました。

当日は、C57を背にして10社10体のキャラクターが勢ぞろいしました。左からmanaca、PiTaPa、nimoca、ICOCA、Suica、PASMO、SUGOCA、TOICA、はやかけん、Kitacaになります。キャラクターの名前で紹介したかったのですが、実は「Suicaのペンギン」が正式名称だったりして名前が付けられていないのです。キャラクターにはすぐに名前をつけたがるものですが、この方針は面白いですね。

10体のキャラクターが集まったのですが、実は一番右のJR北海道だけ職員がぬいぐるみを持っているだけです。経営危機が言われてる中、着ぐるみを作れないのでしょう。しかし、午後のイベント時には裏返しで窓際に立てかけられていたりと結構ぞんざいな扱いでした。

PiTaPaは“ぴたまる”という忍者なのですが、その前の磁気カードのスルッとKANSAI時代は“スルッとちゃん”という魔女がキャラクターでした。代替わりでほとんど見ることはなくなりましたが、今回お土産売り場にスルッとちゃん人形が売られていたのには驚きました。

さて、10年ぶりに集まって、JR東日本の副社長の話があって、C57がカウントダウンとともに汽笛を鳴らしてイベントは終了でしたが、イベントが開催されただけでもマシです、ポストコロナを感じます。

しかし、依然として入館者数は制限されています。だからこそゆっくりとセレモニーが楽しめたのですが、入館には日時指定チケットが必要です。セレモニーには朝イチのチケットを購入しないといけないのですが、今回はなんとか手に入れることができました。それ以外にも、鉄道博物館内の各種イベントも抽選制です。入り口に張ってありましたが、当選率はどれも5%前後の狭き門のようです。記念イベントも応募したのですが、「落選」の文字が現れ残念な気持ちになりました。そんな中嬉しいのは「交通系ICカードキーワードラリー」だけは誰でも参加できます。館内に散らばったキーワードを集め、受付で提示すると記念品がもらえます。今回は「幼稚園」の付録の自動改札機の模型でした。紙製と侮るなかれ。最近の付録は高性能です。いずれ時間のあるときに作るとしましょう。キーワードラリーは5/7までで、景品は今後入れ変わるようです。

交通系ICカードが10周年ですか。早いようであり、もっと昔からのようであり感慨深いです。共通化前は各地域で別のカードを使っていました。その前は磁気カードですね。今では全く無くなってしまいました。交通系ICカードは一枚持っていれば全国で電車・バスに乗れるのですからこんなに便利なことはありません。もっとも、蒐集性は無くなりましたが。ちなみに筆者は共通化以前からモバイルSuica利用です。カードさえ持たないで乗車できるのでさらに便利です。

こんな便利な交通系ICカードですが、ICカード界では主流とは言いにくい状態のようです。大手流通系のICカードや後発系のICカード、バーコード決済など競合相手がたくさんあります。結局、一枚で済まない状況が作り出されてしまっているのが残念です。

次の10年で事態はどのように変化するのでしょうか。


交通系ICカード全国相互利用10周年記念セレモニーin鉄道博物館

3/21(終了) 10:30~

入館には事前予約チケットが必要です(1230円)

最寄り駅はニューシャトルの鉄道博物館駅です。

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