伊勢町祇園祭 [群馬]
吾妻渓谷に隣接する中之条町で伊勢町祇園祭が開催されました。
この祭りでは通りを歩行者天国にし、3代の山車が巡航します。
その他にも地域の人々が露店を構えたり、ステージショーを行ったりします。
印象としてはお年寄りよりも子供を含む若い世代が多い感じでした。
巡航した上之町や下之町の山車は最上部に歌舞伎の「暫」や「鏡獅子」の人形を備え付けています。
鏡獅子のものなんかは本当の人間が立っているかのような作りでした。
それらの山車がお囃子の音を響かせながら、日中は伊勢町の通りを2往復しました。
面白いのは伊勢町の通りが西に向けて坂になっているため、西行きは重そうなのですが、東行きはブレーキをかけて山車が暴走しないように調節しているのです。
ブレーキ一つでも熟練の技です。
ブレーキ付きの山車は一般的なのでしょうか。
そんな巡航ですが、途中から残念なことに夕立に見舞われました。
突然の大雨に巡航は止まり、人形などにビニールを被せる作業が行われました。
本体の周りも透明シートが掛けられていました。
その後、すぐに雨が上がったのですが、天気が安定しないと大変ですね。
上にも書いた通り、とても若い人たちが目立つ祭りです。
特に下之町のお囃子をしている若い子には見入るものがありました。
表情一つ変えずにひたすら打ち続け、頭が手を動かしていると言うよりも、体がお囃子を覚えて勝手に叩いているかのようでした。
その無表情さは神々しささえ纏っていました。
祭を行うということには大変な部分も多いと思われますが、そうした普通の人には真似できない雰囲気が身につくと言うことは、これまで小さいときから参加して培って来たが故でしょう。
そういう意味で、祭りを伝えていくことの凄さや羨ましさも感じました。
ちなみに今回訪れたのは伊勢町祇園祭ですが、直ぐ隣の町内には中之条祇園祭があり、8月に開催されます。
一つの祭りに統一しないことから、競争意識やプライドを感じます。
伊勢町祇園祭
9/1,2(2018年実績)
最寄り駅は吾妻線の中之条駅です。
2018-09-04 23:05
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