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結城称名寺 結城朝光の墓 [茨城]

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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、頼朝が亡くなり新たな体制へと移ったところです。その体制に含まれるわけではありませんが、結城朝光も登場しています。今後、承久の乱に向けて、鍵となる人物だけにその活躍に注目しています。

結城朝光はその名字が示す通り、結城氏を拠点にしていた武士です。父親は小山氏の出で、結城に分家し、その初代となりました。

その後の結城氏は小山氏と協同したり、敵対したりを繰り返しながら江戸時代を迎えます。最終的には徳川家康の息子を養子として受け入れ、福井市に転封されたことにより結城を去ります。やがては結城の名前も捨ててしまいます。しかしながら、徳川氏も注目するほどの名族の一つなのです。ちなみに、幕府に楯突いたために小山氏は途中で滅ぼされてしまい、その跡を継いだのも結城氏の一族でした。

そんな名族結城氏の初代朝光の墓は、結城市内中心部の称名寺にあります。この寺自体、朝光が開いたもので900年近い歴史があります。寺は市内の狭い路地の中にあり、目立ちにくいのですが、その分地域の生活に密着しているのかもしれません。訪れた日は地域の方がお墓参りに来ている以外は他に人は見られませんでした。

境内の一角にある墓には朝光から4代までが祀られているそうです。鎌倉時代初期の血で血を争う時代を生きながら、討伐などの対象とならなかったのですから朝光は世渡りがうまいのかもしれません。したがって、お参りすると無益な争いに巻き込まれないご利益があるかもしれませんね。


結城称名寺

最寄り駅は水戸線の結城駅です。


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