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古河歴史博物館 古河公方足利氏 [茨城]

古河公方.jpg

以前ここで紹介した栃木県立博物館の足利氏の展示に協賛して各地で関連展が開催されています。

足利市の史跡足利学校、さくら市のさくら市ミュージアム、そして古河市の古河歴史博物館です。

この4館を巡ると記念品が貰えるスタンプラリーも開催されています。

何よりも面白いのは、栃木県立博物館がメインの企画に他県の博物館が相乗りしていることです。

古河市は茨城県です。

しかし交通を考えれば、鉄道も道路も栃木県と密接な関係にある土地なので文化も歴史も近い物があります。

 

栃木県立博物館が足利氏の勃興期からの話とすれば、古河市の展示の中心は室町時代の中期以降の話になります。

当時関東を治めていた足利氏の分家の鎌倉公方に焦点を当て、室町末期に古河へと拠点を移した後の古河公方五代(成氏--政氏-高基-晴氏-義氏)に注目しています。

関東の戦国時代とも言われるこの当時の戦局は非常に複雑で誰と誰が戦っているのか把握することが困難です。

まさに昨日の友は今日の敵の状態でした。

それでも古河公方初代の成氏の時代は、概して古河公方足利氏対関東管領上杉氏の構図での対立がメインと言えるでしょう。

それは言い換えれば鎌倉公方(古河公方)対幕府との対立でもありました。

結局関東を2分した争いは後北条氏により統一されるまで続きました。

かく言うこの北条氏も鎌倉公方の跡目相続にかこつけて台頭した一派なので関東の戦国時代は古河公方足利氏中心の時代なのかも知れません。

 

今回の古河歴博物館の展示は栃木県立博物館を先に行ってしまうと物足りなく感じてしまうかもしれません。

時代的にも内容がかぶる点が多く、栃木県立博物館に貸し出してしまった展示資料もあり、サテライト展示の域を出ません。

注目点をずらせばとも思うのですが、関東の戦国時代は古河公方が話の中心になってしまうため難しいのかも知れません。

 

余談ですが、最後のパネル展にはなかなか興味深い情報が載っていました。

足利氏には第3の家柄である「平島公方」という物があるのですね。

阿波国徳島藩にすんでいた系統ですが、それがどうやら今も存在しているようです。

足利氏は思いの外多くの土地で生き延びているようです。

 

古河歴史博物館 古河公方足利氏

~11/25(月休) 9:00~16:30 400円

最寄り駅は宇都宮線の古河駅です。 


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