お堀の桜 と 国立公文書館 旗本御家人展 [東京]
大雪の写真の次に満開の桜の写真。
今年は去年よりも早くに桜の開花が宣言されたものの、先月末の寒波の影響で満開まで大分足踏みしています。
それ以前に満開となった九州などは既に見ごろが過ぎていることでしょう。
そんな中、東京もやっと満開を迎えました。
場所によってはまだ5~8分咲きのところもあります。
東京以外の関東地方も満開まであと数日はかかるでしょうか。
雪に桜が同居しているとは日本も広いものです。
竹橋にある国立公文書館では旗本御家人展が開かれています。
旗本、御家人と言うのは江戸幕府の万石以下の侍で、将軍拝謁がかなうのを旗本、かなわないのを御家人と呼びます。
大名に関してはそれぞれの地域性があることから研究が進んでいますが、旗本などは調べられていることが少ないように思います。
しかしながら、江戸以前からの名門の家系もあり興味は尽きないものです。
江戸幕府でも重要なポストに就いていて、有名人では 大久保彦左衛門や遠山の金さんなどがいますし、今回の展示でもそれらに関する資料が展示されています。
公文書館なので当然ながら展示は書物のみです。
読みなれていない方は目が痛くなるかもしれません。
しかしながら、その時代の良く知られていない一面が見られて非常に有意義でした。
例えば、戦乱の世から太平の世へと移り、江戸も中期になると武士がだれてきてしまったそうです。
そこで、昔を知る者は「最近の若い者は・・・」という愚痴をこぼしていたとか。
切腹をするのにも臆病になり、それを嘆いて、心中する男女の心意気を見習えという趣旨のものもありました。
また、江戸の人情かどうかは知りませんが、禁である心中をしたものは本来死体放置なのですが、なんやかんやで曖昧にして心中ではないことにして処理することもあったそうです。
融通がきく分、法律でがんじがらめの今よりはマシかもしれませんね。
国立公文書館 旗本御家人展
~4/23 9:45~17:30 期間中無休 無料
最寄り駅は東京メトロ竹橋駅です。
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