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群馬県立歴史博物館 織田信長と上野国 [群馬]

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群馬県立歴史博物館が先日リニューアルしました。

リニューアル前はさほど特徴がなく広くもない博物館の印象がありました。

ところが、今回リニューアル後に初めて足を踏み入れてみたところ、全く印象が変わりました。

綺麗かつ展示が分かりやすくなっていました。

常設展示も以前はこんなにもあったでしょうか。

あまりの濃度の濃さに、予定した時間では古代までしか見ることが出来ませんでした。

常設展示を見るためだけに出直さねばならないと思わせるほどの魅力に溢れていました。


さて、今回の展示は上州なのに織田信長展です。

織田信長展と銘打つ割に織田信長本人はほとんど登場しません。

しかしながら、織田信長がいないことに落胆する感じは受けませんでした。

展示の構成は3つに分けられ、

①織田信長と敵対した上州勢

②織田信長の領国としての上州

③織田信長の子孫たちの統治

と言ったところです。


①は主に小幡氏の話で長篠の合戦で織田信長に刃を向けて戦ったことが中心です。

②は滝川一益の話です。

最終的に本能寺の変後の神流川の戦いで敗走して織田家の領地は北条氏に奪い取られてしまいました。

③は織田信長の息子の信雄の系統が、甘楽郡の小幡藩を治めていた時代です。

さして業績があるわけではありませんが、楽山園の造営は風流な大名家の名残を感じさせます。


この展示の最大の面白さは床が展示の一つになっているところです。

上記の長篠の戦いと神流川の戦いの地図が床一面に描かれ、武将の動きや合戦の位置などが解説されています。

常設展もそうですが、発想が柔軟でリーフレットを含め来館者を楽しめる取り組みが多数用意されています。

前もって幾許かの情報を仕入れていれば時間的なゆとりを持って訪れたものを。

急ぎ足で体験もそこそこに見ねばならないことを残念に思いました。


その他、テーマ展として土岐氏の話も特集されています。

これはこれで十分内容が濃いものでした。


想像以上の展示量でした。

朝昼晩の三食のごはんを一度に食べてしまったような満腹感です。

群馬県立歴史博物館をあなどるべからず。



群馬県立歴史博物館 織田信長と上野国

~5/13(月休) 9:30~16:30  一般600円 大高生300円

最寄りバス停は高崎市内循環バスぐるりんの群馬の森です。

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