アニメ・マンガまつりin埼玉(アニ玉祭) [埼玉]
観光魅力度だか何かがワースト1であると言われている埼玉県はその魅力を引き出そうと様々な取り組みをしています。
そうした取り組みの一つがアニメに注目したもので、最近では埼玉県を舞台にしたアニメが作られ、その舞台となった土地に聖地巡礼をすることが流行となっています。
そうした動きの後援をしようと、埼玉県関係のアニメが集まり大宮のソニックシティでイベントが行われました。
表向きはソニックシティの25周年記念イベントなのかも知れませんが、中身は完全にアニメに特化した物で、これが埼玉県の公式イベントなのだから多くの人が驚いてしまいます。
会場は物販などのブースやステージイベントが行われ多くの人で賑わっていました。
物販はアニメ会社やグッズ販売会社だけではなく春日部市や新座市といった行政も出展していましたし、会場内にはメイドカフェも出張していました。
さいたま市に昔からある漫画会館も出展していて、館の案内の他、展示も行い北沢楽天の風刺画が展示されていました。
鐘塚公園では痛車が沢山展示されていて美しさを競っていました。
痛車の中には痛車は痛車でもぶつかったら痛そうな車=「自衛隊の高機動車」も展示されていました。
しかも、なんと痛車コンテストにノミネートされているようです。
写真のフロントガラスのナンバーが物語っています。
一緒に写っているのは埼玉地本のゆるきゃらのサイポンのりくです。
さまざまな組織が一体となって作り上げようとしているのを感じます。
さて、国際会議室ではより真面目な企画であるサミットも開催されていました。
北海道大学の山村高淑教授や元埼玉県観光課職員の島田さんによるトークセッションなどが行われました。
埼玉県のすごいところはこうしたアクティブな活動を一般公務員が担っている部分です。
公務員は上から与えられた仕事を機械的に作業するイメージがあり、そうした柔軟性に欠けた対応が時に批判の対象になりますが、埼玉県の観光事業に至っては生産的に道を築いていく姿勢に驚きました。
個人の能力とともに組織の懐深さがあるように思います。
一部堅い職員などの対応に難儀した旨の話もありましたが、現状を見れば彼らが行っていたことが間違っていなかったことが分かると思います。
何か行動を起こす前に諦めるよりも、様々な可能性に賭ける姿勢は重要であり、これは観光だけの話ではないのだと思います。
非常にタメになりました。
ところで、本来こうした事業を発案し率先して取り組んでいかなければならない県の議員の姿や関与が一切見えてきません。
票にはならないので割り切られているのか、頭脳の問題かは分かりませんが、今回のイベントを導いたような企画立案能力に優れた人間こそ埼玉県の将来を任せるべき優れた人材なのではないでしょうか。
議会の現況に疑問を感じます。
見えていないところで深く関与して支えているのであれば、その無知をお許しください。
とにかく、埼玉県の必死さを感じる良いイベントでした。
立ち止まればこれまで取り組んできた努力が水泡に帰してしまうわけで、次から次に魅力を発信できる持続性に期待したいです。
アニメ・マンガまつりin埼玉(アニ玉祭)
10/19,20 10:00~18:00ころ (2013年実績)
最寄り駅は京浜東北線などの大宮駅です。
コメント 0