プリンセス トヨトミ [大阪]
万城目学の映画最新作「プリンセス トヨトミ」を観てきました。
鴨川ホルモーから2年、今度の舞台は大阪です。
スケールの大きい話であり、なかなか面白いストーリーです。
あいかわらず地方の映画館は人が少なく一列貸し切りでした。
ゆっくり観られていいのですが…
さて、内容ですが、こちらも相変わらず「鴨川ホルモー」のときと感想が変わりません。
せっかくの緻密で盛りだくさんの内容が2時間の公開時間には収まりきっていません。
ストーリーが急ぎすぎ、かつ強引でもあります。
堤真一、綾瀬はるかのキャスティングはいいのですが、岡田将生は少しイメージと離れた気がします。
また、映像としてもなんだか全体を通して暗く、とてもざわざわしています。
自然な日常を描きたいのかもしれないのですが、主要キャスト以外の人間が画面内で動きすぎていて視点があちこち飛んでしまい目が疲れます。
テレビドラマの「鹿男あおによし」がよかっただけに、またも残念でなりません。
むしろ、テレビドラマの方が丁寧に世界観が描かれるのかもしれません。
しかし、逆に世界観が大きいからこそコストも大きくなってしまい、無料視聴のテレビではなく有償の映画が選ばれるのかもしれません。
なかなか兼ね合いの難しいところです。
余談ですが、関西テレビの山本アナが真面目にニュースを読むアナウンサーとして出演してました。
原作の「プリンセ・ストヨトミ」という作品はとても良い作品です。
会計検査院の職務の特色をついて最終的には日本国首相とも絡む。
ただのドタバタ活劇と思わせながら最終的には哀しさをもって話を収める。
映画では伝えきれていない面白さが多々存在します。
是非活字で読むことをお勧めします。
2011-06-04 16:02
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