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第40回京の夏の旅 生谷家住宅 [京都]

生谷.jpg

生谷家は鴨川改修を行なった功績によりこの地に領地を拝領し、以後江戸時代を通して青物問屋として続いてきました。

実際に青物問屋だったのは別の土地ということで、ここは居住用だったようです。

「まちや」には2種類あるそうで、店舗を兼ね備えたものが「町屋」、居住用が「町家」だそうです。

そういうわけで、生谷家住宅は「町家」です。

 

中に入ると最近改修が行なわれたおかげでとてもきれいでした。

ありがたいことに、クーラーが設置されています。

目隠しとして調度に埋められていますが、夏の暑い京都観光には冷風が本当にありがたいです。

一階には書が展示された和室があり、その奥に「光琳の庭」があります。

尾形光琳の代表作、風神雷神図に模した形で近年整備された庭で、木石により風神や雷神が表現されています。

言われてその気になって庭を見れば、確かに風神雷神に見えてくるような気がします。

二階には過去の当主が蒐集したコレクションが展示されていました。

刀がむき出しに飾られていて、間近に見られることに興奮しましたが、よろけたときには怖いものですね。

最近は刀剣ブームということですが、見る人が見ればどれだけ貴重なものか分かると思います。

この二階は江戸時代には通りに面して設置してはならない決まりだったのだそうですが、仏間を作るという名目で特別に設置されたということです。

要は、通りを歩くお侍さんを上から覗くことは不敬と考えられたのですね。 

 

烏丸通りから1本入った室町通りに生谷家住宅はあり、これまでその存在に気付きませんでした。

なぜそのように奥まったところに、と思うかも知れませんが、烏丸通りが開けたことの方が生谷家住宅の誕生より新しいのでしょう。

昔はきっと室町通りの方が栄えていたんですね。 

 

第40回京の夏の旅 生谷家住宅

~9/30 10:00~16:00 600円 

最寄り駅は京都市営地下鉄烏丸線の鞍馬口駅です。 


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