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栃木県立博物館 栃木の鉄道 [栃木]

栃木の鉄道.jpg

栃木県立博物館では特別展の開催していない時期に小テーマの展示を複数並行して行っています。

その中の一つとして、現在、栃木の鉄道をテーマにした企画を行っています。

鉄道展は資料を並べてあるだけでも意味が分かるので、敷居が低いですね。

 

題名の通り栃木県の鉄道についての資料が沢山展示してあります。

冒頭は日本の鉄道の黎明期に始まり、日本鉄道が栃木県内に東北線を敷設する話、そして各地に沢山の鉄道が造られていく過程などの歴史が説明されています・

鉄道に関する細かい資料も示されていて、人力で客を運ぶ人車軌道も紹介されていました。

そして現存する路線についての説明だけでなく、東野鉄道などの廃止されてしまった路線についても説明されています。

さらには、沢山の未成線についてもまとめられていました。

夏休みなどに各地の博物館などで行われる特別展などに比べて、規模は小さいものの扱う資料はとても深いものだと感じます。

逆に言えば、完全に大人向けの展示です。

関東大震災と大谷石の鉄道輸送、足尾鉱毒と日本で二番目の電車の導入や三毳村の鉄道路線陳述書など歴史と鉄道の密接な関係についても強く印象に残りました。

そして、今回の展示で最も注目されるべき人物は長谷川金蔵(?正確な名前を失念) 氏です。

聞いたことがないと思うかも知れませんが、それも当たり前のことで、普通の駅員の名前です。 

しかし、今回の展示では日本鉄道の鹿沼駅で駅夫となったあと、各地の駅を転々とし間藤駅長になった一連の経歴の辞令書が展示されています。

そしてまた、タブレット交換を失敗し遅延を引き起こしてしまった際の始末書も展示してあります。

遠目で内容を詳細に見られていませんが、どうやらタブレット交換時にお客が「切符~!、切符~!」と叫ぶもんだから窓口対応をしていたら渡し損ねたとのことのようです。

明治時代のこととはいえ、情景が想像できます。 

 

などなど、非常に濃い内容の展示でした。

展示の入口では展示案内を貰うことが出来ますが、それがなかなかマニアックな出来の資料となっています(カラー写真が白黒でつぶれているのが残念ですが)。

さらには200円でより詳細な展示キャプションの付いた冊子も販売されています。

冊子には学芸員が実際に歩いた廃線跡を巡る旅の写真も載っています(これも写真が白黒でつぶれて見づらいのですが・・・)

冊子片手に廃線跡ハイキングをしても良いのではないでしょうか。

 

栃木県立博物館 栃木の鉄道

~3/30(月休) 9:30~16:30 高大生120円 一般250円 

最寄りバス停は関東自動車の中央公園博物館前です 


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