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日本寺と“にっさく” [千葉]

nitihonji.jpg

成田空港の向こう側、千葉県の内陸部に多古町はあります。

とてものどかな過ごしやすそうな地域でした。

普通の町と少し違うところといえば、時折、旅客機の巨体が空を横切るところでしょうか。

ゆったりとした時間を過ごすにはいい土地です。


そんな多古町の中心部から少し東に離れた台地の上に、日本寺はありました。

この寺の読みは「にっぽんでら」ではありません。

「にちほんじ」です。

“日本”を意識した名称というよりは、日蓮宗の寺ということで日の字が頭につくのかも知れません。

この日本寺は、かつて江戸時代には学僧で栄えていたのだとか。

通りから入っていく参道の雰囲気から、修行の場であることが少しわかる気がします。

参道途中の山門(写真)には、本阿弥光悦の書いたと言われる額が飾ってあります。

この日本寺は“あじさい寺”として売出し中の(売り出そうとしている)寺で、参道脇にはたくさんの紫陽花が植えられていました。

ですので、この時期の訪問は少し早すぎました。


さて、この日本寺には道の駅でレンタサイクル(500円)を借りて向かったのですが、途中の坂はなかなか厳しいものでした。

多古町のレンタサイクルが電動自転車であったのが理解できます。

そして、坂を上り終えると、バス停がありました。

何の変哲もない「西谷」という漢字表記でしたが、併記されている振り仮名に驚きました。

「にっさく」と書いてあるではありませんか。

何かの当て字かと思われましたが、全く想像できません。

そこで、帰宅してから調べて見ましたが、下総あたりでは、谷のことを「さく」と呼ぶ地域があるのですね。

西の谷なので「にっさく」です。

国土地理院の地図を見てみると、日本寺を挟んで反対側には「東谷」の字(あざ)の表記もあり、多古町に問い合わせたところ、「ひがっさく」と読むそうです。

谷は削られた土地ですが、「さく」の読みは「削(サク)」と関連があったりするのでしょうか。


多古町周辺は意外に面白い地名のある場所でした。



日本寺

最寄りバス停はJRバス関東の南中(みなみなか)です。

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