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川崎大師 赤札授与と川崎大師名宝展 [神奈川]

川崎大師1.jpg

今年は各地で秘仏特別公開(特別開帳)が行われています。

各地の観音様で午年特別公開が行われたり、先日記事にした汗薬師公開や真宗高田派の専修寺も特別公開がありました。

そして川崎市の川崎大師でも大開帳奉修が行われ、本尊が特別公開されています。

それぞれ12年ぶりだったり58年ぶりだったりと期間はまちまちであるため、今年が特別にタイミングの良い年に当たったのでしょう。

 

川崎大師の大開帳奉修は10年おきに行われ、参加すると赤札という護符が授与されます。

そこで、赤札をいただくべく向かったのですが、早めに着いたと思ったものの、既に本堂左手には多くの人の行列が出来ており数時間待つような状況でした。

上記写真のように、到着時には境内に人はまばらな状況だったのですが、あれよあれよという間に人は増え、帰る頃には境内が人で埋まりました。

これに比例するように赤札授与列もどんどん長くなり、境内を一周するかのごとく伸びていきました。

御利益を得るためには忍耐が肝要なのですね。

しかしながら、自分としてはあまりの待つ人の多さに並ぶのを諦めました。

調べてみると、授与は朝6時から行っているのですね。

遠方からの参加ではこの時間に伺うことは出来ませんが、そうした早い時間に訪問するのが賢明な選択であると感じます。

5月とはいえ日差しは強いですから、待つ場合には体調に注意したいところです。

 

さて、赤札待ちの列とは逆方向の建物に地下へ続く階段があり、そこを降りると寺宝展が開催されています。

これは大開帳奉修を記念して開かれている川崎大師名宝展で、 文化財としての修復が完了したことで総じて一般公開されています。

赤札待ちの列にうんざりしながらも、せっかく来たのだから何か面白い物がないかという気持ちを向けるには十分の内容です。 

展示されているものは、古くは奈良時代のものから、鎌倉、室町と時代的に古いものも多く、また、松花堂昭乗の書や尾形光琳の屏風など一流の作者による名品がありました。

また修復された様子は、受付でいただくことの出来る冊子に詳しく記載されており、どのように変わったのかを知ることが出来ます。

修復により得られた発見もあるようですが、絵の印象としては修復により全体的に線がぼんやりとして柔らかくなったように感じました。 

予定にない観覧でしたが勉強になりました。

 

川崎大師は参道での飴売り職人や境内での猿回し、殺陣披露など外国からの観光客も楽しめそうですね。

 

川崎大師名宝展

~5/18 9:00~16:00 無料  

赤札授与自体は5/31まで開催されます(6時~16時) 

最寄り駅は京浜急行の川崎大師駅です。 

京浜急行大師線は近々地下化工事が行われるらしく、10年後の大開帳は全く異なる景色となっていそうです。 


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