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平戸 幸橋 [長崎]

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平戸市は長崎県の北の方にある市です。

歴史の授業で南蛮人と貿易をした港として登場するので名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。

よく出島と混同されますが、出島は長崎市です。

 

この平戸は鎌倉時代から松浦氏によって治められてきました。

松浦氏は松浦水軍として海を支配していた一族で、出自は渡辺綱につながります。

水軍と言ってもイメージとしては海賊に近いかもしれません。

南蛮人が訪れる以前も中国との貿易で栄えていて、戦国期も松浦興信や隆信といった当主が治めていました。

さて、当時は主従のつながりを表すものとして名前の一字「偏諱」を与える文化がありました。

戦国中期~後期の松浦氏の当主の名は、弘定―興信―隆信でした。

これは山口の大内氏の名前から「偏諱」をもらって付けられた名で、当時の大内氏は政弘―義興―義隆が当主でした。

対応させるとはっきり分かりますね。

どうして山口から遠く離れた平戸の当主に主従関係の印があるのかというと、当時の大内氏は日明貿易を盛んに行っていたため、その航路上にある平戸を特に重要視していたようです。

大内家が滅んだ後は、龍造寺氏などの進行を乗り切り最終的に松浦氏は平戸藩の藩主になりました。

そして、江戸中期になると甲子夜話で有名な松浦静山を輩出します。

 

平戸城に架かる橋は江戸時代には珍しく石で造られた橋で幸橋といい、1702年に架けられたまま現在でも残っています。

車は通ることが出来ない歩行者専用の橋ですが、周りの石垣も含めて時代を感じさせる趣のあるものとなっています。

木の橋ではなくオランダの技術を転用しての石橋、平戸の先進性が感じられます。

 

起伏が多く農作物としては決して豊かとはいえない土地ですが、海路を生かした貿易や海産物が生活を支えていたようです。

そのため、個性豊かな食文化が存在し、カスドースを始めとする菓子やじゃがいもうどんなどの馴染みのない面白い料理が伝わります[バースデー]

是非とも何度も訪れて様々な料理を味わいたいところです。

 

最寄りバス停は西肥バスの平戸市役所前です。 

最寄り駅は松浦鉄道のたびら平戸口駅ですが、そこからは距離があるのでお勧めしません。

ちなみにこの駅は日本最西端の駅です。

 


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